収穫の秋がやってきた。本日は職場の敷地に成った柿を収穫した。たくさんの実を付けているが,渋柿なのでそのままでは食べられない。当地では干し柿を作ることができない。気温が下がらないので,干し柿が乾燥する前にハエがたかったり,カビが生えてしまうからである。
そこでもっぱら渋抜きをして食べられている。渋を抜くのには昔からそれぞれの地域で独特な方法が用いられている。温泉につける,タデの葉を用いる,水田に埋める等々。その中でもっとも一般的な方法は,へたの部分に焼酎をつけてビニール袋に密閉するという方法である。日当たりのいい場所において3~4日ほどすると渋みが抜けて食べられるようになる。「渋を抜く」というが化学的には抜けるのではなく,渋の成分を活性化させなくするということらしい。
敷地にあるのは昔ながらの小さな柿である。今年は沢山の実を付けた。見ているだけで美しく楽しいのだが,熟した柿が路上に落ちると道路が汚くなるという苦情が近所から寄せられるのでその前に収穫することにした。
収穫には道具が必要である。長い竹竿が一番適しているのだが,急ごしらえで手近にあった園芸用の支柱と竹箒の柄を針金でつないだもので代用する。
先端を節の部分まで鉈で割り,割れたところに楔となる細い棒をはめ込む。柿の枝を捉えやすくするために,最先端を斜めにそぎ落とす。楔となる棒の太さは柿の枝と同じくらいにするのが肝心。太いとせっかく獲った柿が地面に落ちて割れてしまう。
収穫は木の下から行う。道具の先端の割れ目に柿の枝を挟んで,棒をねじると枝が折れる。ゆっくりと手元に引き寄せる。楔が太いと柿はするっと滑って落ちてしまうので,楔の太さが肝心なわけである。うまく道具に挟まった柿の枝は,竹の弾力のおかげで少々斜めになっても落ちることはない。
数十年ぶりに柿を獲ってみた。田舎に育った私は小さい頃に何度も経験しているが,同世代の人でもそういう機会が無かった人も多い。私などは小学校の通学路沿いに生えている柿の木が甘柿なのか渋柿なのかは全部把握していた。
今年は台風の襲来がなかったおかげで,表面が美しい柿が収穫できた。渋抜きは同僚職員の手にゆだねることになった。はたしてうまく渋抜きができることやら。
そこでもっぱら渋抜きをして食べられている。渋を抜くのには昔からそれぞれの地域で独特な方法が用いられている。温泉につける,タデの葉を用いる,水田に埋める等々。その中でもっとも一般的な方法は,へたの部分に焼酎をつけてビニール袋に密閉するという方法である。日当たりのいい場所において3~4日ほどすると渋みが抜けて食べられるようになる。「渋を抜く」というが化学的には抜けるのではなく,渋の成分を活性化させなくするということらしい。
敷地にあるのは昔ながらの小さな柿である。今年は沢山の実を付けた。見ているだけで美しく楽しいのだが,熟した柿が路上に落ちると道路が汚くなるという苦情が近所から寄せられるのでその前に収穫することにした。
収穫には道具が必要である。長い竹竿が一番適しているのだが,急ごしらえで手近にあった園芸用の支柱と竹箒の柄を針金でつないだもので代用する。
先端を節の部分まで鉈で割り,割れたところに楔となる細い棒をはめ込む。柿の枝を捉えやすくするために,最先端を斜めにそぎ落とす。楔となる棒の太さは柿の枝と同じくらいにするのが肝心。太いとせっかく獲った柿が地面に落ちて割れてしまう。
収穫は木の下から行う。道具の先端の割れ目に柿の枝を挟んで,棒をねじると枝が折れる。ゆっくりと手元に引き寄せる。楔が太いと柿はするっと滑って落ちてしまうので,楔の太さが肝心なわけである。うまく道具に挟まった柿の枝は,竹の弾力のおかげで少々斜めになっても落ちることはない。
数十年ぶりに柿を獲ってみた。田舎に育った私は小さい頃に何度も経験しているが,同世代の人でもそういう機会が無かった人も多い。私などは小学校の通学路沿いに生えている柿の木が甘柿なのか渋柿なのかは全部把握していた。
今年は台風の襲来がなかったおかげで,表面が美しい柿が収穫できた。渋抜きは同僚職員の手にゆだねることになった。はたしてうまく渋抜きができることやら。