井伊影男の植物観察

植物の生き方の不思議さ、彼らのたくましさ、したたかさに触れる。しかし、観察者が井伊加減男だからなあ。

白樺峠の花12・ツリガネニンジン

2015年08月14日 | 日記


ツリガネニンジン。キキョウ科ツリガネニンジン属。
「〇〇ニンジン」と人参の名をもつ植物、葉が人参に似るものと、根が朝鮮人参に似るものとがあり、ツリガネニンジンは後者である。
「ツリガネ」は釣り鐘で、これは花の形の見たままである。



ツリガネニンジン、雄性期の花。
開花したばかりの花には、雌しべが伸びだしているのに雄しべの姿は見えない。
蕾のうちに雄しべは花粉をだし、雌しべの柱頭につけて枯れてしまう。この時柱頭は開いておらず受粉しない。この開花したばかりの花は雄性期の花である。



ツリガネニンジン、雌性期の花。
柱頭につけられた花粉は昆虫によって他の花へ運ばれる。花粉が運ばれた後、柱頭は開いて他の花から運ばれる花粉を待つ。雌性期の花である。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 浮島湿原の花11・ヒツジグサ | トップ | 浮島湿原の花13・ホロムイ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

日記」カテゴリの最新記事