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しょぼい毎日

いつも理想はでっかいが、結果はしょぼい・・・。そんな日常を綴ってみました

北海道を旅する日々(3) 涙のジンギスカン鍋編

2008-04-30 23:18:22 | 旅行記

4月19日(土)の続き

ショックが大きすぎる失敗のあとは、何を見ても、してもおもしろくありません。鬱々とした気分で白老から札幌まで運転します。途中のパーキングエリアで車を停めレンタカー営業所に返却が当初より遅れる旨携帯から電話しましたが、話の途中で切れてしまいました。今度は、携帯の電池切れ。1度ならずも2度目まで電池切れに泣かされます。公衆電話を探しましたが、高速道路会社(もしくはNTT)は、パーキングエリアごときに公衆電話を設置する気は無いようです。結局、札幌近くのサービスエリアで公衆電話を見つけ連絡する事が出来ました。その際も財布に10円玉が無く、30秒の市内通話で100円使う羽目に・・・。すごくちいさいことなのに、ものすごく腹が立ちます。

札幌駅近くのレンタカー営業所に向かいましたが、近くまで来ていながら入り口が分かりません。うろうろしているうちにようやく看板を見つけましたが、営業所の進入路をうっかり行き過ぎてしまいました。裏から回り込もうと次の交差点を右折しました。曲がった先は5車線ほどあります。一番左車線に入りゆっくりと進みます。が違和感を感じます?!今走っている道路に中央分離帯またはセンターラインに該当するモノが無いのはなぜ?!そして、驚いたことに正面から車線すべてを塞いでライトをつけた動くモノが近づいてくる。その瞬間すべての謎が解けました。今走っている道路は、車線すべてが一方通行で、

私の運転している車が道路を逆走している事に・・・。(大阪で言うところの御堂筋状態)

このままでは衝突する!前を走っている車の運転者も驚いているでしょうが、私もこのときは覚悟しました。が、微かな望みにすがる気持で、ハンドルを限界まで切ってUターンします。幸い、幅の広い通りでしたので再度の切り返し無しに方向転換出来ました。レンタカーをようやくの事で返却した後は、心身ともへとへとになっていました。

もはや、一刻も早く本日お昼に携帯で予約しておいたビジネスホテルにチェックインして、ベッドで眠りたいと心から願っていました。携帯サイトでは最寄り駅JR札幌駅となっていましたので、札幌駅徒歩圏内と思っていました・・・。が調べてみてびっくり・・・。現在地が北4条で、目的のホテル、北18条って・・・・!地下鉄2駅分ってか!(実際値段も安かったのですが。シングル3450円)

夜の見知らぬ街をひたすら歩いて(40分くらい)、ようやくホテルにたどり着きます。時刻は10時近くになっています。夕食がまだなのに気が付きます。昨夜のようにコンビニ弁当という手もありますが、せっかくの北海道旅行!ここは、ご当地メニューを試さねばこの地に来た意味がありません。疲れ果てた体に鞭を打つように、今度は地下鉄を使い大通り公園駅へ出ます。

F1000220_2ご当地名物のジンギスカン鍋屋さんを探します。見つけたお店のカウンター席に座り、ひとりコースを頼みます。店長らしき人がいろいろ話しかけてきますが、応える気力すらありません。出されたお肉を、ジンギスカン鍋にのせて、火であぶりながら、今回の旅での出来事を、自問自答します。苦い思いを抱きながら、羊肉を味わいます。おいしいけど辛いし寂しい・・・。そんな思いを抱きながら、ひたすらお肉を焼き続けます。ひとり分と言いながら、出されたお肉の量は多く、早々にお腹いっぱいになりました。が、まだ肉が残っているため半分泣きながら食べていました・・・。が、ふと気が付きました!<残せばいいんや!>

相当食べたので、お勘定が心配でしたが、2500円ちょっとで済みました。少し心に余裕が出てきました。明日も朝から頑張るぞぅー!

