奥さまは愛国 | |
北原みのり 朴順梨 | |
河出書房新社 |
韓流ブームに乗って、いくつかの韓国ドラマを観たり、イベントやkpopのコンサートに行ったり、 韓国旅行も行ったりしたので、韓流ファンということになると思います。
そのなかで気づいたことは、日本に何らか憧れなどの想いを持ちながら、韓国全体としては反日であるということ。ただし、これは私の感覚的な印象なので、正しいのか間違いなのか検証するために、政治や社会、文化などを調べるようになりました。
その一環で、この本も私にやって来ました。
一言でいうなら、新鮮。その立場側の意見や考えは初めて聞いたと言えるほどに違う視点からのアプローチが斬新と言えます。
惜しいかな。著者の嫌悪感が先立ち、引いてしまっているような箇所が見受けられるのが残念です。もっと踏み込んで本質に迫ってほしかったと思います。
熱心な韓流ファンだったことがある私の感想として、ちょっと面白いと思ったことがあります。
愛国活動は韓流ファン活動とはまるで違うことのようなのに、たまたまこの本で取り上げられてインタビューされている人たちは、向けるものが、愛国という主張であるだけで、韓流ファンのスターに向けるファン活動と関わる雰囲気や態度が似ているような気がしました。
内容はあるので、違う意見を知る観点からはおすすめです。