たけのこ山となんでもやってみるもん

「国道10号自転車通勤」,「奄美の自転車オヤジ」から3度目のタイトル変更です。主夫をしながら竹林整備を始めました。

柿を収穫する

2010年10月21日 | 日記
収穫の秋がやってきた。本日は職場の敷地に成った柿を収穫した。たくさんの実を付けているが,渋柿なのでそのままでは食べられない。当地では干し柿を作ることができない。気温が下がらないので,干し柿が乾燥する前にハエがたかったり,カビが生えてしまうからである。
そこでもっぱら渋抜きをして食べられている。渋を抜くのには昔からそれぞれの地域で独特な方法が用いられている。温泉につける,タデの葉を用いる,水田に埋める等々。その中でもっとも一般的な方法は,へたの部分に焼酎をつけてビニール袋に密閉するという方法である。日当たりのいい場所において3~4日ほどすると渋みが抜けて食べられるようになる。「渋を抜く」というが化学的には抜けるのではなく,渋の成分を活性化させなくするということらしい。
敷地にあるのは昔ながらの小さな柿である。今年は沢山の実を付けた。見ているだけで美しく楽しいのだが,熟した柿が路上に落ちると道路が汚くなるという苦情が近所から寄せられるのでその前に収穫することにした。





















収穫には道具が必要である。長い竹竿が一番適しているのだが,急ごしらえで手近にあった園芸用の支柱と竹箒の柄を針金でつないだもので代用する。






















先端を節の部分まで鉈で割り,割れたところに楔となる細い棒をはめ込む。柿の枝を捉えやすくするために,最先端を斜めにそぎ落とす。楔となる棒の太さは柿の枝と同じくらいにするのが肝心。太いとせっかく獲った柿が地面に落ちて割れてしまう。












収穫は木の下から行う。道具の先端の割れ目に柿の枝を挟んで,棒をねじると枝が折れる。ゆっくりと手元に引き寄せる。楔が太いと柿はするっと滑って落ちてしまうので,楔の太さが肝心なわけである。うまく道具に挟まった柿の枝は,竹の弾力のおかげで少々斜めになっても落ちることはない。                      












数十年ぶりに柿を獲ってみた。田舎に育った私は小さい頃に何度も経験しているが,同世代の人でもそういう機会が無かった人も多い。私などは小学校の通学路沿いに生えている柿の木が甘柿なのか渋柿なのかは全部把握していた。
今年は台風の襲来がなかったおかげで,表面が美しい柿が収穫できた。渋抜きは同僚職員の手にゆだねることになった。はたしてうまく渋抜きができることやら。
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「汝の敵を愛せ」Bluesy Tavernのマッチから

2010年10月20日 | 日記

10月10日をもって閉店したBluesy Tavernのマッチが手元にある。10月8日に店を訪れた際になにげなく持ち帰ったものである。
正面には「Alcohol & Somthin' else'  Bluesy Tavern」とあるだけで住所や電話番号もない。いかにもマスターらしい。

さて私の目引いたのはサイドにある印刷。「THE GREATEST ENEMY OF MAN IS ALCOHOL.BUT THE BIBLE TELLS US TO LOVE OUR ENEMY」とあった。
「男にとって最大の敵は酒である。だが,聖書は『汝の敵を愛せと説く』(だから,わしらは酒を飲むのだ)」。どこからの引用か気になる。

酒飲みの言い訳といえばそれまで。聖書には「右の頬を打たれたら,左の頬も差し出せ」という一節がある。鹿児島の酒飲みであるオヤジは,右手に焼酎コップを持ち,左手にはビールジョッキを持って敵を愛することにしよう。

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家電エコポイント商品券が届く

2010年10月19日 | 日記
国が旗を振っている家電エコポイント制度のおこぼれにあずかることになった。我が家にもエコポイント商品券がようやく届いた。といっても,我が家のテレビはアナログまま。エコポイントは実家にテレビを買ったときのものである。
制度開始当初は引き替え商品を地域の特産物とか,エコ商品とかいっていたものの,あまり人気がなかったためか商品券をはじめとする何でもありになってしまった。購入した家電量販店の商品券に交換すると何十%増しになるという言葉に惹かれ,その店の商品券に交換することにした。だが,これといって必要なものがない。しばらく暖めることにする。

昨日のニュースでトヨタ自動車代表取締役社長である豊田章男氏が「自動車産業は裾野が広い国の基幹産業である。もっと強い国の支援策を希望したい」という意味の発言したということをを聞いた。裾野が広いというのは認める。でも,これまでエコカー補助金政策で潤ったでしょう。下請けを含めた中小零細企業の苦境を救う手だてをしてきたのか?何も自動車産業ばかりに手厚くする必要はないのでは?大企業のおごりが見えるような発言で嫌な気分。
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大隅南回りコースを自転車で走行中に出会った植物

2010年10月18日 | 花の暦
10月15日に走った大隅南回りコースで出会った植物たちを紹介する。かのやばら園の閉園時間に間に合わなかったのは自転車を停めて植物を撮影したためである。
使用したカメラはコンパクトデジカメ。オートフォーカス機能ではピント合わせが難しい。そのうえに風で花がゆれる。てぶれではなく,被写体揺れで何度も撮り直す。ピンぼけ,ぶれ写真もあるが,我慢してしばし秋の自然をご覧下さい。花の名前は帰宅後図鑑で調べたが間違いがあるかもしれない。