4月20日(日)

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昨日の数々の失敗の余韻が残っているのでしょう。気分が重たい朝を迎えます。地下鉄で札幌駅に出ます。大都会の割に地下鉄の始発が6時を過ぎてからというのは驚きでした。こんな事なら高くてもJR駅の側に泊まるのだったと、今更ながら後悔します。

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まずは、函館本線を旭川方向に向かい、森林公園駅で下車します。駅西側の踏切付近にある撮影ポイントに出るのに、もたついている間にカーブからDD51牽引貨物が出てきました。あわててカメラを構えます。ここでデビュー仕立ての「スーパーカムイ」や「オホーツク」を撮影します。

隣の大麻駅に移動します。Img_3607Img_3608ここまで来ると、大都市近郊と思えない様な広々とした風景が展開しています。やがて「スーパー宗谷」が、旭川方向の正面の貫通幌をだらしなく広げた姿でやって来ました。お気に入りのアイドルが鼻毛を出したまま、ファンに向かってほほえんでいるような感じ・・・。とは言え、本州では見られない車両達が短い間隔で次々とやって来ます。

最後に、下り「北斗星」を撮影すべく千歳線東広島駅のホImg_3673ームで待ちます。電化区間かつ都市近郊でもあるので窮屈な写真となりましたが、これにて北海道撮影の旅は終了しました。電車で空港に向かいます。

新千歳空港のおみやげ街の一画に行列が出来ています。なんだか分からないけど並んで見ます。係の人が「<じゃがポックル>があと十分で入荷します。お一人様2箱まで限定です。>」飛行機の時間が迫って来ていましたが、これを見逃す訳にはいけません。昨年北海道に来たとき、現地の方に「何かいい北海道土産はありませんか?」と尋ねたら迷わず「何を置いても<じゃがポックル>!」という答えが返ってきました。その後、いろいろと探しましたが、今に至るまでその姿と対面する事が出来ませんでした。それが、今、予期しない形で叶おうとしています!

係の方が言ったとおりぴったり10分後に台車に山積みにされたじゃがポックルがやって来ました。いささか渇望感を煽る、芝居じみた演出臭さを感じますが(階段の影あたりでずっと隠れていたのに)、ともかく2箱GET出来ました。

Img_3712*じゃがポックルとはカルビー千歳工場のみで生産されている北海道限定品で、今のところ北海道で購入するかネット販売利用するしか入手方法が無いようです。2006年より大ブレイク中で、現在も品薄状態が続いているとのこと。北海道の主要なおみやげ屋さんには<売り切れました>の張り紙が常時目にします。見た目は、同社の「ジャガビー」と似ている様ですが、食感や味付けが違う見たいです。ジャガビーより良い材料を使い、生産も手作りに近いので大量生産できないと言う事のようです。(量産出来ないところは、お菓子界のガンダムですね・・・。T永先輩。せっかくですから、食した感想をお願いしますね。まさか、お子様達に巻き上げられたとか・・・)

今回、旅の後半でもたもたしてしまいましたが、最後にヒットが出たような・・・。お宝をGETした海賊のように、意気揚々と飛行機に乗り込みます。関空までひとっ飛び!でもそこからが長いのよ!徳島までは・・・


北海道を旅する(2) 熱中・熱闘・熱湯編

2008-04-26 23:33:23 | 旅行記

4月19日(土)

Img_3383 宿の部屋のカーテンを開けると4時だというのに、空は白み始め洞爺湖に浮かぶ島の影が鏡のように水面に浮かんでいます。昨日は運転疲れもあり、宿の温泉にも入らないで、布団の上で寝てしまいました。風邪を引かなかったのは幸運でした・・・!そして、天気も良さげです・・・・。今日は土曜日!「カシオペア」「トワイライトエクスプレス」「北斗星」の三本の寝台列車*がそろって本州から北海道に渡って来る日です。

T永先輩のための補足

非鉄なT永先輩でも名前だけは耳にしたことがあると思います。「ブルートレイン○×殺人事件」とか「豪華寝台列車○×の殺意とかで、やたらと人が殺されていますね・・・・ 

①「カシオペア」とは、JR東日本がかつて無いほどの気合いを入れ新造した豪華寝台列車。上野-札幌間を走ります。外国の寝台列車に負けない程の装備(料金も負けてない)で、豪華客船によるクルーズ旅行の鉄道版を目指しています。「カシオペア」こそ「500系新幹線」とならんで、現代の日本の鉄道界のフラッグシップと言っても過言でないと自分は思っています。(人により好き嫌いはあるでしょうが)人気はあるのですが、諸事情で1編成しか建造されませんでした。1編成しか建造されていないので、毎日走りません。運転日注意です・・・。

②「トワイライトエクスプレス」とは、JR西日本が、大阪ー札幌間で、とりあえず豪華列車を走らせてみようと言うことで、既存の寝台客車を改造(リフォームてやつです)し、TV番組<ビフォアー・アフター>も真っ青なほど手を入れ豪華にした列車。とは言え、所詮改造車・・・。車齢が高く、将来どうなるのでしょうか・・・この列車も運転日注意です・・・。

③「北斗星」とは青函トンネルが開通し、JRも発足したことだし、とりあえず上野-札幌間に直通列車を走らせようと言うことで走り出しました。開業当初は大人気でしたが、ブームも過ぎ去り、将来が不安な・・・・。この列車は毎日運転です・・・。

今日はこの3本が一度に撮影できる貴重な日なのです。

洞爺湖のカルデラ外輪山を越え、一気に山を下ると太平洋にぶち当たります。車を長万部方向に向けます。本日の第一目的地は、有名撮影地<礼文カーブ>です。昨日鉄道趣味を封印した分、何時になく気合いが入っています!

