武田光弘画楽多製作日記

暇をもてあそび造形してます。作品として形としてまとめたものなどを見ていただきたい
と思っています。

半七捕り物帖

2015年09月12日 | Weblog
「御用だ」「御用だ」と捕り物がはじまる。
ワクワクする人はかなり古い。日本最初の岡っ引き捕り物は「半七捕り物帖」で、作者は岡本綺堂という作家である。・・・と気安く呼んではいけない方だ。

昭和十年に「中国怪奇小説集」を出している。タイトルは「中国」というところが「支那」と当時はなっている。今は「支那」は遣われない言葉なので中国となっている。
そもそも、日本のお化け話もその昔から中国の影響をうけ作られている。中国と日本の関係はきってはきれない結びつきなのだ。
中国の幽霊は縁もゆかりのないところに出る・・・・・・日本のお化けは恨みが根底にある。・・・・ここが違いらしい。

そういえば河童も中国出身だし。
あくどく金持ちになったある男が旅の途中、美しい娘を助けた。「命をうけ、ある家を焼きにいくのだ」と、こっそり教えてくれた。おどろくなかれそれは自分の家だった。「時間をあげましょう」。あわてて家に帰り、家具を運びだしたとたん・・・・家は焼けた。
ま、こんな話が載っている