ゆり科 ホトトギス なんといっても今の時期の花。紫の斑点が鳥のホトトギスに似ていることから。


いね科 エノコログサ(ネコジャラシ)
  いかにも猫がじゃれそうな花。                                        


いね科 ススキ 
これでも秋の七草のひとつである。


いね科 チカラシバ 
田舎の小道で,長く延びた茎を結んでわっかを作り人が足を取られるようないたずらをしたことを思い出す。


うり科 カラスウリ 
朱色に熟した実が美しい。実を集めて投げっこをして遊んでいた。


おみなえし科 オトコエシ 
里山が減りこの手の花が少なくなっているらしい。黄色いオミナエシは園芸店で売られていることがある。


きく科 セイタカアワダチソウ 
荒れ地や土手でよく見かける。ひと頃花粉症の元凶のようにいわれていたが,実際にはそうでもないらしい。


きく科 ヒメシオン 
シオンは紫苑。エルサレムのシオンとは関係ない。


きく科 ヨメナ
 ヨメナは嫁菜。食べられる。「ヨメナの歌」というのを小学校で習ったが,記憶のかなた。


きく科 ヨモギ 
草餅によく使われる。これでも花。


くまつづら科 クサギ 
白い花,うす赤の萼,青紫の実が美しい。葉をちぎると嫌な臭いがする。熱を加えると消えるので若葉を山菜として食べるところが多い。


ごまのはぐさ科 コシオガマ?
 初めて見る花である。


しそ科 ミゾコウジュ?
 完全にピンボケ 


しょうが科 ショウガ 
野生ではなく栽培種。根っこを知っていても花を知らない人は多い。


たで科 イタドリ 
若い茎は食べられる。葉っぱが打ち身などの痛み取りに使われたらしいのでイタドリ。


たで科 イヌタデ?
 似たようなタデがあって区別が難しい。紅白の花をままごとで「あかまんま=赤飯」として遊んだらしい。


たで科 サナエタデ?
 上と似ているが少し違うようだ。


たで科 ソバ 
畑で栽培していたものが逃げ出したらしい。


たで科 ママコノシリヌグイ 
なんとも怖い名前の花。児童虐待を連想する。実物を見るとわかるが,葉と茎にとげが付いている。これで尻を拭かれたらたまりません。


たで科 ミズヒキ
 細い花茎にうす赤の花が付いている。赤の水引に似ている。 


たで科 ミヤマミゾソバ? 


ひめのぼたん科 ヒメノボタン 
こちらは草丈30センチほど。園芸種のノボタンは外来種。


ふうろそう科 ゲンノショウコ 
民間薬の下痢止めとして知られる。ゲンノショウコは「現の証拠」で効果抜群?昔,乾燥したものを牛の下痢止めに保管していたような気がする。

ぶな科 シバグリ 
まだ実が入ったいがが残っている。時期的には遅いほうだ。


まめ科 クズの実
 紫の花が終わるとこんな豆が成る。


まめ科 ヌスビトハギの花
 完全にぼけている。雰囲気だけ見て。


まめ科 ヌスビトハギの実 熟した実は衣服にくっついて分布範囲を広げる。


まめ科 ハギ 
秋の七草のひとつ。時期は遅いがまだ花が残っていた。


みかん科 カラズザンショウの実
 黒く光るつぶつぶがキャビアを思わせる。でも多分食べられない。


ゆり科 タカサゴユリ
 栽培種が野生化している。百合の中ではもっとも遅く花を咲かせるが花期は7月くらい。完全に時期はずれ。


ゆきのした科 アジサイ
 こちらも時期はずれ。もう,というかまだ秋です。


ながながとご覧頂きありがとうございました。コースを走る際には自然の草花も楽しんでください。
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ツール・ド・おおすみ 「SP.大隅南周りコース」を走ってみた

2010年10月17日 | 日記
第10回「ツール・ド・おおすみサイクリング大会」は11月27日~28日に開催される。私の手元にも案内状が届いた(昨年参加したから)。今年は10回目記念として27日(土)にSP.コース大隅南回りコースが設定されている。パンフレットには「過酷な上級者向けコース (鹿屋)体育大学自転車競技部についていけるか!?」とコース説明があった。
体育大学自転車競技部にはついていけなくとも「チャリ通オヤジを自称する私が走れるか?」という突然の思いつきを実行してみた。
まずはコースの下調べである。実行委員会のホームページからリンクできる地図をもとにネット地図でコースを調べてみた。「ツール・ド・おおすみ SP.大隅南回りコース?」で走ることに決定した。もちろん現地調査無しのぶっつけ本番である。
高低差グラフを見ると6つのピークがあることがわかった。
1 錦江町 大隅池田簡易郵便局付近(7kmで標高差143m)
2 錦江町 笹原峠(3.9kmで標高差163m)
3 錦江町と肝付町の町境(12.5kmで標高差300m)
4 内之浦宇宙空間観測所付近(9.5kmで標高差243m)
5 国見トンネル(4.8kmで標高差221m)
6 かのやばら園(1.5kmで標高差94m)
どこが大変そうかといえばやはり3番目の町境の峠である。はるか30年近く前に自動車でとおったことがある。地方の3桁国道の例にもれず,やたらにカーブが多く一部砂利道だったように記憶する。その後どの程度改修が進んだか気になったが,行けばわかると家を出る。