Img_3403Img_3400Img_3401礼文駅からほど近い、でも歩くのには少し躊躇する距離のある、線路を見渡せる国道脇で本州から来る列車を待ちます。定刻より若干遅れて「カシオペア」が姿を現しました。日本離れした雄大な景色の中を、エンジンを唸らせながらゆっくりと近づいてくる列車の姿に感動します・・・。

 

続いて「トワイライトエクスプレス」がゆっくりと、通過していきます・・・・。

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その後、赤い機関車REDBEARことDF200牽引コンテナ列車が

Img_3429これまた重低音を響かせながら駆け抜けていきます。

今度来る「北斗星」まで時間があります。静狩~長万部の直線区間に移動します。

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踏切脇で三脚を立てた同業者を発見!お話してみると関西の方とのことで、数日前から北海道入りしており、函館・室蘭本線系統で列車を使って移動しながら写真を撮り続けてきたとの事。私もそうでしたが、彼も北海道にきて同業者と話すのは初めとの事で、列車を待つ間おしゃべりに興じます。撮鉄は、ひたすら列車を待ち続ける孤独な作業ですから、たまの人とのふれあいは、心を和ませるのだと思います。同業者さんのは、ブルートレイン中心に各地をまわられているようで、会話の端々にブルトレに対する<こだわりと愛情>が伝わってきます。でもそう遠くない将来、日本のブルートレインが全て廃止されてしまえば、趣味自体をやめてしまうのかなと、人ごとながら心配してしまいます。

彼の愛機はCanonF1!デジタル以前のカメラ界では、あこがれのフラッグシップでした。あくまで銀塩写真にこだわるとの事。「これだとバッテリーが切れても、何とかなりますから・・・」と

謙遜されていました。私も「デジカメなんかバッテリーが無くなればただの箱ですから・・・」

とあいづちを打ち、笑い合っていました。

そして!「北斗星」が20分以上遅れて通過して行きました。

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←同業者さんと北斗星を見送る。三脚上にはCanonF1が

北斗星を見送った後、同業者さんを静狩駅に送り、お別れです。

分かれる前に同業者さんが推薦してくれた稀府へ向かいます。

当初の情報ではDD51牽引貨物がくる予定でしたが、なぜか来ません。非常に遅れているのか、ウヤなのか、それともDF200に変更になったのか?

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←稀府駅の室蘭方の踏切にて

大気がクリアなら後方に雪を戴いた有珠山が見えるそうです。その日は、後方霞が掛かっており有珠山バックの写真はモノになりませんでした

DD51牽引貨物を諦め、室蘭方向へ向かいます。

駐車場が満杯のお蕎麦屋さんを発見。蕎麦処<なかよし>でざるそばを注文二八蕎麦でおいしくいただきました。

Img_3495ここでトラブル発生!蕎麦の写真を撮ろうとした際、ピントが合わない・・・。レンズのモーターは動くのですがロックが出来ない!オートフォーカスが効かなくなっています。いろいろトライしましたが回復せず。そば湯をすすりながら途方に暮れていました・・・。

が、ここまで来て打ちひしがれている場合じゃありません!オートフォーカスが駄目ならマニアルでピント合わせをすれば良いこと!気持ちを切り替え出発です。

途中室蘭地区の陣屋町に寄ってみました。3月のダイヤ改正前に貨物輸送は止めてしまったと聞いていましたが、現地に立って見て、この現実を実感します。すでにチップ積み貨車の姿はなく、広大なチップヤードに錆びたレールがむなしく延びています。トラ90000現役時代を知る自分としては寂しい限りです。

ここで、室蘭名所の地球岬に行くか、JR貨物・鷲別機関区に行くか迷います。昨日の自分でしたら地球岬に行っていましたが、今日は「鉄分補給日」です。迷わず鷲別に向かいます。今まで振られ続けたDD51が体を休めています。人気のないブルーの塗色変更機やImg_3513DF200-901*が奥Img_3530に停まっています。DE10への給油作業を眺めているうちに時間だけが経っていきます。

T永先輩のための補足 DF200-901とは平成になって製作された大出力高性能のディーゼル機関車DF200型の量産前に造られた試作機です。ディーゼル機関車界のガンダムと言って良いような、いけないような・・・・

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さらに車を走らせ、白老川鉄橋で上り「北斗星」をねらいます。

何とか間に合いました!

