生涯いちエンジニアを目指して、ついに半老人になってしまいました。

その場考学研究所:ボーイング777のエンジンの国際開発のチーフエンジニアの眼をとおして技術のあり方の疑問を解きます

水始涸 田畑の水を干し始める(秋分の末候で、10月3日から7日まで)我が家の収穫収め

2013年10月12日 08時52分10秒 | 八ヶ岳南麓と世田谷の24節季72候
我が家の収穫収め

また米やそばの畑の作物が消えて、裸の土があちこちで見られる季節になった。正に水涸の季節だ。

今年の周辺の田畑は、天候に恵まれてどこも豊作のように見える。米などは外見では分からないと聞いたが、あの暑さで悪いはずはない。
我が家の庭も収穫収めの季節になった。花は例年並みだったが、実はすべて豊作だった。特にブルーベリーは大豊作で、全部で13kgを越えた。初の実を味わったのは7月1日、今日(10月11日)は20回目の収穫で、それでも丁度1kgあった。木の数を数えると、大小合わせて17本になっているが、品種は訳が分からなくなってしまった。


本日の収穫(気温がぐっと下がっているので、実はあまり膨らまない)

一般的には、ハイブッシュ系が寒冷地向き、ラビットアイ系が暖地向きとされるが、すでに孫の代になっている株が多い中で、今年一番多く実をつけたのは、やはり親株だった。これは、12年前に南房総の千倉から移植したものだ。ハイブッシュ系は自家受粉し自家結実率の高い品種もあるが、ラビットアイ系は他家受粉性であるため、収量を増すためには開花時期の重なる二品種以上を植える事が必要となる、とWikipediaは云う。受粉は系統に関わらず相互受粉が可能であるとのことなので、品種は最早複雑になっているのだろう。とにかく、17株それぞれ、結実の時期も違うし、味も大きさも異なる。

収穫したBBの上に乗っているのは、山椒の実が枯れかかったものだ。この実も今年は豊作だった。取り残した実が赤くなり、やがて黒くなって種(?)が現れる。こちらは、風で少し飛ばされて、数メートル以内に多くの新芽が現れる。


取り残された山椒の実

こちらは、食べることは無いのだが、テンナンショウ(一般名は、まむしぐさ)の実だ。


夏の花として、奇異な形が楽しめるのだが、実が緑色からだんだんに朱色や赤に変色してゆくのも楽しめる。種は鳥が運ぶと書いてあるのだが、鳥がついばむ姿は全く見かけない。数メートル離れたところから芽が出るのだから、風か虫か或いは、人ではないのだろうか。
有毒で、そのまま食べると口の中が痛くなって腫れあがるが、栄養素を多く含むためアイヌや伊豆七島で食べる工夫がされてきたそうだが、縄文人が食したとも云われる。だから、この辺りには多いのかもしれない。
 この花や実は散歩の途中の林の中で見かけることがあるが、なぜか常に一本だけすくっと立っている。群生しているところは未だ見たことがない。とにかく、花も実も変わっているので色々なホームページで写真を楽しむことができるのだが、我が家のものは特に立派なようだと思っている。

 10月から11月にかけては、あちこちで収穫祭が開かれるが、冬の訪れは早い。


寒露(10月8日から22日ころまで)秋の七草

2013年10月12日 07時51分04秒 | 八ヶ岳南麓と世田谷の24節季72候
秋の七草

秋の七草は、万葉集の山上億良の次の歌に始まるといわれている。
秋の野に 咲きたる花を 指折り かき数ふれば 七種の花、萩の花 尾花 葛花 撫子の花、女郎花 また藤袴 朝貌の花。
 春の七草は、七草かゆに象徴される食を楽しむものであり、秋の七草は見ることを楽しむものとも言われる。
「尾花」とは、ススキの穂が出ている時の呼び名だそうで、動物の尻尾のイメージとか。固まって秋風にそよぐ姿は、風情があるのだが、年々増えるので庭の花としては適当でない。昨年、根から掘り起こそうとして、シャベルとツルハシを交互に使い、おお汗をかいてしまった。


庭の七草

ここに活けた花々は、風のために庭で倒れたものを集めた。ホトトギスはこちらでは今が盛りだが、東京ではとっくに終っているのが通常。しかし、今年の東京の庭ではまだつぼみが漸く膨らみ始めたところだった。残暑のせいとも考えられるが、今年は、烏山の庭に瑠璃タテハが卵を産んでいった。瑠璃タテハの幼虫は食欲旺盛で、一匹で2本分の葉を平らげてしまう。この幼虫はこの葉っぱしか食べないので、食べ尽くすと大変なことになる。数年前の前回は危機だった。

幼虫(烏山の庭にて)

八ヶ岳では、葉は見事に茂るのだが、瑠璃タテハはついぞ見かけたことがない。第一、あの超グロテスクなトゲトゲの芋虫はこの辺りの景色には似合わない。

成虫(Wikipediaより)