井伊影男の植物観察

植物の生き方の不思議さ、彼らのたくましさ、したたかさに触れる。しかし、観察者が井伊加減男だからなあ。

キンポウゲ科のキンバイ

2011年12月17日 | 日記
バラ科のキンバイは5枚の花弁をもつが、キンポウゲ科のキンバイは花弁ではなく萼、5枚とは限っていない。



シナノキンバイ。キンポウゲ科キンバイソウ属。
夏山のお花畑を彩る高山植物の代表とも言われる。
印象的な橙黄色の萼片は5~7枚で、5枚に限らない辺りがバラ科のキンバイと違うところ。
雄しべが多数ある点はバラ科も一緒だが、バラ科では雌しべが1個であるのに対して、キンポウゲ科では雌しべが多数となる。



チシマノキンバイソウ。キンポウゲ科キンバイソウ属。
シナノキンバイの1変種で、大雪山など高山で見られる。
シナノキンバイと比べて雌しべの数が多く、写真右側の幼果実にその辺のことが見られる。
果実は袋果で、花柱は短い。



ボタンキンバイ。キンポウゲ科キンバイソウ属。
利尻山の高山草原に生える。萼片は9~16枚と多く、平開せずやや球状になるので「ボタン」の花に見立ててボタンキンバイと呼ぶ。
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