Img_3558次にねらう「カシオペア」まで時間があるので近所の温泉で旅の汗を流します。一年前にチップ貨車を撮影するために立ち寄った荻野に温泉がある事を知ったのは、旅から帰った後でした。<内容が濃いらしい>とのことで、行けば良かったと悔しい思いでした。この機会を逃せば再訪はむずかしいとの思いで、太平洋が見下ろせる露天風呂等で有名な虎杖浜温泉の誘惑を振り切りラジウム鉱泉の看板の掛かる「宝湯」にはいります。

典型的な銭湯スタイルで、番台のおかみさんに370円支払い、浴室に入るとびっくり。お湯は墨汁を流したように真っ黒!熱い方の湯Img_3555 船に我慢して入ろうとします。足から入り、胸まで浸かった時点であまりの熱さのため、湯船から飛び出します。あまりに熱いので、湯船の脇を走り回ります。番台のおかみさんが私の叫びを聞きつけ、「お客さん、大丈夫ですか!無理しないで、水で薄めてもらっても構いませんよ・・・」と言ってくれます。が、何故か意固地になって「大丈夫です。これくらい!」と見栄を張ってしまいます。何度かトライして、半分泣きながら、ようやく全身浸かることが出来ましたが、我ながら大人げない振る舞いだと思います。が、このことをきっかけに、おかみさんと会話が弾み、この地域や温泉について色々とお話する事が出来ました。

熱い温泉で汗を流し上りカシオペアを撮影するため、先ほど「北斗星」を撮影した白老鉄橋に戻ります。時間に余裕があった為、来る列車すべてと、すぐ上を飛び回っているパラグライダーなどの風景を撮影し時間を潰します。が、ふとカメラ背面の液晶モニターを見て我が目を疑いましImg_3562Img_3564た・・・。バッテリー残量がほとんど無い!昼前に交換したばかりなのに何故こんなに早く切れてしまうのか・・・。そういえば最近スタミナ切れが早い様な気がしていましたが、こんな大事な時に・・・。でもこの時点でも、私は事態を楽観視していました。「自動車でも警告ランプがついてからしばらくは走れるし、このカメラもあと5~6枚はシャッター切れるだろう・・・」と根拠のない現状認識をしていました。

自分としては、間もなくやって来る「カシオペア」をどうやってモノにするかで頭はいっぱいです。ちょうど陽の光線は日没近くになりオレンジ色にあたりを染めています。この状態でステンレス製の「カシオペア」が通過した場合、陽を反射してオレンジ色に輝いているはずです。「これはいけるぞ!最高かも!この写真は、来年の年賀状に使えるぞ!決定!」何時になくポジティブ思考で「カシオペア」を待ち受けます。そして遠くに青いDD51が見えてきました。予想通り正面と側面全体に赤みを帯びた陽があたっています。ファインダーに全神経を集中します。ベストポジション手前よりシャッターを切り始めます。

が、切れない!

何度押しても切れない!ファインダー内のインジケーターは表示が消えています。

この大事な大事な瞬間、最悪のタイミングでバッテリー残量は0となりました。私に出来ることは、去りゆく列車を見送ることだけ。赤く染まった銀色の客車が目の前を通り過ぎていきます。

食堂車の大きな窓でカップルが幸せそうに食事を取っているのが見えます。窓の外と中で<天国と地獄>が一瞬交錯したことを感じます・・・・。

私は朝、自分が言った「デジカメなんか、バッテリーが無くなればただの箱ですから・・・」という言葉を思い出し、自分の詰めの甘さと運の無さを呪い続けました・・・・。陽は北の大地に沈もうとしています・・・。

それにしても、余計なモノをバシバシ撮影するんじゃなかった!前日の<たかし>像とか・・・・・


北海道を旅する(1) 非鉄な旅編

2008-04-21 23:58:07 | 旅行記

4月18日(金)

