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しょぼい毎日

いつも理想はでっかいが、結果はしょぼい・・・。そんな日常を綴ってみました

春の九州行4-歩くだけが能ではない

2010-04-18 23:32:58 | 鉄道写真

3月22日(月)振替休日つづき

次に向かったのがJR鹿児島本線海老津駅。駅からすぐ西の踏切で下り列車を狙います。

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572線路に沿って西へ向いて移動します。お立ち台通信に載っていたポイントを目指してひたすら歩きます・・・・。

もう少しで目的地というところで、ふと線路の方に気配589を感じ目を向けると、シルバーの筆箱の様な機関車がゆっくりと動いていきます。EF81-303です!この<かっこいい>という他言いようのない機関車の走行写真を撮影したいと日ごろから思っていましたが、こんな所で出会ってしまうとは。もう少し頑張れば見通しの効く場所で撮影できたのに、残念!

少しブルーな気持ちを引きづりながら、目的地に到着(遠賀川駅から2km東の千代丸踏切)。先客が4名というところ。何故か4名ともマスクをしており、私だけ仲間はずれの様な不思議な気持ちです。

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610 念願の貨物列車が来ました。正面に充分光が当たっていませんが、仕方ありません。よく見ると2日前に大牟田駅で入替えしていたED76-1014でした。もうしばらく貨物は来ないだろうと、撮影地を後にして3分もしないう623ちにED76とEF81の重連回送が通過して行きました。早まったと思いましたが、後悔先に立たずです・・・。

626結局海老津駅から、てくてくと歩いて遠賀川駅まで来ました。さすがに疲れました。JRの距離で5.1kmあります。もし最初からタクシー利用で撮影地に先回りしていたらと、悔みます。結局、私の旅は後悔に始まり後悔に終わることが多いようです。さらに自問します。<では、最初から旅になど出なければ良いのに・・・。><いいや!それは違う、行かなければもっと後悔するのだから!>なんか禅問答になってきました・・・。

 

 


春の九州行3-西鉄2000系を追いかけて

2010-04-15 23:56:32 | 鉄道写真

3月21日(日)つづき

F1000180大牟田でレンタカーを返却しJRで久留米に向かいます。駅の改札口で、1年ぶりに再会したのは、大学鉄研時代の先輩K氏です。地元在住(正確には近隣小郡市)K氏の案内で夜の久留米の街をさまよいます。居酒屋で久留米名物らしい焼き鳥を肴に鉄道の事、バスの事、そして鉄研時代のメンバーの近況の事なんかを語り合います。そして最後は、「昔は、よかったなー!昔は、許されたんよー!時代やなあ!」という過去(ついこの間の様に思いますがもう20年です)を懐かしむ言葉で話題が締めくくられて行きます。久々に酔ってしまいました・・・。楽しい時間でした。

3月22日(月)振替休日

今日は、残り2編成まで減ってしまった西鉄2000系の撮影にチャレンジします。371 早朝の西鉄久留米駅のホームで福岡天神方面から来る2000系をキャッチします。事前にネットでチェックしていた運用通り来ましたので、まずは安心です。これから西鉄大牟田線屈指?の撮影地である味坂駅付近に向かいます。味坂は大手私鉄の本線の駅とは思えないほど、のど380 かな田園のなかにある無人駅です。駅の傍には人家もジュースの自動販売機さえない、秘境駅に近いロケーションの中にあります。

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端間方向へ少し歩きます。人家は、はるか遠くにあり視界は開けています。

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505終に、久留米方向からやって来た2000系をキャッチ出来ました。

最後は筑紫駅に移動。先ほど撮影した2000系が天神から帰ってくる姿をとらえます。

546 やがて、黄色い電車は、入庫のためゆっくりとホームから遠ざかっていきます。今回の撮影が2000系とのお別れとなるのでしょうか?

