喜びから人生を生きる! ―臨死体験が教えてくれたこと | |
アニータ・ムアジャーニ | |
ナチュラルスピリット |
この本を紹介していなかった。香港在住のインド人女性の本。
がんで臨死体験した後、生き返り、がんそのものがなくなるという奇跡の体験の物語。
素敵な言葉が多くて、ノートに何ページも書き写してしまった。
このテーマは、小説という形でも体験談という形でも何冊も出版されているけれど、なお新しい。
私が興味深かったのは、著者がインド人女性ということ。香港で西洋の文化に接しているので、自国であるインドは男尊女卑の文化であることがところどころに記されているのが、とても新鮮。
臨死体験したときに、出会った死んだ父親は、生きているときは、著者である娘がインドの文化的な規範に逸することを嫌がり、厳しかったのが、魂だけの父は愛そのものだったというエピソードが印象に残っている。
実は、この本は、今年はまだ2月だけど、今年読んだ本のベスト3に入ると思う。その年のマイベスト本なんて、今まで記録もつけてないけど、この本の印象は、今までの私の読書歴のなかでも高い位置にいる。