絵手紙

パソコンによる絵手紙をはじめて・・・

クララ

2005-06-29 10:16:28 | 花おりおり
クララ(マメ科)
クララというとアルプスの少女に出てくるお嬢さんの
イメージが強いが、根の煎汁があまりにも苦いので
目もくらむほどだというのが名のおこり。
眩草(クララグサ)ともいう。
漢方ではクララの根を苦参といい、
もっぱら家畜の寄生虫性の皮膚疾患に煎汁をもちいる。

輪違屋糸里 上・下   (浅田次郎)

2005-06-27 16:27:08 | 読書
輪違屋とは島原傾城の置き屋の名前
糸里は其処の芸子。新撰組の土方に思いをよせる。
しかし土方は芹沢鴨殺害の布石として糸里を利用。
芹沢鴨・お梅・新見錦・平山五郎・・・・
時代の波に翻弄させられた人々の苦悩、孤独が描き出されている。

千年の芸に人並みの愛憎など要らぬ。俗をもてなす芸が、俗であってはならぬ。
さあればこそ人はその芸に感動する。恨みも妬みも、愛する心さえ要らぬ。
芸を修めた身ばかりを矜持とし、其れを授かった恩だけを胸に刻め。
聖なるものを衆俗の愉しみとして分かち与えること。
それだけが島原傾城のつとめ。
糸里の、島原の太夫の誇り高さが窺える。
★★★★

ハンゲショウ

2005-06-27 15:34:28 | 花おりおり
ハンゲショウ(半夏生)  ドクダミ科
半夏生とは、夏至から11日目を意味する暦の日。
その時期に花が咲くこと。
又、葉が半分白くなる事から半化粧とも呼ばれる。
花はいたって地味なため葉を白くして昆虫を
呼ぶ目印としているといわれています。
葉に気をとられ花が半分しか写っていませんが
前に垂れ下がっているのが花です。
葉は花が終わる頃しだいに緑に戻ります。


サンゴジュ

2005-06-24 18:10:35 | 花おりおり
サンゴジュ(珊瑚樹)スイカズラ科 (ガマズミ属)
初夏に花を付け秋に真っ赤な実をつけます。
これがちょうど珊瑚のようの見えることから珊瑚樹。
葉が厚いのでなかなか着火せず、
材も水分を多量に含んでいて燃えにくい事から
防火林として垣根などに利用される。
切り口から泡が出るのでアワブキとの別名がある。
*花時もきれいですが、実がなると本当に珊瑚を思わせ
 忘れられない木になります。


シャラノキ

2005-06-22 11:03:17 | 花おりおり
紗羅の木 ーナツ椿ー (ツバキ科)
釈迦が涅槃の時、床を紗羅の木の下にとり
4本のその木の花はシャカの入滅と同時に立ち枯れたといわれる
沙羅双樹はインド紗羅の木(熱帯樹で日本では温室栽培)
黄色い花だそうです、又
   祇園精舎の鐘の声
   諸行無常の響きあり
   沙羅双樹の花の色
   盛者必衰のことわりをあらわす
お馴染の平家物語の沙羅双樹もインド紗羅を指しているそうです。
紗羅の木として最近よく見かける木はナツ椿。
インド紗羅と同様一日花。白くはかなげな所が平家を思わせます。
   仏さえ、身まかりませし花の色
   身でいま 紗羅におもえ諸人
           山田無文老大師
 今は今しかない、二度と巡り来ない今日一日を
 悔いのないように・・・・



菩提樹

2005-06-20 16:13:45 | 花おりおり
菩提樹(シナノキ科)
釈迦がその木の下で「悟りを開いた」ということで知られ
その由来から寺院の庭などによく植えられているが
しかし、悟りを開いたのはインド菩提樹(桑の木科、熱帯樹)
  *一般に菩提樹と呼ばれているのは中国原産のシナノキ、
   葉が似ている事からインド菩提樹と間違えられ
   そのまま日本に伝えられたそうです。
♪泉に沿いて茂る菩提樹・・・
歌で有名な菩提樹は、ヨーロッパシナノキ(Lindenbaum)
和名、ナツボダイジュ。
人それぞれでいい匂いと言う人もいますが
私には余り・・・丁度栗の花のような匂いでした。

