生涯いちエンジニアを目指して、ついに半老人になってしまいました。

その場考学研究所:ボーイング777のエンジンの国際開発のチーフエンジニアの眼をとおして技術のあり方の疑問を解きます

八ヶ岳南麓の24節季72候 鶺鴒鳴(9月13日から17日ころまで)

2015年09月05日 14時08分03秒 | 八ヶ岳南麓と世田谷の24節季72候
鶺鴒鳴(9月13日から17日ころまで)

放置された小鳥の巣


セキレイが鳴き始める季節と云われているのだが、我が家では見かけたことがない。この鳥には、日本各地に色々な伝承があるそうだが、圧巻は日本書紀なのだろう。神話の国産みの話は諸説があるようだが、こんな話は意外だった。イザナギとイザナミの命が性交の仕方が分からなかったときにセキレイが現れ、尾を上下に振る動作を見て性交のやり方を知ったという。確かに、尻尾を上下にプリプリする仕草は有名だ。また、伊達正宗が豊臣秀吉の前で「花押の鶺鴒の眼には必ず針で孔を開けているが、この書状の鶺鴒の眼には孔がない」と釈明したことは、もっと有名だろう。
 本題に戻る。我が家の狭い庭には2つの巣箱が掛けられており、ほぼ毎年巣つくりをしてくれる。
巣を作り始めて、卵を産み小鳥が巣立つまでの期間は意外に短く、月に2回の滞在では、総ての工程を見るのは不可能で、残骸だけが残されていた年も少なくない。昨年は、巣箱を地デジアンテナの近くに設置した(親鳥がそこの留まってくれると、シャターチャンスが容易に得られるため)ところ、かわいそうにカラスに巣を荒らされてしまった。巣箱の屋根の一部が壊され、中には雛の産毛が散乱していた。アンテナに留まって悪さをしたのだろう。アンテナの向きが狂っていた。





 今年の失敗は、ブルーベリーだった。以前は収穫前の網かけはしなかったのだが、数年前から農家が一斉にブルーベリーを植え始めて、ご近所でも流行になってしまった。どこも、しっかりと網かけをしている。仕方なく、我が家も昨年から始めたのだが、それがとんでもない結果になってしまった。
 先日、遅ればせながら収穫を始めた。一昨年の収穫記録と較べると、天候不順のせいだろうか、2年前の記録と較べると10日ほど遅れている。この年は、7月1日から収穫が始まって、10月11日まで続いた。色々な種類を植えているせいで、このような楽しみができる。


網をくぐっての収穫は骨が折れる。面積の割に木の本数が多く、枝はお互いに交差しており、どれがどの木の実やら区別がつかない。



中ほどまで枝をかき分けながら進むと、突然目の高さに小鳥の巣が現れた。そっと取り外して中を覗くと、幸い卵は無い。育てた跡もなく、巣作りの途中で放棄したようだ。かわいそうなことをしたが、卵がなかっただけ幸いだった。網かけの時期とは、雛を育てる時期としては少し遅すぎるようなので、この巣は作っている最中に何らかの理由で放棄したと、勝手に判断することにした。




来年からは、こんなことにも気をつけなければいけない。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