井伊影男の植物観察

植物の生き方の不思議さ、彼らのたくましさ、したたかさに触れる。しかし、観察者が井伊加減男だからなあ。

浮島湿原の花11・ヒツジグサ

2015年08月13日 | 日記


ヒツジグサ。スイレン科スイレン属。
水生植物の一つで、根は水底の土中にあり葉は水面に浮かぶ。「浮葉植物」と呼ばれる。
普通の葉の多くは裏面に気孔をもつが、浮葉植物であるヒツジグサの葉は表面(上面)に気孔をもつ。
葉身は長楕円形で下部は大きく凹入している。ヒツジ(偶蹄類)の足跡にも似ている。



ヒツジグサの葉と花。
花は午後2時(ヒツジの刻)頃満開になるので「未草(ひつじぐさ)」と呼ばれるようになったという。
ヒツジグサはスイレンの原種と言われる。花が夜は眠るように閉じるので「睡蓮(すいれん)」と呼ばれる。



ヒツジグサの花。
萼は4枚、外側は緑色を帯び内側は白い。
花弁は8~15枚で長さは萼片とほぼ同じ。花後、柄は湾曲して沈み、果実が熟すと割れて種子は浮かび上がる。種子は水動きによって散布される。
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