久しぶりに休暇を取りました。その日は午前に徳島市内で用事を済まして、昼から神戸に出て、飛行機で千歳に飛びます。

とりあえず空港でレンタカーを借ります。いつもの自分なら、いざ鉄道旅行か鉄道写真の撮影かとなりますが、今日は鉄活動をしないことにします。お酒をやめる日を休肝日と言いますが、この場合は「休鉄日」とでも言うのでしょうか・・・・。

今日は出来るだけ温泉に浸かり、<からだ>と<こころ>を休めようと言うわけです。最近の自分の鉄活動が、精神のバランスを損なっているような気がしていましたので・・・。

Img_3338と言うわけで、まずは定山渓温泉に向かいます。まずは腹ごしらえと言う事で国道230号線沿いのラーメン店「山岡家」に入ります。今回は味噌チャーシューを注文。麺の太さに驚きます。太めのスパゲティーくらい。もう少し太ければうどんの範疇に・・・・。空きっ腹には、重すぎるか・・・・。

後で知ったのですが、「山岡家」は東日本で50店ほど展開するチェーン店のようで、発祥は茨城県との事です。横浜系ラーメンとの事ですが、横浜系自体初めての経験でしたので新鮮ではありました。でも北海道に来て横浜系を食べる事もないなアー・・・・。

Img_3340 ついさっき<休鉄日>宣言したにもかかわらず、その誓いを破る事となってしまいました。定山渓温泉入り口直前の畑の中に謎の廃車体発見!あまりの意表をつく出現に驚きました。農作業の際に休憩室として使用しているのでしょうか? *写真は国道より撮影。

※後日調査したところ、国道230号線錦トンネル手前の畑の中に鎮座している廃車体こそ、かつて急行「宗谷」「利尻」「サロベツ」の指定席に使用されていたキハ182-38の様です。それにしても、国鉄末期に登場したキハ183系で早くも廃車が出ていたことが意外でした。とは言え廃車時点で車齢20年以上経っているのでしょうが・・・。

さっき立てたばかりの「非鉄の日」の誓いをつい破ってしまいましたが

Img_3344Img_3343気を取り直し、ドライブを再開します。定山渓中心街をぬけ国道を豊平峡ダム方向に折れ、しばらく行くと本日の第一目的地<豊平峡温泉>に到着します。1000円の入浴料以上のの価値はあると思います。広い露天風呂には巨石が配され、お客を楽しませようとする工夫が随所に見られます。緑色の重曹泉の湯は、柔らかで旅の疲れを癒してくれます。

とは言え、温泉以上にインパクト?があるのが受付横にインド料理のレストランがある事で、インド人(おそらく)がナンを焼いていました!とにかくメニューも多く、昼飯をここでとるべきだったと激しく後悔しました。少なくとも温泉併設のインド料理屋はここだけでしょう・・・。いつか再訪してみたいと思います。

Img_3357豊平峡温泉を後にして、中山峠を越えていきます。羊蹄山の麓の真狩村まで来たとき<歌う細川たかし像>という看板を発見。車から降りて見に行きます。細川たかしはこの村の出身とのことで、地元の産んだ演歌界の大スターを称えるべく設置された記念像の様です。台座には細川たかしの歌謡史に残る功績の数々「レコード大賞受賞など」が彫られています。でも、「歌う」とは何の事なのか?と思っていたImg_3356ら、反対側の台座に<たかし>さんの手形が掘られています。そこに「手を重ねてください」と書いてあり、その通りにすると、突然<たかし>さんが歌い出しました!」「待宵草」を熱唱!しかも大音響で!私は驚きと、恥ずかしさのため、あわてて像から離れました。幸いなことにワンコーラスで歌は終わりました。周囲に人がいないことを確かめて、像の足下に戻ってみると、全部で5曲歌える様に、手形が五つ掘られているのを確認しました。ともか真狩村の<たかし>さんに対する愛情が込められた銅像でした

*この手形に手を重ねるアクションを見て、映画「トータルリコール」で火星人の古代遺跡にある手形に主演のアーノルド・シュワルツェネッガーが手を重ねたとたん、地中から大気が吹き出したシーンを連想したのは私だけでしょうか。この像も大気が吹き出す位の(逃げ出したくなる)音響で歌ってくれました。

Img_3374山頂にまだ雪をのせたままの羊蹄山を眺めつつ、ニセコ昆布温泉に向かいます。本日2湯目は、ニセコグランドホテルにします。フロントで700円払って奥の浴場に進みます。入り口から見たら規模は大きくないホテルImg_3366に思えたのですが、服を脱ぎ浴場に入って驚きました。大きい!*そして大庭園!そして誰もいない。お湯が流れる川の上で真っ裸で仰向けになって、次第に傾いてゆく夕日を眺めていました・・・。しばし幸福感に浸ります・・・。

