生涯いちエンジニアを目指して、ついに半老人になってしまいました。

その場考学研究所:ボーイング777のエンジンの国際開発のチーフエンジニアの眼をとおして技術のあり方の疑問を解きます

小暑(7月7日から22日ころまで) ハガキの木

2015年07月09日 13時43分26秒 | 八ヶ岳南麓と世田谷の24節季72候
小暑(7月7日から22日ころまで)

ハガキの木


この季節の植物の成長の勢いは、如何なる動物もかなわない。日本特有の種々の雑草は云うに及ばず、大きな木さえも、新たな枝を伸ばして葉を茂らせる。
我が家の庭先には、ハガキの木と呼ばれる木があり、年々成長を続けて、遂に電線に掛かるようになってしまった。そこではしごに上り、電動のチェーンソウを駆使して大枝を切り落とすことにした。

Wikipediaには次のように書かれている。静岡以西に自生とあるので、関東地方では少ないのかもしれない。

タラヨウ(多羅葉、学名:Ilex latifolia)はモチノキ科モチノキ属の常緑高木。
本州静岡以西~九州、中国、四国に分布する。関東にも植樹されていることがある。中華人民共和国にも自生する。雌雄異株で、花期は4~5月頃、4mmほどの小さな淡黄緑色の花が群れて咲く。秋には8mmほどの小さな球形の赤い実がなる。
葉は肉厚で20センチほどもある長楕円形をしており、その縁は鋸のように細かいきざぎざとなっている。日本では葉の裏面に経文を書いたり、葉をあぶって占いに使用したりしたため、その多くは寺社に植樹されている。また、葉の裏面を傷つけると字が書けることから、郵便局の木として定められており、東京中央郵便局の前などにも植樹されている。


切った部分の小枝を払って、並べたのが次の写真。このように枝の根本が残っている長めの木は、庭作業の色々なところで利用できる。



せっかくなので、大きめの葉っぱに字を書いてみた。数年前に未だ孫が小学校の低学年だった頃に、学校に持って行って楽しんでもらったことが思い出される。今回は、本当に昔ハガキに使えたかどうかのチャックをしてみる。

残念ながら、検索をすると既に切手を貼って投かんした人がブログを書いていた。不定形郵便物として、無事宛先に届いたと記されていた。



書くのは、爪楊枝が良いように思う。かなり複雑な漢字でも問題はない。

4日後に写した写真が次のもので、殆ど変わりがない。葉の強度も充分に保たれている。



8日後になると、さすがに色が変わってくるが、まだ文字を読み取るには問題がない。
古代でも、これくらいの日数で相手に届く距離ならば、充分に機能したことがうかがえる。



中央郵便局の前にあると記されているのだが、果たして立て直しで残されたのだろうか、今度確かめてみようと思う。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