井伊影男の植物観察

植物の生き方の不思議さ、彼らのたくましさ、したたかさに触れる。しかし、観察者が井伊加減男だからなあ。

エゾニュウに似ているエゾノヨロイグサ

2012年01月12日 | 日記
名前の通りヨロイグサ(北海道にはない)に似るが、ヨロイグサとは別種である。



エゾノヨロイグサ。セリ科シシウド属。
エゾニュウにも似るが、エゾニュウより茎は細く、紫色を帯びる。
標準和名というのは時として不統一になるケースがあるが、学名の方にはそれはない筈。ところが、このエゾノヨロイグサの学名(種名)には、図鑑によって2通りある。多数派は「アノマーラ」、少数派は「サハリネンシス」で、
北海道の図鑑でも2派に分かれる。多数派が正解かどうかも分からないし、どんな経緯でそんなことになっているのかも分からない。



エゾノヨロイグサ。
よく似ているエゾニュウとの違い。花序の上面が、エゾニュウの場合ほぼ平になるのに対して、エゾのヨロイグサに場合半球状になる。



エゾノヨロイグサ。
近縁のヨロイグサには強い香気があり、根は生薬の「白芷(びゃくし)」として利用されるが、エゾノヨロイグサの方は薬用にならないという。
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