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春の九州行2-SL人吉号を追いかけて

2010-04-10 23:44:29 | 鉄道写真

3月21日(日)

F1000206前日の嵐がウソの様に穏やかな朝を迎えます。

昨日あらゆる点で不満に感じた温泉宿でありましたが、早朝に入ったお風呂が素晴らしかった。 それを境に、昨日までのもやもやした気持ちも晴れていきます。宿を出て付近を散策します。あちらこちらでさくらが咲き始めています。

F1000196F1000195F1000197 F1000199 街中の辻々に種田山頭火の墨書きされた木片が掲げられています。私の心に浸み入るものが多いのは、漂泊の人生を送った山頭火への共感なのでしょうか・・・? 

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温泉街の裏手を肥薩オレンジ鉄道のディーゼルカーがかけていきます。外湯でもうひと風呂浴びて、日奈久を後にします。

186今日のメインイベント。SL人吉号を撮影するため、肥薩線の走る坂本付近を目指します。カーナビでは一気に肥薩線沿いに出る山越えの最短ルートが表示されました。県道258号線です。ヘアピンカーブの連続ですが、チャレンジします。予想通りというか、前日の嵐で、路面に流れ込んだ土砂や枝や丸太を避けつつ、サミットを超えました。厳しい峠越えでしたが、山の向こうは、季節がさらに進んでいました。菜の花と桜が一緒に咲き誇っています。これこそ里山の景色です。やがて九州新幹線の立派な高架線をくぐると、球磨川に出ます。国道219号を南へ向かいます。鎌瀬-瀬戸石の鎌瀬よりにある第一球磨川鉄橋にて、スタンバイします。かなりの数の同業者さんたちが来られていますが、それぞれが思い思いのポイントに散らばっており、有名撮影地特有の殺伐とした雰囲気はありません。みんなが、穏やかな球磨川の流れを眺めながら、SL人吉号が来るのを待っています。私はトンネルのほぼ真上に陣取りました。両隣の方は、鉄道マニアではなく写真愛好家の様でした。撮り鉄の方々とは写真に対する感覚の違いがあるようで、話を聞けて勉強になりました。その場にいるカメラマン同士が和やかに待機しているうちに通過時間になります。気がつけば、木々の向こうから黒煙が上がり、8620型機関車の甲高い汽笛が谷間に響き、ゆっくりと黒い機関車が鉄橋を渡ってきます。思わず見とれてシャッターを切るタイミングが遅れそうになります。時間にすれば短い間ですが、夢の様な美しい光景でした。SL人吉号が通過していくと、みなさん手早く撤収。「一勝寺で会いましょう」が合言葉の様にカメラマンの口ぐちから出ています。ほとんどの方は、長時間停車する一勝寺駅でSL人吉号に追いつくつもりの様です。私もその流れについていきます。国道は何箇所かで工事のため片側通行止めがあり、間に合うかハラハラしましたが、なんとかSL人吉号が一勝寺駅発車直前に追いつく事が出来ました。ここから人吉に出て、折り返し準備のため休憩するSLを眺めた後、私も休憩Timeに入ります。人吉駅に近いうなぎ屋<松田>で一息入れます。次の折り返しの撮影が今日のSL撮影の最後になります。場所は、来る前から決めてあります。西人吉-渡にある線路に沿って続く桜並木をバックに撮影しようと思います。幸いにも桜は八分咲きといったところです。現場に通過30分前到着。鉄道マニアの方々だけでなく一般観光客+地元の花見客も加わり現地は混雑しています。が、JR職員や人吉市から派遣された現場整理の方々の誘導で秩序は保たれていました。ピンクに染まった桜並木の横を駆け抜けるSLの姿に、心を奪われます。今、ここに居ることができて幸せだと感じました・・・・・。

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これにて、本日の撮影終了です。今日の撮影は、大満足でした!

