平地治美の漢方ブログ 

漢方(漢方・薬膳・鍼灸...)全般についてのブログです。コメント大歓迎。

アカスリで表虚

2009年12月27日 | 処方・症例



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大掃除をしたら,ふと自分のことも掃除をしたいような気分になり,久しぶりにアカスリを受けてみようと思い立ちました。
折しも,KONAMIの無料入浴券というものをもらっていて,ちょうどその期限が今日で切れるところでした。

私が初めてアカスリを受けたのは,10年位前に韓国に行った時。
日本のエステとは違い,銭湯のような広い浴場のようなところへ連れて行かれました。施術者は中高年のたくましい感じのオバちゃん達で何故か皆,黒いビキニ姿だったのが印象的でした。韓国では子供のころからアカスリをする習慣があるということで,小さな子供も来ていました。

グローブのような,アカスリの布を手にはめてガシガシ全身をこすられます。
すると、毎日体を洗っているのに出ること出ること。。。
かき集めたらゴルフボールくらいになったのではないでしょうか。
そして終わった後は全身がツルツルになっていました。

韓国での感動を忘れられず,帰国後もたまに機会があると受けていました。


ところが悲しいかな,年のせいでしょうか。
ここ数年、受けた後にたまに風邪を引くようになってしまったのです。
かなりの強さで皮膚をこするので,衛気を損傷するのでしょう。
20代の頃は平気だったんですけどね。

今日も帰ってきて寒気がしたので,思わず桂枝湯を服用してしまいました。

接触針や瀉法のしすぎでも患者さんに風邪をひかせてしまいますが,それと同じ原理ですね。

皆さんも,アカスリは体質・体調・年齢を考慮して受けてくださいね。
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しもやけ

2009年12月21日 | 処方・症例



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急に寒くなったせいか,ここのところ「しもやけ」の患者さんが増えています。

しもやけのファーストチョイスと言えば当帰四逆加呉茱萸生姜湯
(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)。

以前「冷え」について,医療関係者ではなく下着のメーカーの方から以下のよう

な興味深いお話を伺いました。



「山で遭難して生死を分けるのは,下着を一枚多く着ていたかどうか

 ということがある。

 生命の維持に一番大切なのは内臓の血流であり,余裕があれば手足

 にも流れて来る。手足の血流が悪くなり壊疽になっても命がなく

 なるわけではないが,内臓に血がなくては生命を維持出来ない。

 なので,手足を温めるためには内臓のある体幹部を温めるのが良い」





この話を聞いてから

「四肢逆冷」

という言葉の理解が深まったように思います。


体を温めるような治療と共に,局所へお灸をし,紫雲膏を塗っていただく

ようにすると,とても治りが早くなります。

このごろ,子供のしもやけが増えていますが,これは冷たいジュースや牛乳

など冷飲食の摂り過ぎも大きな原因でしょう。
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「鍼灸老舗の人々」

