平地治美の漢方ブログ 

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大好き!雷公

2008年03月17日 | 処方・症例
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来週の勉強会で「霊枢 終始篇」のところの担当になり,今私の頭の中
は人迎脈口診でいっぱいです。
というわけで,しばらくは霊枢関連についてです。

「人迎脈口診」について記載が有るのは

素問 陰陽別論 第七
   六節蔵象論 第九
   腹中論 第四十

霊枢 終始篇 第九
   経脈篇 第十
   禁服篇 第四十八

などが挙げられますが,「禁服篇」の雷公のキャラが気に入って
しまいました。

雷公は他の篇でも,以前に習ったことをもう一回聞いちゃったり,
何と言うか,ちょっとお馬鹿さんっぽい発言があったりするのですが,
以外と重要な篇に登場しています。

以下,禁服編のはじめの部分を思いっきり簡単にしてみました。


雷公「あなたにもらった本(九鍼六十篇),よくわからないです。
   どうやって理解して後世に伝えればいいんでしょう?」

黄帝「苦労しないでものにしようなんて甘い!
   それに,こちらにも学ぶ人を選ぶ権利があるぞ。
   口の周りに血を塗り付ける儀式をきちんとして,
   初めて伝授するものなのだ。
   だいたいお前は誠意が足りない!」

雷公「よくわかりました。教えの通りにします!」

そして雷公は誠意を見せ,三日間部屋にこもったのち,黄帝のところへ
出直しました。
そして例の儀式をし,黄帝と雷公はかたく手を握り合い,かなり
テンションの高い,感動のスタートです。

そして黄帝は今まで教えた,教科書通りの説明を始めるのですが,

雷公「そういう理屈は知ってるけど,使い方がわからないんですよ!」

黄帝「学んだ知識をきちんと整理して使えなければ意味ないじゃないか。」

雷公「だから,もう深い知識なんかいらない,バカでいいからポイントを
   簡単に教えてくださいよ!」

黄帝「そんなことでは普通の医者になれるだけで,天下の指導者には
   なれないぞ!」

雷公「いいんです,普通の医者で。だから簡単にポイントを教えて!」

黄帝「.........(仕方なく教え始める)」



雷公,なんだか憎めないですよね。
この正直でなりふり構わないところが,とても好きです。
しかも,結局黄帝を言いくるめてしまうあたり,なかなかのやり手です。

雷公は人気者で,患者さんがたくさん待っていたのかもしれません。
その人達のために,カッコつけてる場合ではなかったのかもしれないですね。


そして黄帝は人迎脈口診の説明を始めるのですが.......


雷公よりはるかに下をいく私には,正直,よくわかりません。
でも,わからないなりにとりあえず読解を進めていきたいと思います。
コメント (2)
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