たけのこ山となんでもやってみるもん

「国道10号自転車通勤」,「奄美の自転車オヤジ」から3度目のタイトル変更です。主夫をしながら竹林整備を始めました。

なんとも可哀想な名前の植物「ヘクソカズラ」

2010年09月29日 | 花の暦
写真は「ヘクソカズラ」の花である。漢字で書けば「屁糞葛」となる。字面からはさぞや変な花だろうと想像されるが,案に相違して可憐な花である。名前は「屁」と「糞」という気の毒の二重奏なのだが,フリルのついた白い花弁と臙脂がかった紫の花芯が美しい。
名前の由来は葉や茎を折ると独特の臭気を発することにあるらしい。実際に嗅いでみると「屁」には近いけれどけっして「糞」の臭いはしない。
別名「ヤイトバナ」あるいは「オトメバナ」と呼ばれるらしい。「ヤイト」とは「お灸」のことで,落ちた花びらをひっくり返すとお灸のモグサを盛り上げた形に似ているからだろうと想像する。「オトメバナ」の方が「ヘクソカズラ」よりもイメージ的には良さそうだが,臭いの印象が強いのだろう。本当に可哀想な花である。


熟する前の「ヘクソカズラ」の実である。晩秋になると,熟して艶のある黄土色の実になる。冬場には野鳥の餌となる結果,種をまかぬのにあちこちで芽を出して繁殖する。













(撮影場所:自宅の庭及び職場の生け垣)
コメント (1)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「美知の碑」とはいったいな... | トップ | トカゲのいる石垣 »
最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (焼酎学生)
2010-09-29 22:34:06
夜目遠目の美女に近づいたら臭かった、みたいですね。可哀想に。
返信する

コメントを投稿

花の暦」カテゴリの最新記事