カンガルー大陸をゆく!! ---福岡糸島編---

福岡・糸島に生息する研究者の日常。

ケーブルカーについて

2008-12-24 19:24:18 | Weblog
マイミク・イタさんよりケーブルカーについての
ご質問をいただきましたので、回答ついでにこちらにも書きます。

ケーブルカーは、地中を走っているケーブルをつかむことで推進力を得ます。
このつかむ・放す動作は、運転手がバーを動かすことで機械的に行われます。
ブレーキもよく似たバーで操作します。こちらも機械式です。

こちらの写真で運転手が手をかけているのがそうです。
左側にもう一本、銀色のバーが見えます。
どちらかがケーブルをつかむためで、どちらかがブレーキです。

バーの根元は写真のような感じです。
機械部分がよく見えるように、色調を補正しています。
もう少し覗き込む角度で撮ればよかったな・・・・。

それから、ケーブルカー同士が交差するところではどうしているのか?
というご質問をいただいたのですが、確かにそうです!
カリフォルニア線とパウエル線が交差しているところを
何回も通ったのに、考えませんでした!
ケーブル同士は高さを変えて交差させるにしても、
つかむ器具で引っかけてしまいそうです。
・・・むむむ、なぞです。
しっかり見てくる&運転手さんに聞いてみればよかったなー。

ご存知の方、教えてください!!

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4 コメント

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Unknown (イタさん)
2008-12-25 23:27:57
ケーブルトラムは、複雑な機構と熟練した運転手、保守作業員が必要なので、維持するのは、お金がかかあmり、たいへんだと思います。
このような前前世紀(19世紀)の遺物を現在まで維持しているサンフランシスコ当局に深く敬意を表します。
アメリカの懐の深さですね。

構造は、どうなっているのかよく判りませんが、19世紀に考案されたことなので、比較的シンプルだと思います。

交差点は、ケーブルを離して、惰性で走るとメルボルンの資料には記述してあります。

そうすると交差点を過ぎた場所で、一旦停止してケーブルをつかむという作業が必要になると思います。しかも手動で。

これが難しいと資料に書いてありました。

だってケーブルは常に回転しているのですから、これをつかむのは想像以上に難しいのです。
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構造について ()
2008-12-31 01:49:24
興味深いお題をありがとうございます!

確かに、いったん放してもう一度つかむ、というのは難しい点があると思いますが、
いろいろ工夫の仕様はあるように思います。
たとえばケーブルカーがこの位置に来たらつかむ、と、場所を決めておいて、
その地点の地下に、つかむ金具をケーブルに誘導するような
ガイドレール状の補助具がを設置しておくとか。

突然繋ぐと、急激に動力が伝わって負荷がかかる、ということであれば
クラッチのようなものをつけるとか。
ただし、乗ってみた感じでは、クラッチはないだろうなと思います。
結構、突然ごとんと動き出します。

昔の技術って、何でも機械式で、複雑な機能を
びっくりするような工夫で実現しているので、面白いです。
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維持について ()
2008-12-31 01:53:44
古いものを、実用性を保ったまま、町中に維持するのは大変なことですね。
あれのおかげで街の魅力が断然上がっていると思います。
素晴らしいことです。
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交通安全的見地から ()
2008-12-31 02:09:56
今回、ケーブルカーを何度も利用して驚いたのは、
結構、危ない乗り物だと言うことです!!

手すりも何もありませんので、荷物など、簡単に車道に落としてしまいそうだし、
町中の車道の狭いところを走っているので、ステップ乗りしているときなど、
コートのベルトなどが隣を走っている車に引っ掛けそうです!
ケーブルカーはゆっくり走りますが(のんびりめの自転車ぐらいか?)、
車は普通ですので、相対速度はそれなりにあります。
しかし、荷物を持ってステップ乗りしちゃいけないとか、
特にそういった禁止事項も無いようなのです。

自己責任なのでしょうねえ。
今まで、何の事故も無かったはずが無いです。

昔のものを今の社会でも使う、ということは、
その時代の価値観(ケーブルカーの場合は安全性とか、スピードに対する要求とか)も
いっしょに、今の時代に共存する、ということです。
維持費の問題ももちろんですが、この、価値観の共存という問題も、
サンフランシスコ当局と市民が、気概や愛情を持って乗り越えて、
ケーブルカーを残してくれているのだと思います。
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