出勤するとどこからか犬の鳴き声がする。鳴き声のもとをたどると犬がおりました。
名付けて「アマミノドジイヌ」です。どうやら体にネットが絡んで動けなくなったようです。奄美や沖縄固有の動植物には「アマミ」,「リュウキュウ」,「ヤンバル(沖縄北部)」の冠名を付けたものがありますが,ご覧のとおりただの野犬(やけん)です。最近「野良犬」とか「野良猫」という呼び方をしないようです。知らぬ間に「野犬(のいぬ)」,「野猫(のねこ)」などという新しい言葉がはやっています。
で,このドジイヌのことです。首輪がないので野良犬のようです。逃れられないのでパニックに陥り,朝から「ギャワン,ギャワン」と鳴いていました。ネットを切って逃がしてあげようという意見がありましたが,かなり気が立っているようです。下手なことをして咬まれたら大変です。オヤジが「保健所に来て貰おう」と提案すると,皆が賛成。
やってきた保健所職員がスパム(沖縄・奄美ではメジャーな合成肉の缶詰)で大人しくさせて,めしとられてしまいました。飼い犬であれば首筋に氏素性を明らかにするマイクロチップが埋められているはずですが,リーダーでスキャンするも反応無しでした。保健所に連れて行かれ野犬としての扱いを受けることになったようです。
犬は昔から鑑札をつけて登録していたところです。猫も昭和20年代頃までは登録が義務づけていた自治体があったようです。
もうすぐ奄美大島では飼い猫の適正飼育条例が施行されます。「猫を登録制にする」,「繁殖制限」,「糞便の適正処理」を義務化して野良猫を減らそうということです。なぜ猫を登録するのか?野良猫が奄美の稀少野生生物をつかまえて食べるからです。所有者や連絡先が記録されたマイクロチップ埋め込みは努力義務だそうです。うちのハクは家猫なのでチップは埋めなくてもよさそうです。
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