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B級会社員のOFF日記(現在無職です)

尻毛助左衛門と尻毛又丸の珍道中の日記を公開しています。

定年サラリーマンのOFF日記もあります。

ソロンとクロイソスの幸福問答(上)・・・松平千秋 訳

2019-02-02 21:36:20 | 各国の民話

ソロンが子供や孫に恵まれ 祖国を守って名誉の戦死を遂げた人物を第一に

第二には 親孝行の褒美にアポロンの神から若死にをを賜った兄弟を挙げたところ

クロイソスは 自分こそ世界一の幸せ者と言われなかったことに憤慨する。

そしてソロンは答えた。

 

コロイソスよ、あなたは私に人間の運命ということについて

お訊ねでございますが、私には神というものが妬み深く、人間を

困らすことのお好きなのを よく承知しています。

 

人間は長い期間の間には 見たくないものでも見ねばならず、

遭いたくないことにも 遭わねばなりません。

 

人間の一生を仮に70年といたしましょう。

 

この70年の26250日のうち 一日とて

全く同じことが起こることはございません。

 

されば コロイソス王よ、人間の生涯は

これ偶然でございます。

 

あなたが 莫大の富をお持ちになり、

多数の民を統べる王であられることは

私もよく判っております。

 

(続く)

 


デルフォイ神託は・・・

2019-02-02 21:14:24 | 各国の民話

かくして ギュゲスは 王権を手にした。

しかし 国民は納得しなかった。

反乱が起こりそうになった。

そこで デルフォイの神託を仰ぐ。

 

ギュゲスは莫大な財宝を寄進した。

神託は新王権を承認した。

だが 神託は この五代目に

旧王家の報復が下ると付言する。

 

その子アルジュスが二代目。

サデュアッテスが三代目。

アリュアッテスが四代目。

そしてクロイソスが五代目。

 

クロイソスはギリシア人都市を

次々に征服した。

都サルディスに 名士達が訪れた。

ソロンも其の一人であった。

 

王はソロンを歓侍し 財宝を見せ、

「この世界で誰が一番幸福か」と問うた。

自分こそ 一番だと思っていた。

意外にも ソロンは・・・

 

(続く)

 

 

 

 

 

 


ギュゲスの選択

2019-02-01 12:36:00 | 各国の民話

夜が明けるやいなや

彼女は忠実な者を選んで

ギュゲスを呼び出した。

妃の怒りを 彼は知らない。

 

「お前は カンダウレスを殺して

私とリュディア国を手に入れるか!!。

それとも 今直ちに お前自身が死ぬか!!。

いずれかに しなければ ならない。

 

あれを 企てたあの人か

私の素肌を垣間見た お前か

どちらかが 死ななければ ならない。」

キュロスは茫然し 嘆願した。

 

彼は 彼女を 納得させられなかった。

主君を殺すか 殺されるか。

選択が差し迫っていた。

ギュゲスは自分が長らえる方を選んだ。

 

「不本意ながら・・・。

主君を殺せと あなたは 命令する。

どんな方法で 我々は

王を 襲うのですか?。」

 

(続く)

 


妃は見抜いていた。                                                                                                                                                                                                                                                   

2019-01-31 16:26:01 | 各国の民話

 ギュゲスはのがれるすべもなかったので覚悟を決めた。

カンダウレスは就寝の時が来るや

ギュゲスを室に連れこみ そして

妃もそれから 間もなく やって来た。

 

ギュゲスは彼女が入ってきて

衣類を置くのを 見守っている。

彼女が床へ歩を移して

後ろ向きになるや 彼は出た。

 

しかし 彼が 出て行くところは

妃の目にとまったのです。

彼女は夫のたくらんだ ことが

読めたけれども

 

恥ずかしかったので 叫ばなかった。

夫に 報復しようと 期したので

見抜いたそぶりも 見せなかった。

夜が明けるな いなや・・・

 

(続く)

 


王の美しき妃

2019-01-27 23:15:57 | 各国の民話

遠い遠い 西アジアのお話。

二十二代 約550年 ヘラクレイダイ家は

神意を受けて この国を 統治していた。

カンダウレス王は自分の妻を愛していた。

 

彼はどんな婦人よりも 妃は 絶世の

美女だと思い込むほど 惚れていました。

近習のギュゲスには いつも大事な話を打ち明けていた。

とくに 妃の容姿を むやみに 誉めちぎっていた。

 

王は近習に 話かけた。

「ギュゲスよ。お前はわしの妃の容姿について

納得しないようであるから 素肌を見るがよい。」

ギュゲスは大きく 叫び声をあげて 反対する。

 

「王よ、私に 『王様の妃の素肌を見よ』と

仰せになることは なんと馬鹿げたことでしょう。

女は衣を脱げば 恥ずかしい気持ちも

一緒に 脱いでしまうものです。」

 

「わしは 彼女が お前に 見られたことを

全然 気づかないように 工夫する。

つまり お前を寝室に入れて 開いた戸の後ろへ

立たせることに しよう。

 

わしが 入った後で 妃も寝室に来る。

入口の所に 一脚の椅子が 置かれている。

彼女は衣類を一枚ずつ脱いで

その上に 置くであろう。」

 

お前は 全く 気楽に 眺めることができる。

彼女が椅子の所から 寝床の方へ

お前に背を向けた時には

お前は 注意して 戸口から 出ていけば よろしい。」

 

(続く)

 (参考) ヘロドトス 「歴史」 青木 巌 訳  新潮社