生涯いちエンジニアを目指して、ついに半老人になってしまいました。

その場考学研究所:ボーイング777のエンジンの国際開発のチーフエンジニアの眼をとおして技術のあり方の疑問を解きます

八ヶ岳南麓の20年前と今, 虹蔵不見

2020年12月10日 09時30分47秒 | 八ヶ岳南麓と世田谷の24節季72候
八ヶ岳南麓の20年前と今
虹蔵不見 (小雪の初候で、虹が見られなくなる11月22日から26日まで)
あられ


八ヶ岳の南斜面では、あられと風花が良く現れる。山の上昇気流で冷やされた水蒸気が、時々の条件によって、色々な形になって南側に流れながら落ちてくるのだろう。我が愛車は、まだ大きな雹(ひょう)の被害に合ったことはないが、この程度の霰(あられ)には、度々出会う。
 この季節には、小雪がひらひらとまるで、桜の花びらが散るように舞いながら落ちてくることがある。
そんな時は、南の空は晴天で、八ヶ岳からは北側から押しされた雪雲の先頭が僅かに顔を覗かせている。気温が低ければ、雪の結晶もゆっくりと観察することができる。落ち葉の上の霰も、なかなか解けないで形を保っている。

朔風払葉 (小雪の次候で、北風が木の葉を払いのける11月27日から12月1日まで)
雪の日の太陽


 一紀荘の難点の一つが、朝日が見えにくいことだ。北岳が朝日に輝いてから、我が家のベランダに陽が射すまでには相当の時間がかかる。冬になると東側の唐松林の葉が全て落ちるので、木々の隙間から朝日を見ることができる。雪の日の朝に新聞を買いに山を下ると、凍りついた空気の中に光の粒子が見えるような景色に出会うことがある。

そういえば、数年前まではこのような時には、必ずリスが数匹ちょろちょろと走っていた。最近は足跡も見かけることはない。この十年間で別荘の数は飛躍的に増えて、永住する人はかつての数倍になったと思われる。最近は、売れ方がぱったりと止まっているようだが、家の数はもうこれ以上増えてもらいたくない。動物たちもそう思っているのだろう。


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