10月15日(金)
8:45 アコードのルーフキャリアに本日の相棒 アンカーを載せて自宅を出発し,かのやばら園を目指す。現地まで自走し,帰ってくる自信はない。

10:30 かのやばら園着。装備品を点検する。

10:45 かのやばら園を出発。時間的にはかなり遅い出発である。もう少し早く家を出れば良かったと思うがすでに後の祭り。
ばら園を下り,県道545号に出るまでの道は狭く荒れている。

12:45 錦江町川原の富尾小学校跡地で昼食。出発時間が遅かったので昼食の時間が遅くなった。
ここまで1 錦江町 大隅池田簡易郵便局付近(7キロで標高差143m)
2 錦江町 笹原峠(3.9キロで標高差163m)をクリア。
走行時間 1時間33分 
走行距離 34.3km









同じ敷地内に若宮神社というりっぱな神社があった。









参道脇に建てられた金剛力士像。


















13:05 最大の難関,町境の峠に向けて出発。

名所「花瀬公園」の案内看板。私はどうやらあの山の峠を越えることになるらしい。

公園は横目で見るだけで先を急ぐ。従って途中経過の写真はない。




14:15 錦江町と肝付町の町境に到着する。
視線は前方2,3mにおき,遠くを見ないで登ってきた。坂道の先にカーブがあると,あの先は下り坂かも知れないと思いながらペダルを漕ぐ。だが希望どおりになる場合は少なく,視界が開けたとたんさらなるカーブが連なっている(小さな落胆)。
直線の坂道はカーブのある坂道よりもつらい。遠くは見ないで路面の白線だけを見てペダルを漕ぐ。この峠までには長い直線の登坂車線がある。
走行時間 2時間19分 
走行距離 47.2km

町境を超えるとアップダウンが1箇所あり,あとは一気に下り坂となる。

写真は「下り坂 2km」のものだが,この前に「下り坂 4km」があった。7%となるとかなりのスピードが出る。調子に乗っていたら急な横風を受けて車体が大きくふらつき怖い思いをした。その後,横風に注意しながら控えめ運転に徹することにする。






ようやく海が見えてきた。太平洋である。













14:45 岸良海水浴場着
この先に4番目の難所「内之浦宇宙空間観測所」までの峠が控えている。










15:35 内之浦宇宙空間観測所(内之浦ロケットセンター)着。途中で下り坂があって峠を越えたかに思えたが,さらに高く登らないとここまで着けない。

見学は無しで先を急ぐ。

走行時間 3時間20分
走行距離 69.8km




内之浦宇宙空間観測所(内之浦ロケットセンター)からは急坂を一気に下って旧内之浦町市街地に着く。
途中に2つの橋があり,橋の欄干には人工衛星を模した飾りがある。

下る途中で沢山の荷物を積んで坂道を登るツーリング車と出会う。市街地からの方が急坂となっているのでさすがに押していた。年代は私より5,6歳上くらいと見えた。停まって話をしても良かったが,ばら園の閉園時間が気にかかる。お互いに会釈をして通り過ぎる。出会った自転車人はこの人だけだった。


旧内之浦町市街地を抜けると「国見トンネル」の案内標識が見えてきた。
この先を左折し,山に向かう。












16:18 国見トンネルの入口に到着。
麓からここまでは,平坦路もアップダウンも無し。ただひたすらに上り坂のみであった。
全長3300mという長いトンネルなので前照灯と尾灯を点灯し通行する。中はほぼ平坦。

走行時間 3時間54分
走行距離 80.5km




17:45 かのやばら園に無事到着
とっくに閉園していた。駐車場が閉鎖されていないか気がかりだったが,施錠されていないのを確認して安心する。
国見トンネルを下ると小さなアップダウンがいくつかあった。これまで一本道だったが,途中で交差点を通るたびに地図でコースの確認をしながらの走行となった。左折交差点の目印としていた肝付町前田の平野自動車はなくなり,JA共済の看板のみなので要注意。
最後の難関,ばら園麓からばら園まではつづれ折りの坂道である。人によっては一番きつい坂だという。ゴール前の疲れた脚には特につらく感じられるのだろう。座り込む前にアンカーをキャリアに積む。
売店も閉店。
東の空に秋の雲が浮かぶ。

本日の記録

走行時間 5時間12分
走行距離 106.8km
平均速度 20.5km/h
最高速度 57.0km/h(怖かった)

やはり峠コースは大変だったが,ペダルをこぎ続ければなんとか登れるものである。本日(翌日)はふくらはぎが痛い。
登りはともかく,あの急坂を集団で下ることを思うと怖い。したがって私のコース選択肢からは除外する。
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