Img_3367*露天風呂は5つあるそうで1つは女性専用。それ以外は混浴のようでしたが、入っていたのは私ひとり(嬉しいような、悲しいような)

ホテルの前にはわき水が・・・。昭和天皇が行幸された折、口にされ「甘露であった」と言われたことから甘露水と名づけられています。わたしも、口をつけてみて思わず「甘露であった」と叫んでしまいました。

Img_3380 いろいろ寄り道をしたため、洞爺湖温泉の宿に着いたのは、日もとっぷり暮れた頃。

今夕は悲しいかなコンビニ弁当とビールをいただきます。サッポロCLASSICなのがせめてもの慰め・・・・。

こうして非鉄な日(安息の日)は終わりを告げました・・・・。


鬼とタンゴと左ハンドルと

2008-04-07 23:49:53 | 旅行記

4月5日(土)

Img_2832 明石海峡大橋開通10周年を記念して本四間の通行料がこの5日・6日に半額(ETCかつ乗用車のみ)になります。ガソリン代が安くなった事でもあるし、この機会を利用してJ南高校映画部1年先輩のF谷氏と日本海側までの<お出かけ>を企画しました。

今回は事前に同行者である先輩と予定を相談しています。目的は以下の3つ、

  1. 先輩の希望する大江山付近にある鬼の銅像を見に行く事。
  2. 「旧加悦鉄道のSL広場」に立ち寄っていただけたら、という私のささやかなお願い。
  3. 「タンゴ北近畿鉄道に残る私の未乗区間の乗車に協力して頂ければ、嬉しいのですが・・・・」という私の厚かましいお願い。

今回は(いつもながらか?)3つ目の要望が特に先輩の気持ちを害したようで、「何でおまえの都合に合わせないかんの?」と小言を言われましたが、何とか了解を取り付けました。いつもながら先輩、すみません。

朝6時に徳島を出発。明石海峡大橋を経由し福知山ICまで高速道路を北上します。

やがて旧大江町に到着。この由緒ある町も今では福知山市になっています。非鉄な先輩が、何故か大江駅に寄ろうと言います。Img_2855 駅前とおぼImg_2846 しき場所につきましたが、そこは鬼に関するモニュメントで埋め尽くされていました。駅の施設の方が付属物の様です。圧巻だったのは日本中から集めた鬼瓦コレクション?鬼瓦の表情は恐ろしかったり、それでいてユーモラスであったり、知人の誰か似ていたり・・・・。とにかく見ていて飽きません。駅前がこれだけ充実しているのですからこれから行く鬼の博物館はものすごいに違いありません。

2人を乗せた車は、大江山の奥深くに分け入ります。まず博物館を通り越し、険しい山道を登り続けます。やがて山の頂を切り開いた場所に唐突に立つ「鬼」の銅像に向かいます。この像は、知る人ぞしる成田亨先生の作品です。ウルトラマンを始めとする初期の円谷作品のヒーロー・怪獣達をデザインした人です。セブンのウルトラホークやポインターと言ったメカもデザインされています。先輩がこの像にこだわるのは、成田亨先生への深い尊敬と数年前の冬に当地を訪れた際、積もった雪の為、この像の近くまで来ながら、像を見ることが叶わなかった無念からのようです。雪のない本日、やっと念願が叶いました。先輩は、三体の鬼の像に見とれています。

実際、迫力あります。こんなすばらしい作品の前にいる観客は、我々2人だけです。贅沢というか、もったいない。そこでひとつ疑問が・・・・。こんなに素晴らしい像を(お金もたっぷり掛かっているだろうに)なぜ人々が気軽に来れないような、山奥深くに造るのか・・・?ひょっとしてImg_2878見せたくないのかとさえ思ってしまいます。先輩が言うには、大江山の鬼が京の都を見下ろせる様な場所は、このImg_2866ような高い山の上しかないからだと言っていましたが、見に来る人がいないような場所にモニュメントを建てることが、税金の使い方として正しいのだろうかと考えてしまいます。

「鬼」の像を見た後は「鬼の交流博物館」に立ち寄ります。一般に開放されている駅前でさえ充分堪能出来たのですから、きっと素晴らしいに違いないと思っていましImg_2891Img_2881た。が、有料のこちらの方は、「?」