人吉に来たなら温泉に入るべしという訳で、西人吉駅北2㌔程の田園にポツンと建っている<華まき温泉>に来ました。無色透明ですがぬるぬる感が強く、身体に泡がまとわりついて来ます。あまりの気持ちよさのため、いつまでも浸かっていたかったのですが、日暮れまでに大牟田に戻り車を返さねばなりません。温泉を出ると、犬だけが見送りに出てくれました。

 

 


春の九州行1-不完全燃焼!復活ブルトレ撮影記

2010-03-27 23:49:39 | 鉄道写真

3月20日(土)

宇多津駅駐車場に車を停めて、朝一番の「しおかぜ」に乗り込んだら、3両編成の車内は予想外の満員・・・。旅の前途が思いやられますが、岡山までの短い旅程。ひたすら我慢・・・・。新幹031 038 032線と鹿児島本線を乗り継ぎ大牟田へ。

大牟田駅では化成コンテナの入替えにしばし見とれます。大牟田駅近くでレンタカーを借り、一般道を南下し鹿児島本線の長洲-大野下間の撮影ポイントに到着。ここはタイガーロープも無く少し上下線が開き気味なので編成写真には打って付けと考えてやってきました。目的は本日走る復活ブルトレです。列車の来る1時間前ですが1組の親子以外誰も居ず、拍子抜けします

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長閑であった撮影ポイントも復活ブルトレ通過20分前ほどから車で乗り付ける同業者で騒がしくなります。福岡方面から追っかけてきたのでしょう。

いよいよ、という所で直前にやってきた複数のカメラやらビデオなどを三脚にセットした年配者から、<どいてください>との声が・・・。(私の居た場所は線路からは、当然ながら離れた所でした。後ろの人の方が線路に近い)直前にやって来てそれは無いだろうと思いましたが、こんなところで口論も厭でしたので(もう通過が迫っていました)後ろに下がる事に・・・。クレームを入れてきたカメラマンの後ろに陣取りファインダーを覗くと、条件は先ほどより悪くなっています。さらに驚いた事に、普通の編成写真ならば鉄道敷地外にいた自分が写り込む事はあり得ません。前方の私が支障すると言う事は、よほどの広角か、ビデオカメラを広角からズームインするかなのでしょう。こんな自身の理想を実現するために、先に居る人を退かせる感覚に憤りをおぼえます。そして、理不尽な要求に従ってしまった自分に腹を立てます。不幸な事に、集中力を欠いたこの瞬間、復活ブルトレ<はやぶさ>はやって来ました。

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集中力を欠き、思う様なショットを切れませんでした・・・・。クレームを入れてきたカメラマンを含め、多くの同業者は手早く撤収し、大急ぎで車に乗り込み南下していきました。私は、行き場の無い怒りを抱え、旅を続けます。私の心そのままに、天候は急激に悪化しやがて嵐へと変化していきます。薄暗い熊本平野の上空をまるでキングギドラの怪光線の様な稲妻が走り、風に飛ばされた小枝やビニールが空を舞っています。世界の終わりを暗示するかのような光景を眺めながら、私も暗澹たる気持ちを抱いて九州道を南下していきます。


87号機大追跡!

2010-02-15 23:13:51 | 鉄道写真

  2月13日(土)

先週、久しぶりの鉄道撮影にのめり込んだ余韻がそうさせたのか?あるいは、珍しく晴れの予報422が出ていたのが理由なのかは、定かではありませんが、本日も写真撮影のため高松方面に車を走らせます。本当は、瀬戸大橋を渡って新幹線500系のぞみ最期の活躍を撮影するプランを立てていましたが、ちょっとばかり出発に手間取り、このプランは断念・・・・。中途半端でありますが、高松付近に出入りする貨物列車を撮影するつもりです。

まずは、国分駅西側にある国道11号の立体交差上より、10時24分に高松貨物タを出たばかりの、新居浜行き3071貨物列車を撮影。この日は桃太郎ことEF210の試作車901号機が先頭に立ちます。

