種から芽が出て花が咲き

はまっているあれこれ
(今はFTISLAND、いろいろ)

銅版画集2011展

2011年12月12日 | 
今年も工房での銅版画展に無事、出品することができました。

今年は、参加メンバー同士で画集を作成する年で、参加人数分の枚数を刷るのが大変でした。
銅版画は、①版の作成、②版にインクつめ、③版の余分なインクをふく、④プレス機で刷るという工程で作成します。
この中の、②から④の作業を参加人数分、繰り返し行うというわけです。

インクのふき取り加減などで、きれいに刷り上ったり、気に入らない出来になったりするので、
必要枚数分プラスアルファ刷ることになります。

できた作品には、ED №(エディションナンバー)と作品名と作家のサインをします。

このエディションナンバーは、数字で分数のように書く方法と、作家保存分という意味の「AP(Artist Proof)」と書く方法があります。
そのほか、非売品という意味の「HC(仏語Hors Commerce)」と書く場合や、刷りを専門家に依頼した場合は、
刷師へ贈呈する刷師のための作品という意味の「PP(Printer's proof)」と書く場合もあるようです。

私は、自分で刷るので「AP」か数字の「1/24」などとしか書きません。
作品に、ED №とサインを入れるのは、とても嬉しく晴がましいものです。
このために、銅版画制作をしているというような瞬間のひとつかもしれません。

今回、出品した作品は、観た人が少しでも幸せな気分になってもらえるように願いをこめて、創りました。
だから、インクつめの後の余分なインクをふき取って刷る間中、私自身が幸せな気分になりました。

もしもお近くいらっしゃることがありましたら、観にいらしてくださいませ。

コバルト画房の店頭ギャラリーで、12月24日まで開催しております。
http://homepage2.nifty.com/kobalt/