絵手紙

パソコンによる絵手紙をはじめて・・・

輪違屋糸里 上・下   (浅田次郎)

2005-06-27 16:27:08 | 読書
輪違屋とは島原傾城の置き屋の名前
糸里は其処の芸子。新撰組の土方に思いをよせる。
しかし土方は芹沢鴨殺害の布石として糸里を利用。
芹沢鴨・お梅・新見錦・平山五郎・・・・
時代の波に翻弄させられた人々の苦悩、孤独が描き出されている。

千年の芸に人並みの愛憎など要らぬ。俗をもてなす芸が、俗であってはならぬ。
さあればこそ人はその芸に感動する。恨みも妬みも、愛する心さえ要らぬ。
芸を修めた身ばかりを矜持とし、其れを授かった恩だけを胸に刻め。
聖なるものを衆俗の愉しみとして分かち与えること。
それだけが島原傾城のつとめ。
糸里の、島原の太夫の誇り高さが窺える。
★★★★

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