鬼と関係のない展示でスペースを埋めていたり、鬼の暮らしをユーモラスに再現していたジオラマの鬼が倒れていたり、首が取れていたり、やる気が有る無し以前の問題だと思います。唯一の救いは成田亨先生の鬼を描いた原画が多数展示されていたことです。

まあ、当ブログも<しょぼい>を冠にに戴いていますので、人様の事をとやかくは言えませんが・・・・。

第2目標

Img_3052鬼の交流博物館から山道を通り旧加悦町にある、「SL広場」に向かいます。ここからは、私の希望に沿った行程になるため先輩の機嫌も心なしか斜めになった様な気がします・・・・。

Img_2895駐車場に見慣れない車が止まっています。先輩の表情が急に生き生きしています。今乗っているスマートの兄弟車だそうです。そのスマート・ロードスターという車の隣に駐車すると、その車のドライバーが話しかけてきました。珍しい(比較的)車の持ち主同士ですっかりうち解けています。先輩の機嫌の良い今の内に館内を見学する事にします。一時間後、駐車場に帰ってくる旨を約して、入館します。その時は、40~50分もあれば全て見学可能と思っていたのです。が先ほどの「鬼の交流博物館」とは違い、全てが濃く感じました。展示車両の数やバラエティー、心憎いまでの展示方法(要は撮影に対する配慮)等マニア心をくすぐります*。

Img_3049Img_3034Img_3036Img_2943 

   

Img_3005←キ165 裏側から内部に入れる様になっています。ラッセル車内に入ったのは初めてです。中に入って車内の機構に感心することしきりで「へー。へー。」まさにトリビア<20へー>状態でした。

Img_3048←知る人ぞ知る森製作所の機関車<森ブタ>の愛称で有名。

ほとんどの車両は中に入れます。外観(前・横・後ろ)+内部のカットを撮影していると、時間はあっと言う間に過ぎていきます。それを柵の外側から先輩があきれて見ています。が、そこで止められないのが「人の道」じゃなくて「マニアの道」。ついには約束の時間が来てしまいました。ここで私は退館するのではなく、躊躇無く「先輩、申し訳ありません!あと10分延長お願いしますー。」と携帯で先輩に連絡していました。またもや「人の道」を外れてしまった・・・・。

Img_3066施設を出て昼飯をとります。近くのおそば屋「そば工房くり」に入ります。すでに先輩の不機嫌さは、レベル4に達しています。幸いな事に美味なそばを食べてレベル3位に良くなった様な気が・・・・。

第3目標

宮津駅まで車で送ってもらい、そこから私ひとりが、列車に乗り西舞鶴に向かいます。先輩は車で西舞鶴に先回りしてもらいます。何でこんな事をするのかと言うと、<その区間のみ未乗車だから>という理由。一般の人からすれば「何で?」という疑問が湧く事でしょうが、これに対する答えはただひとつ!「マニアだから」

Img_3074 Img_3095

Img_3126列車は風光明媚な海岸線を走ります。景色の良いところに来ると停まってくれます。やがて長い由良川鉄橋をこれまたゆっくりと渡ります。高校時代に読んだ三島由紀夫の「金閣寺」のなかで、主人公が金閣寺に火を付ける前に駅から由良川河口まで歩くシーンが描かれていましたが、読書時に私が思い描いた通りの風景で大いに感動しました。途中でタンゴエクスプローラーと交換したりして、列車は定刻15時に西舞鶴に到着。

そして第4目標

西舞鶴駅前ロータリーで<何かをすっかり諦めてしまった表情の>先輩と合流。「もう行きたい場所は無いね?」と念を押されます。「何もありません。満足です。」と私が答えると、帰途に着くことになりました。が、まだ日没まで時間があるので、先輩の提案で京都美山地区の古民家の群集落を見に行く事になりました。私の方は最初は美山地区に興味ありませんでしたが、実際の集落を見て感激しました。昭和40年代以前の日本の風景がそこにあったから・・・・。いつの間にかこの風景を撮影するのに夢中になってしまい、ひとりで集落に入っていってしまっていました。我に返り、車に戻ってみると置いてきぼりを喰った先輩の不機嫌な顔がそこに・・・・。

Img_3145 Img_3166

最後の目的地

少々気まずい雰囲気になってしまいました。ともかく間もなく日が暮れます。我々は、周山街道経由で京都市内に入り名神高速を使い箕面市に向かいます。先輩お気に入りのラーメン店黒兵衛箕面総店に向かいます。市役所の側にある店舗に行くと、店の扉が堅く閉ざされています。「がーん!お休みかアー」と2人同時に叫んでしまいました。気落ちした2人でしたが、店舗移転のお知らせの張り紙を発見し、再び元気に。市役所から南に1ブロックほど下ると開店したばかりのお店を発見。人気店だけあってしばらく待たされます。

