漢方(漢方・薬膳・鍼灸...)全般についてのブログです。コメント大歓迎。
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先日,夜家に帰って窓を開けたら,このスズメバチが電気めがけて飛んできました。
たいていの虫ならば放っておくのですが,スズメバチとなると話は別。
電気を消したら外へ飛んでいくかな?と思い,部屋を真っ暗にしたところ,なんとスズメバチは電気を消した瞬間,ポトっと床に落下し動かなくなりました。死んだフリ?そしてまた電気をつけたとたん飛び立ち,窓の外へ出て行きました。
これで終わったかと思ったのですが。。。
翌日の日中,本を読んでいるところにまたやってきました。
こんどは壁にとまり,ひたすらほじくるような作業?をしていたので近寄って撮影してみました。
お昼休みなのか,一時間程外出後,また戻って来て作業をしていました。
しかし,ここに巣を作るのは不可能と悟ったのか,それ以降はやってこなくなりました。
ところでスズメバチそのものは生薬としては使いませんが,その巣は「露蜂房(ろほうぼう)」という名前で使用されます。
雨露にさらされた巣を用いるからこういう名前がついたそうです。
金匱要略瘧病脈証并治第四の「鼈甲煎丸」には「蜂巣」という名前で記載されています。
私は使用経験が有りませんが,蘇州大学の薬局を見学した時,大きな引き出しに蜂の巣が沢山入っていました。
「よく使うんですか?」と質問したら,「皮膚病などにけっこう使います」とのことでした。
ホメオパシー的に,蜂に刺されたら露蜂房を服用する,なんていうのはどうなんでしょうね?
露蜂房(ろほうぼう)
【出典】 神農本草経
【基原】 スズメバチ科 Vespidae のキホシアシナガバチ Polistes mandarinus SAUSSURE、その他近縁昆虫のつくる巣
【気味】 微甘平 ,有毒
【帰経】 肝、腎、胃
【効能】 解毒療瘡、散腫止痛、祛風除痺、益腎 止咳袪痰
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(5/21時時通信ニュースより)
『交際女性に対する不同意堕胎事件で、東京慈恵会医科大学付属病院の医師小林達之助容疑者(36)が、女性から妊娠を伝えられた翌日、同病院で別の女性患者名を使い、子宮収縮作用のある錠剤を入手していたことが21日、捜査関係者への取材で分かった。
捜査関係者によると、同容疑者は錠剤入手の数日後に現在の妻と結婚しており、警視庁捜査1課は女性を急いで流産させる狙いがあったとみて調べている。
女性は2008年暮れ、簡易検査の結果などから同容疑者に妊娠を伝えた。
同容疑者は翌日、同病院に行き、担当していた無関係の女性患者の名前を使い、子宮収縮剤の処方せんを薬剤部に提出し、錠剤を入手した。
数日後の09年1月初め、同容疑者は現在の妻と結婚したという。』
恐ろしい医者ですねえ。。。
中学生のころよく読んでいた森村誠一センセイの小説を思い出してしまいました(出世のためにジャマになった女性を殺すというネタが多かった)。
このニュースに関連して、
「漢方薬でも堕胎ができるんですか?」
という質問を受けました。
駆お血薬で妊娠初期に流産する可能性があるわけですが、堕胎目的で服用した市販の漢方薬で出血が止まらなくなり、救急車を呼び一命を取り留めたという話を聞いたことがあります。
現在はネットで中絶薬が買えるようですが、危険すぎるので止めてください。
「牛山活套」にも
「小産(流産)は普通の出産の十倍の養生を要する」
と書かれていますが、人工妊娠中絶はさらに危険が大きいわけです。
ところで「堕胎」というと,現在使われている意味は「人工妊娠中絶」ですが、漢方では「流産」のことを指します。
堕胎....妊娠三ヶ月以内の胎児がまだ形成されないうちに流産すること
小産(流産)....三ヶ月以上で胎児が形成されてから流産すること
滑胎.....連続堕胎、あるいは小産が三回以上続くもの
では人工妊娠中絶のことは何と言うか?
と調べてみたのですが、一般的には「子をおろす」という表現をし、医学の古典にはそれらしい単語を見つけられませんでした。
どなたか見つけたら教えてください。
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来月は学会が三つもありお休みが多く、ご迷惑をおかけ致します。
その中で私が発表するのは
第19回 日本刺絡学会 大阪学術大会
です。
妊娠中の刺絡について、素問・六元正紀大論を参考にまとめてみました。
会場で見かけたら、声かけてください。
さて、その六元正紀大論について。
この篇には、妊娠中の漢方薬の服薬について次のように書かれています。
「妊娠中にも必要とあらば劇しい作用の有る薬を用いるべきである」
通常、妊娠中は劇しい作用の有る薬は用いるべきではないのですが、まれにどうしても用いなければ母体が危ない場合があります。安全性と危険を天秤にかけ、ギリギリのところで利益が出る方法を選択しなくてはなりません。そんなリスク&ベネフィットの思想が素問に記載されていたことに感動し、今回は演題を出してみました。
大阪は美味しいものが多いので、そういった意味でも楽しみですが昨年行った
登美子
ここは頼んだもの全て美味しかったです。
新規開拓(リスク)で新しいお店を探すか、確実に美味しい登美子(ベネフィット)を選ぶべきか。。。
易でも立ててみましょうか!
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この「疱瘡神」様は,私の氏神様が祀られている神社の片隅にひっそり佇んでいます。
漢方を勉強して知ったのですが、「疱瘡」とは天然痘のことです。昔は死亡率が非常に高いこの病気にかかった人が,苦しみを和らげるために病気を擬神化したこの神様に祈ったそうです。
そこで私は、皮膚病の患者さんがいらっしゃった時はこの疱瘡神様にお願いをしています。
だから、私の実力が不足していても、うちにいらっしゃる皮膚病患者さんの治癒率が高いのだと思います。
昔は困難をきわめた天然痘の治療について,香月牛山が詳細な治療方を残しており、
「牛山活套」痘瘡(疱瘡)には,升麻葛根湯を中心として様々な加減方が記載されています。
面白いのは「乳香を焚く」という、アロマテラピー的な治療法。
また、補剤の乱用により熱証を悪化させることがあるので気を付けるべきであるとの記載も有り、これは他の疾患にも当てはまりますが、温めたり補ったりすることが必ずしも良いとは言えないことを強く主張しています。
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早いもので、昨年5月1日に開局してから一年が過ぎました。
軽い気持ちで作った薬局ですが、皆様に支えられ順調です。
この頃は地域の皆様ばかりでなく、関西や東北といった遠方からもいらしてくださり、頭の下がる思いで一杯です。
このブログを見て訪れてくださる患者様もいらして、有り難い限りです。
力不足でありますが、少しでも多く皆様のお役に立てるよう、これからも学び続けていこうと思います。