♪高校三年生でデビューした舟木一夫の学生服のズボンと黒い革靴からのぞく
眩しいばかりの白い靴下ば雑誌「明星」で最初に見たときオイは衝撃を受けたとです。
当時のオイは中学二年生、履いていた靴下は汚れ目が分からんダーク系ばかりやったとです。
ばってんオイはその日から、舟木一夫の白い靴下のトリコになったとです。
それもワンポイント入りの白い靴下に・・・・・・・・。
ばってん、オイの田舎の店には、そげな気のきいた靴下は見当たらんし値段も高いとです。
そこでオイは考えた末、木綿のごわごわした靴下なら
そげん高く無いけん、これにワンポイントば付けたらと思いついたとです。
最初に赤と黒のマジックで、それらしい模様ば描いたとです。
ばってん木綿にマジックは、かすれて滲んでしまい思い通りの絵にならんとです。
ばってん出来上がりは半分不服でもオイは、これはこれで満足する事にしたとです。
土手道を自転車のペダルば踏みながら例え安いゴワゴワの靴下ばってん
大きい声で青春歌謡ば口ずさんでいたとです。
ばってん、悲しい事にブカブカ靴下は歩く度にずり落ちるとです。
手作りワンポイントはスグに隠れてしまうとです。
人の前で足を組む前には、先ず上まで引っ張りあげるとです。
怠るとルーズソックスになるとです。
だけん輪ゴムで止めたりもしたとばってん
何回か洗ったら靴下の原型は微塵も無く、足が何本も入る、ただの布袋となるとです。
ばってん、それでも履き続けたとです。
日本が高度経済成長時代に入ろうとする頃
白い靴下は青春の始まりの思い出だったとです・・・・・・。
では次回は青春歌謡とTシャツの思い出を・・・・・・・・