井伊影男の植物観察

植物の生き方の不思議さ、彼らのたくましさ、したたかさに触れる。しかし、観察者が井伊加減男だからなあ。

浮島湿原の花13・ホロムイソウなど

2015年08月15日 | 日記


ホロムイソウの果実。ホロムイソウ科ホロムイソウ属。
1科1属1種、湿原に生える多年草。
根茎は横に這い、節から葉を束世する。
果実は袋果で3個ずつつく。



ホロムイソウの花(2~3週間早い時期)。
葉は直立して硬く、断面は半円形。
花被片は6個、雄しべは6個、雌しべはは3心皮で殆どが離生し、基部でわずかに合生している。
「ホロムイ」は幌向で札幌の東に拡がっていた湿原の名前。その幌向湿原で発見されたことから「ホロムイソウ」の名がつけられた。
「ホロムイ」に名をもつ植物が7種類もあるのは、幌向湿原が北大の植物学者たちが鉄道で通える範囲にあったからだと言われている。
その幌向湿原、農地化・宅地化で消えてしまい、今では「幻の湿原」とも言われる。



ミカヅキグサ。カヤツリグサ科ミカヅキグサ属。
湿地に生える多年草。葉は線状で内側に巻き込むので糸状に見える。
小穂数個が集まって花序をつくる。
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