はちみつごはん。

おいしいものと穏やかな時間が大好きなわたしの、大切な日々をつづっています。

三浦しをんで『風が強く吹いている』

2009-11-06 | 気ままにWorks。本・映画・舞台etc
わたしの本棚に大切にしまわれ、時折読みかえされる小説たち

      

ということで。
就活時代に何度も読んだ『格闘する者に○』
これは三浦しをん先生のデビュー作で、
すっごくすっごくおもしろくて、すっかり虜に。
(圧迫面接が終わったあとの電車や不採用に泣いちゃう日に
 読み返すアイテムでした。すっごくすっきりする

でもって。
今ののんびり読書はのお供は。
その三浦しをん先生の『風が強く吹いている

けっこうな厚みがある本なのだけど、非常に読みやすい、
箱根駅伝を目指す大学生の青春小説です。

とはいっても最初から「めざせ駅伝!」の熱いノリではなくて、
中心人物の“ハイジ”にはお世話になってるから協力すっか!
というノリ。
主要な登場人物は10人、それぞれが“何か”を抱えていて、
その分卑屈な面や弱い面もあるけど、それ以上に優しい。

この読みやすさは漫画みたいなんだけど、
でも活字じゃないと伝わらないよさがあるんです。
登場人物10人のモノローグがとっても好き。

このメンバーのみんなが走るのが速いわけじゃないけど、
とっても強い心を持ち始めるところにワクワクするのです。


先日映画化されたので ↓観に行きました

      


誰よりも速くではなく、誰もよりも強く。

原作の雰囲気も崩れてなかったし、
ダイジェストをみている感じで、にやにやしちゃいました

小出恵介が演じる“ハイジ”は かっこよかったです。
ちょっと昭和なにほひがしました。声の出し方??



箱根駅伝はお正月の楽しみの一つ。
“山の神様の再来”に涌いたのがつい最近のことのように思うのに。
あと ふた月で・・・また・・・

あわわわ・・・わたしは少しは強くなったのだろうか




強くなろうとして、弱い自分に気づくなぁ・・・。


とまどうわたしの、手をひっぱってくれるひとが現れても、
どうしてわたしは、素直にその手をとれないのだろう。


今度こそ 自分を見つめ直す必要があるんだと思う。