2009年12月08日 | 古典・書籍



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鍼灸老舗の人々
上地 栄
績文堂

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久々に読み応えのある本が登場しました。

この時代(明治~)のこんなに面白い鍼灸医学史の本は今までなかったのではないでしょうか。

予想以上に分厚かったのですが,面白かったので中断できず,一気に読んでしまいました。

そのため今日は少し寝不足ですが。


間中賞の候補に挙がったというのは頷けますが,それを辞退されたなどの

エピソードは上地先生のお人柄を偲ばせますね。


勉強不足で登場する六人のうち知っていたのは「駒井一雄」だけでしたが,

その他の人物伝も面白いですねえ。

また,当時の社会情勢や世の中の鍼灸に対する見方などが随所にちりばめら

れています。

関西の鍼灸について主に書かれていて,それも初めて知ることが多く新鮮で,

そういう意味でもとても貴重な本だと思います。


「あ,この人とこの出来事がこう繋がって,あの結果になったのね」


と納得する箇所がとても多かったです。


また,矢数道明先生,和田啓十郎先生等の漢方医の名前も登場しますので,

鍼灸師だけでなく漢方家にもオススメです。



著者の故・上地栄先生は鍼灸界において偉大な業績を残されたジャーナ

リスト&臨床家,そして教育者でもありました。

その上地先生の娘,あとがきを書かれた上地美也子さんはなんと私の

鍼灸学校時代のクラスメートです。

こんな素晴らしい内容のお父様の本を世に出されて,最高の親孝行ですね。



ところで大きなお世話ですが,この内容で3500+税って安過ぎないですか?上地さん。





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2009台湾レポート 2 菱実

2009年12月06日 | 生薬



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菱実(菱の実)の写真です。
ちょうど掌にのる大きさです。

これを茹でたものを皆で食べましたが,あっさりした栗のようなかんじで美味しかったです。

「これは癌の処方のwttcに入ってるよ」

と陳先生が教えてくれました。

wttcは台湾でもよく使われるそうです。


菱実はあまり処方には使われませんが、民間では滋養強壮、止痛、解毒などの目的で使われています。
滋養強壮、健胃、解毒作用があり、二日酔いや胎毒、腰痛などにも使われます。

WTTCなどガンに使う場合は、刺のままの果実をくだき使います。茶剤あるいは煎薬にして服用する。ちなみにWTTCは四つの生薬(菱実、藤瘤、訶子、ヨクイニン)のそれぞれの頭文字を処方名にしたものだそうです。手術不能の場合や術後の再発防止に効果があったという報告があるようです。
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2009台湾レポート 1 面相鑑定

2009年12月05日 | その他



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今回も人相鑑定の大家,陳聡明先生に鑑定していただきました。

台湾は占い横町が観光地として有名ですが,やはり本物は隠れたところに居るもの。

観光地からやや離れた住宅街の一角に陳先生の鑑定所があります。

日本の占いとは違い,

「そこまで言うか。。。」

というほどはっきりと言うのが台湾の占いの特徴です。

ただ,言いっぱなしではなく,改善策を述べてくださるので救いがあります。



今回勉強になったのは,鼻の節について。

鼻に節があると,結婚に問題がでて一度離婚するということですが、そのような鼻を持った人は,いわゆる「障害のある結婚」が良いそうです。

例えばバツイチ,年下,体に障害のある人、などと結婚すれば離婚せずに自分の運気も上がるとのことでした。

なるほど,先に自分で障害を作ってしまう訳ですね。



陳先生の鑑定はいつも熱く、こちらに乗り出すようにして熱っぽくしゃべります。

顔だけでなく,まず全体の体形から木火土金水の型を決め,骨格,手相を観て総合判断なさいます。

はっきりと鑑定しますが,その根底には愛情があるのがよくわかり不快な感じがありません。



私は今回は鑑定してもらう予定ではなかったのですが,せっかくだからとサービスで観てくださいました。



「今,聞きたいことは?」



と言われ,差し迫った悩みがないことに気付きましたが,



「今年薬局を作り,お金を使い果たしたのですが,大丈夫でしょうか?」



自分でも「聞いてどうする」とつっこみたくなる質問をしてみました。


「大丈夫です。あなたの近所の人(周囲の人と言う意味?)があなたのことを一所懸命宣伝しています。
 あなたの顔は良いよ。世間の基準の美人という意味ではなくて,頬の肉のつき方が良くこれからお金が入る。」


有り難いことです。。。
「世間の基準の美人ではない」というところまでキッチリ通訳してくれなくても。。。と思いましたが。



そして今年も言われてしまいました,早く結婚しなさいと。
そしてあごのホクロを取らないと,いずれ腎を病むからこれも取るべきだと。


どちらも私にとっては難関ですね。





陳聡明先生
電話(02)29844413
   0926-883-579
(鑑定は予約制。通訳が必要です)
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