ホタルブクロ

2005-06-19 00:50:11 | 花おりおり
ホタルブクロ(キキョウ科)ホタルブクロ属
ぶら下がって咲く花を提灯に見立てて、火垂(提灯の古語)を
当てたと言う説と、子供が花の中に蛍を入れて遊んだからという説
があるが一般的には蛍袋と書くことが多い。
昨日の新聞に面白い記事が載っていました。
蛍袋の花の受粉に協力してくれるのはマルハナバチ
咲いたばかりの花は、真ん中に突き出ためしべの先端がとがっている。
まだめしべが受粉できる状態に成熟していない。
おしべの方は花が開いた時点ですでにしぼんでいる。
しかし、めしべの中ほどにある毛におしべが残していった花粉が付いている。
ハナバチが筒にすっかり収まって蜜を吸う。
背中が丁度めしべの中ほどにある。背に花粉を付けて蜂が飛び去っていく。
開花して数日が立った花では、めしべがすでに長く伸びてその先端が
三つに分れている。受粉の準備万端。花粉を背負ったハチを待つばかり。
「同じ花の花粉で受粉するのを防ぐための巧妙な仕組みだと思います。
おしべとめしべの成熟に時差をつけることで、同じ花が雄花になったり
雌花になったりするわけです」千葉県立中央博物館・天野誠
 ちなみに西日本では白い花が多いが、関東地方では白・赤・ピンクの
 花が見られる。赤と白の雑種がピンクなのか、それとも別の種類
 なのか。色が違う理由はよくわかっていないらしい。
 まだ多くの謎を秘めている花だそうです。
チョト失礼して覗いて見ました。めしべの先端が三っに別れたのが雌花・・
ありました。蛍袋を見る楽しみがふえました。

ハルモニア  (篠田節子)

2005-06-17 00:33:48 | 読書
ハルモニアとは宇宙の奏でる調和に満ちた音楽そのものの事。
脳に障害を持つ由希のチェロの指導を頼まれた東野
由希は一度聞いたら自在に再現してみせるが、コピーは芸術ではないと、
自分の音を、彼女自身の音を、魂を、吹き込もうとするが
周りでは不可解な現象がおき始める・・・
音楽家が求める音と、一般大衆が求める音楽のギャップ
ハラハラドキドキ・・・出かける時も持ち歩きチョットの時間でも
ページをめくる。面白さ!
読み終る頃丁度、NHKでチェロの演奏があり思わず聞いてしまいましたが
凡人には、ハルモニアの調べは届きませんでした・・・
★★★★★

ミリオンダラー・ベイビー

2005-06-14 23:29:31 | Weblog
久々に映画を見てきました。
アカデミー賞、4部門(主演女優賞・助演男優賞・監督賞・作品賞)受賞に惹かれたわけではなく
とにかくいい作品だからと、友達に薦められてので・・・
 冒頭に出てくる言葉
    ボクシングは相手の尊厳を失墜させ
    自身の尊厳を守るスポーツ。
その”自身を守る尊厳”が、ラストの人間の誇りと尊厳にかかってくる。
ラストでそれに気付かされる。(心憎いばかりの演出)
静かに熱く胸うつ味わい深く、濃厚な人生ドラマ
師弟・親子・友情・人間としての尊厳とは・・・考えさせられる映画でした。
それにしても、クリント・イーストウッド、老けましたね。
老いてもなおあの味が出せるのは流石です・・・
 

コウホネ

2005-06-13 23:03:02 | 花おりおり
コウホネ(スイレン科)コウホネ属
浅い池や沼などに生える水草です。
根茎が白色で動物の骨に似ている事から
和名「河骨」。
河骨の根茎は「川骨(せんこつ)」の名で
漢方薬としてよく用いられる。
二つ割にして干し、止血剤や浄血剤、強壮剤として使われる。
*葉の大きさに対して、小さな花ですが優しい花です。