題名通り自分にとっての大切な人への愛の物語です。
６編の短編集です。
他の話しも良かったばってん
オイはやっぱ最初の「最後の伝言」が一番良かったです。
物語は
小さかながらも自分の美容院ば持つトッコさんは３０歳過ぎて
文字通り「髪結いの亭主になりたいと言う」ろくでもない男と結婚ばしたとです。
その理由は男が超イケメンやった・・・・そんだけです・・・。
それから４０年、毎日外に出掛けてはよその女と遊び回っとる旦那と
ケンカばっかしの毎日ば送りながらも
仕事に子育てにひとりで頑張って来たトッコさんは７３歳で病死するとです。
ばってん葬儀の時間が来ても行方が掴めん父親に連絡が出来んで焦っとった娘たちは
葬儀社の担当者から母から父への伝言ば頼まれとる事ば知らされるとです。
ろくでなしの旦那への最後の伝言とは・・・・・・・・・・。
♪ラスト・ダンスは私に 越路吹雪
貴方の好きな人と踊ってらしていいわ
やさしい微笑みも
その方に おあげなさい
けれども 私がここにいることだけ
どうぞ 忘れないで
ダンスはお酒みたい心を酔わせるわ
けれど お願いね
ハートだけは とられないで
そして私の為 残して置いてね
最後の踊りだけは
貴方に夢中なの いつか二人で
誰も来ない処へ 旅に出るのよ
どうぞ踊っていらっしゃい
私ここで待ってるわ
だけど送って欲しいと頼まれたら
断ってね
いつでも 私がここに居ることだけ
どうぞ 忘れないで
きっと私の為 残して置いてね
最後の踊りだけは
胸に抱かれて踊る
ラストダンス 忘れないで