Img_3194 くろとんラーメンを注文します。見かけと違いあっさりしており、やみつきになりそうです。

そして最後の試練は・・・

ここまでずっと運転し通しだった先輩に代わり、私が運転を代わることに。ここで問題が!今回乗車している車は左ハンドル車です。けれども、私は左ハンドルは初めて。ものすごいプレッシャーを感じながら、ハンドルを握ります。高速に入ると先輩より「車が右に寄りすぎている!」と警告を受けます。右ハンドル車の感覚では真ん中ぐらいを走っている感じでしたが、助手席の先輩は隣のラインを踏み越えそうで怖かった様です。先輩の顔が鬼のように怒っているように見えました。そんな先輩の形相から逃れるため、私は目一杯アクセルを踏んで走行しました。そうすると、先輩も小言を言わなくなります。再度先輩の表情を伺うと怒りの表情ではなく恐怖の表情になっている事に気が付きました。結局、次のサービスエリアで、私の左ハンドルデビューは終わりを告げることになりました。そこから、徳島へ帰り着くまでは、お互いあまりしゃべらなくなりました。

とにかく収穫もあり楽しい一日ではありましたが、反省すべき点が多い一日でありました。やはり私は団体行動は無理のようです・・・。


みちのく家族旅行(4)旅の終わりはお蕎麦屋さん

2007-12-02 15:10:59 | 旅行記

昨夜は宮城蔵王の青根温泉に泊まりました。結構な距離運転しましたから、もうくたくた・・・。泥のように眠ります。

10月24日(水) 家族旅行も4日目です。今日でようやく最終日。Img_1491

翌朝も快晴!

青根温泉を少し下った遠刈田温泉に向かいます。どこに入浴すべきか父親と相談。今回も父の希望する風呂自慢のホテルへ車を進めますが、今の時間は外来入浴出来ないとのこと。と言うわけで、今回は私の希望が通って、今回の旅で初めての共同浴場「神の湯」に入湯となりました。新しいけど桧造りのどっしりした浴場に300円で入れるなんて、なんて素晴らしい事でしょう。

共同浴場好きの私は、うきうき!!ホテルの大露天風呂好きの父は少し渋い顔・・・・

とは言え懸け流しのお湯は素晴らしく、風呂から出たら皆の顔は、満足顔になっています

Img_1499車はスカイラインを通って蔵王を超えていきます

秘湯の宿として有名な峨々温泉へ立ち寄ります。雑誌でよく見る大きな露天風呂に入れるものと思っていたら、現実は甘くは無かった・・・。日帰り入浴者は小さな内風呂と小さな露天風呂しか入れないとのこと。ショックです・・・。しかも入浴料1000円とのこと。せっかくここまで来たので、小さなお風呂に寂しく入ります。とは言え、お湯は素晴らしく、逆に次回は泊まりで来て、大きな露天風呂に浸かってやるんだという闘志が湧いて来ます。

Img_1503 ←宿自慢の送迎用ボンネットバスに感動!今年はボンネットバスに縁があるのか3台目の目撃です。

紅葉の蔵王連峰を観ながら、車は山形県へと入っImg_1514ていきます。

最後のの蕎麦屋

ようやく山形空港の近くまで帰ってきました。帰りの便まで時間があるので、この旅3度目のそばにチャレンジ!東根市の「大けやき」というお蕎麦屋さんに向かいます。父母は普通のざるそばを注文します。私はメニューにある「冷たい肉そば」を注文します。丼に入った一見普通のおそばImg_1518Img_1517に見えます。が、だし汁が冷たい!冷たい醤油系のつゆと腰の強いおそばは見かけと違い絶妙のマッチング!鶏も身が引き締まっており、シャープな食感。 こちらを注文して大正解。一方父母の方は、徳島で普段食べているそばがうまいと言い張り少々不満顔。結局は人間、いつも食べているものが一番おいしいく感じるものなのでしょうか・・?でもそれならば、高いお金と時間を掛けて旅行する意味はいったい何なんだろうかと思ってみたりもします。

ともあれ、そばに始まりそばに終わる3泊4日のみちのく家族旅行でありました。

因みに、この旅行での走行距離は東北でのレンタカー765㎞。徳島~伊丹空港往復290㎞で合計1000㎞を越えていました。ひとりで運転するには疲れました。歳をとったのかな?