平地治美の漢方ブログ 

漢方(漢方・薬膳・鍼灸...)全般についてのブログです。コメント大歓迎。

朝日カルチャーセンタ―新宿「舌診と季節の養生学」

2013年08月28日 | 学会 勉強会 お知らせ
9月14日(土)に朝日カルチャーセンター新宿校で講義をさせていただくことになりました。

「舌診と季節の養生学」

以下は案内文です。


東洋医学の診断に器械は必要ありません。
 診断方法の「四診(ししん)」は、顔色や舌の状態を観察する・臭いを嗅ぐ・
お腹を触ったり脈の状態を診る、というように全て五感を使って行います。
 その中の一つに「舌診(ぜっしん)」があります。
舌の状態を見て体の状態を知る診断法ですが、食べ過ぎや飲み過ぎ、水分の過不足、
熱や冷えの有無など体の中の様々なことを知ることができます。

 今回の講義では舌の診方の基礎、それぞれのタイプにあった養生法、特に夏から
秋にかけての養生法について学びます。
自分の舌を観察し、日々の健康管理の一手段とするきっかけにしていただければと思います。


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酸梅湯(さんめいたん)

2013年08月12日 | 養生
あまり調剤では登場することのない「烏梅(うばい)」を使って、真夏の飲み物「酸梅湯」を作ってみました。

台湾や中国ではメジャーな夏のドリンクとしてペットボトルやティーパックで売っています。
日本でも手に入るのかな?と思い検索してみると、なんと酸梅湯本舗という会社が出てきました。
隠れファンがけっこういたりするのかもしれません。
希釈して飲むタイプ酸梅湯

基本のレシピは1ℓの水で2~30gの烏梅を煎じて氷砂糖を入れるだけ、というものでこれだけでもサッパリして美味しいですが、
洛神花(らくしんか:ハイビスカスの花)
山楂子(さんざし)
陳皮(ちんぴ:ミカンの皮)
ジャスミン等を加えたり、氷砂糖の代わりに甘草を使ったりすることもあるようです。

私は砂糖を入れずに作って、冷ましてからハチミツを入れて飲んでいます。
洛神花をいれると、きれいな赤紫になるのでガラスのコップに入れて飲むと気分的にも涼しくなります。

烏梅の正体は黒くなるまで燻製にした青梅の実。
真っ黒いから鳥(カラス)をつけて烏梅という名に。
食品として梅干しの専門店などでも買えるようです。

処方としては傷寒・金匱に「烏梅丸」として出てきますが、蚘厥、つまり蚘虫による症状に対して
使っています。
東医宝鑑の「烏梅湯」などはだいぶニュアンスが違い、夏バテのような症状にも使っていたと思われます。
東医宝鑑には他にも烏梅を使った処方がいくつか記載されています。

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