漢方ブログランキングに参加しています。
↑ このマークを1日1クリックをお願いします
前回の過多月経により肝の機能が低下したのか、連日不眠気味に。
夜中の2時に目が覚めてしまい、朝まで眠れないという日が続き
さすがに疲れてきました。
そこで加味逍遥散を服用してみたけれど無効。
改めてきちんと観察してみると舌質は紅・舌苔は黄・脈は弦滑数。
目も血走っておりコワい。
これは「肝火上炎」というもの、いつもの加味逍遥散では力及ばず、ということで
初めて竜胆潟肝湯を服用してみることにしました。
竜胆潟肝湯は同じ名前で大きく以下の3つがあります。
①(医方集解) 竜胆草 黄芩 山梔子 沢瀉 木通 車前子 当帰 地黄 柴胡 甘草
②(一貫堂) 黄連 黄芩 黄柏 山梔子 当帰 白芍薬 地黄 川芎 連翹 薄荷 木通 防風 車前子 竜胆草 沢瀉 炙甘草
③(校注婦人良方)竜胆草 黄芩 山梔子 沢瀉 木通 車前子 当帰 地黄 甘草
今回は③を服用。①にしなかった理由は、先日の月経血過多で血虚気味なので柴胡は除外。
②はむしろ温清飲の加味方で今回の目的と違うので不採用。
夕方に服用してみたところ、どんどん尿が出て、それとともに上半身の熱感がスーッと引き、朝までよく眠れたのです。
今回体感したのは「清熱利湿」の意味。
清熱瀉火の竜胆を主薬として、清熱の黄苓・山梔子、清熱利水の木通・車前子・沢潟、補血の地黄・当帰、と大部分が清熱利水薬です。
この処方は下焦の湿熱(排尿痛・頻尿・濃縮尿・排尿困難、あるいは陰部湿疹・陰部の腫脹疼痛・黄色の帯下など)に用いられますが、今回そういった症状は一切ありませんでした。しかし、上部の熱が下に導かれて排出されるとはこういうことなんだな、と体感できたわけです。
非情に切れ味良いのですが、冷やすものが多いですから漫然と長期に投与するのは危険です。
それにしても、たまに体調を崩してみると良い勉強の機会になるものですね。
↑ このマークを1日1クリックをお願いします
前回の過多月経により肝の機能が低下したのか、連日不眠気味に。
夜中の2時に目が覚めてしまい、朝まで眠れないという日が続き
さすがに疲れてきました。
そこで加味逍遥散を服用してみたけれど無効。
改めてきちんと観察してみると舌質は紅・舌苔は黄・脈は弦滑数。
目も血走っておりコワい。
これは「肝火上炎」というもの、いつもの加味逍遥散では力及ばず、ということで
初めて竜胆潟肝湯を服用してみることにしました。
竜胆潟肝湯は同じ名前で大きく以下の3つがあります。
①(医方集解) 竜胆草 黄芩 山梔子 沢瀉 木通 車前子 当帰 地黄 柴胡 甘草
②(一貫堂) 黄連 黄芩 黄柏 山梔子 当帰 白芍薬 地黄 川芎 連翹 薄荷 木通 防風 車前子 竜胆草 沢瀉 炙甘草
③(校注婦人良方)竜胆草 黄芩 山梔子 沢瀉 木通 車前子 当帰 地黄 甘草
今回は③を服用。①にしなかった理由は、先日の月経血過多で血虚気味なので柴胡は除外。
②はむしろ温清飲の加味方で今回の目的と違うので不採用。
夕方に服用してみたところ、どんどん尿が出て、それとともに上半身の熱感がスーッと引き、朝までよく眠れたのです。
今回体感したのは「清熱利湿」の意味。
清熱瀉火の竜胆を主薬として、清熱の黄苓・山梔子、清熱利水の木通・車前子・沢潟、補血の地黄・当帰、と大部分が清熱利水薬です。
この処方は下焦の湿熱(排尿痛・頻尿・濃縮尿・排尿困難、あるいは陰部湿疹・陰部の腫脹疼痛・黄色の帯下など)に用いられますが、今回そういった症状は一切ありませんでした。しかし、上部の熱が下に導かれて排出されるとはこういうことなんだな、と体感できたわけです。
非情に切れ味良いのですが、冷やすものが多いですから漫然と長期に投与するのは危険です。
それにしても、たまに体調を崩してみると良い勉強の機会になるものですね。