平地治美の漢方ブログ 

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精神世界からみた皮膚病

2008年03月10日 | その他
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「病気になるのには漢方でも説明できない何かがあり,しかもそれは
 かなりの影響力を持っている気がする..」

漢方を始めてしばらくしてから,そんなことを思うようになりました。

後に勉強したアーユルヴェーダや精神世界に,その答えらしきもの
があり,初めて知った時はショックを受けました。しかし同時にまた
とても納得したのを覚えています。

以下に皮膚病に関する,代表的なものを記載します。

アーユルヴェーダ
「三才までの皮膚病は親のカルマ,それ以降は本人自身のカルマによる。」

カルマとは「蒔いた種」のことで,それはいつか刈り取らなければ
ならないものです。カルマと言うと恐ろしい響きがありますが,
悪いものばかりではなく,良いカルマもあります。ただし,皮膚病の
場合は悪いカルマの現れです。皮膚を病むことによって何らかの
悪行(前世からの繰り越しの場合もあり)の借りを返しているわけ
です。
また,間違った食事や生活習慣も悪いカルマとなります。



生命の医学大事典

紫雲荘 橋本徹馬先生の著書です。

「皮膚は身体中の一番他に見える所,または他に触れる所である。
したがってすべての皮膚病は何かの意味で,他との不調和による。」

とあり,やはり子供のころの皮膚病は親が原因であることが多く,
写経をしたり,感謝の心を持つことが大切であると書いてあります。


ヒーリングの世界でも,皮膚を病むのは自己表現,他者との関わりに
無理があるからであると習いました。

私自身も,社会人になったばかりのころ化粧品が合わず顔が腫れ上
がった経験があります。
「お客様がびっくりするから,しばらく接客はしないで裏で調剤とか
掃除とかしてて」
と言われ,人目につかない場所で黙々と作業をしたことを思い出します。

その期間は10日くらいでしたが,ピーク時の3~4日は痒くて眠れず
しかも掻くと飛び上がる程痛い。
アトピーの患者さんは,いつもこんな辛い思いを,しかもいつ治るかの
見込みもなく抱えているのだと実感し,いてもたってもいられない
気持ちになりました。

今振り返って考えると,やはりこの頃は無理をしていたので顔にひどい
症状が出たように思います。
また,橋本先生は
「顔に出るのは目上との不調和の現れ」
とおっしゃっています。当時の私は上司や先輩に心を開いていなかっ
たし,感謝もしていなかったことが原因だったのかもしれません。

皮膚病で苦しむ患者さんにも,このような見方があることを知ってもら
い,良い方向に生かしてもらえればと思います。

・自己表現に無理はないか
・完璧主義になっていないか
・他者との関係に無理があったり,本心と違うことばかり言っていないか

など,少し振り返るだけでも変わってくるのではないでしょうか。

コメント
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