すこし早めに昼食を摂った後は、高松貨物ターミナルへ。13時22分発の3079貨物列車を撮影する予定ですが、出発まで時間があるため、カマを確認にやって来ました。ところが出発の20分前だというのにターミナルの扇の要に当たるポイントで、荷役線、発着線方向を見渡しても肝心のカマが見当たりません。引き上げ線にもいません。とりあえず駅の周囲を車で一周してみましたが、カマの姿を見つけることは出来ませんでした。

「今日も*、運休<ウヤ>みたい・・・・。残念」と判断しました。

*実は昨年末も13時22分前に当地に来て、機関車が居なかったので帰ったことがありました。→http://blog.goo.ne.jp/hally583/d/20091230

そうと分かれば、15時過ぎの高松到着列車にターゲットを切り替え、撮影ポイントを探すため坂出方面に車を走らせます。国分を過ぎたあたりでしょうか。少し離れたところを走る予讃線方向に目をやると、何かが移動していきます。さらに目を凝らすと、建物と建物の間を紫色したJRコンテナの列が移動していくのが視界に入ります。一瞬自分が目撃している光景を信じることが出来ませんでした。

『この列車を引張っている機関車はどこから来たの?』

よくよく思い返してみると貨物駅北側の荷役線の方は確認できていないことに気がつきました。どうやらうず高く積まれたコンテナの陰に隠れて、機関車の姿を見落としていたようです。

腹が立ちます。自分にです。己の浅はかさに。

『認めたくないものだな・・・。自分自身の足りなさ*故の過ちというものを・・・・』

とシャア少佐の様に呟いてみますが、後の祭りです。

*若さでないところが悲しい・・・。

こうなれば、追いかけてやる。私の目を眩ましたカマの正体をつかんでやるぞ!といきり立ちます。おそらく多度津で後続の旅客列車に抜かれる為、長時間停車するだろうから追いつけるだろうと推測し、車を西に走らせます。

451 ←今度は私の勘が当たりました。多度津駅でいわゆるバカ停状態3079貨物列車。カマはEF65-0番台でも原型の姿を色濃く残している87号機です。感激・・・・!

このとき、決意しました。

伊予三島まで追いかけると!

少し先回りして、高瀬駅西467方の小さな丘に陣取り、待ちます。やがて、遠くから低いモーター音をうならせ87号機に牽かれた貨物列車がやってきました。何とか順光状態で撮影できました。と言っても、電柱やケーブルが少々うるさいですが、贅沢は言ってられません。事前のリサーチなしの、ぶっつけ本番ですから。

もう1カット撮れるかもと、淡い期待を抱いてさらに追いかけます。何度か追いつ板と思えば、そのたびに、右折車や信号に行くてを阻まれます。どうやら、観音寺駅付近で引き離されてしまいました。

468 ←観音寺市内で、愛車の走行距離がついに10万kmに到達・・・・!八年かかりました。まだまだ乗り続けるつもりです。

国道を、海沿いに走って愛媛県に入ります。この時点で、貨物列車は終着駅の伊予三島駅に着いています。貨物列車は、小休止の後貨物荷役のため大王製紙専用線に入るはずです。先回りする事にします。伊予三島から少し川之江方に戻ったところに貨物駅はありました。

 

4704714872機のスイッチャーを擁す大王製紙専用線 

まずは、伊予三島方向からコンテナ列車が到着。直後に黄色のスイッチャーが、コンテナ列車の編成を2分割して荷役ホームに押し込みます。分割するのは、引き上げ線の長さが短いため。最期にJRの機関車が翌日の仕事に備えるため、荷役線にいるコンテナ車直前で停車し、今夜9時過ぎの出発に備えます。一連の入れ替え作業に思わず見入ってしまいます。

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入れ替えの終わる頃、新居浜発の上り貨物が、目の前を通過していきます。よく見ると、朝一番初めに撮影した桃太郎901号機でした。

陽も落ち、辺りは薄暗くなり始めました。

今日は、思いもよらずに、遠くに来てしまいました。