植物には「イヌ」が付く名前のものがたくさんあります
例えば…
イヌタデ イヌナズナ
他にも色々あります
イヌツゲ イヌホオズキ イヌザンショウ イヌガラシ イヌムギ…
これらはたいてい「人間の食用にならない」とか「役に立たない」
といった意味で「イヌ」がつけられているようです
ナズナに似ているけれど 食べることができないので
「イヌナズナ」
といったぐあいにです
この「イヌ」は 犬ではなく否(いぬ)であるという説もあります
どちらにしても
イヌの付く言葉を思い出してみると
「イヌの遠吠え」「犬死」「負け犬」「幕府の犬」「犬畜生」など
ネガティブな印象のものばかりが目立ちます
あまりにも忠実すぎる「犬」は
権威に盲従するものや 役に立たないものの象徴として
昔からあまり良いイメージをもたれていないのでしょうね
春になると ↓ あちこちで咲いている花
コバルトブルーの可愛い花
これは「オオイヌノフグリ」と言います
これにも「イヌ」が付きますが 「役に立たない」のイヌではありません
漢字では
「大犬の陰嚢(フグリ)」と書きます
「フグリ」とは陰嚢のことで
果実の様子が犬のそれに似ていることが名の起こりだそうです
これが「オオイヌノフグリ」の果実です
※「イヌノフグリ」より花の大きいもの ということで「オオイヌノフグリ」と言います
「大きな犬の→フグリ」ではありませんので! 念のため
直感的でユーモラスな名前だけれども
可愛い花なのに
ちょっと可哀想だわ…
でもね
英名は「Bird's eye」というらしい
この小さなコバルトブルーの花が「鳥の眼」なのね!
こっちの方が断然いいのにね…
それにしても
「役に立たない」からって「イヌ」が付くのかぁ・・・
私も「イヌ母さん」とか
「イヌ妻」と呼ばれないようにしなきゃ~ (゜_゜i)
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(「イヌ毒」じゃないよ←意味不明の人はコチラ)