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B級会社員のOFF日記(現在無職です)

尻毛助左衛門と尻毛又丸の珍道中の日記を公開しています。

定年サラリーマンのOFF日記もあります。

後宮の女性に依頼して・・・エジプト

2019-02-13 20:36:31 | 各国の民話

王は 後宮の一部の女性を 娼家においた。

「今回の泥棒を見つけたら

なんとしても 捕まえるように。」と。

弟はこの噂を知り その裏をかこうと決心した。

 

弟は最近亡くなった近くの男の

腕を肩から 外して 切断し

マントの下に隠して娼家に入った。

 弟はわざと女性との話をはずませた。

 

首無し事件が話題になった。

女は確信して 寝ている男の腕をつかんだ。

弟の方が一枚上だった。

見事に一目散に逃げた。

 

(続く)

 

 

 

 


母の嘆きと 弟の作戦・・・エジプト

2019-02-11 21:52:10 | 各国の民話

王は卒倒せんばかりに 驚いた。

なんと 首のない盗賊が 

網に 掛かってているではないか。

庫内は どこにも 出口はないのだ。

 

王は盗賊の死体を壁に吊るした。

首のない 死体の前に 守衛を配して

「これを見て 悩ましい様子を見せたり

泣いたりした者がいたら 捕まえろ。」と。

 

盗賊の母は 息子が壁に吊るされて

いるのには 耐えられなかった。

弟は 打開策を考えた。

葡萄酒の入った皮袋を ロバに乗せ 出発した。

 

弟は守衛の前に来ると

わざと 葡萄酒の栓を 外した。

葡萄酒が流れだすと 彼は大声を出し

他の皮袋を調べ直した。

 

守衛は驚いて 近づいてきた。

そして 突然の酒に 喜んだ。

守衛は 酒がすすむと

泥酔し 眠りこんでしまった。

 

弟は死体を外し ロバに乗せて帰った。

王はこの報告を聞きと 大変 怒り

どんなことをしても 大胆な犯人を

捜し出そうと 決心した。

 

(続く)

 


ランプシニトス王と盗賊・・エジプト

2019-02-11 21:33:02 | 各国の民話

エジプトの王ランプシニトスは莫大な宝物を蓄えた。

王は宝物を安全な場所に 確保するために

大きな宝物殿を建てた。この建物を請け負った者は

最初から ある計画が あった。

 

秘密の壁を一つ作り

一人の手でずらせる仕組みを作っておいた。

何年も経ち 死期の近づいたこの男は

二人の息子を呼んで伝えた。

 

「私は二人の生活を安定させるため

仕切りに ある仕掛けをしておいた。それは・・・」

二人は 父の指示をしっかり 心に止めた。

父が死ぬと 数年後 二人は仕事にかかった。

 

ある晩 二人は 宝物殿へ近づき問題の石を

見つけて 財宝を運び出した。

王が宝物殿に入ってみると 財宝が減っていることに気づいた。

財宝が何度も被害に遭っているので 王は網を作らせた。

 

ある日 兄は網に掛かって 動けないと悟ると

弟を呼び 自分の身元がバレることを心配して

共犯のお前が捕まるといけないので

首を切ってくれと 頼んだ。

 

(続く)

(参考) エジプト ヘロドトスの旅した国

解説 ジャック・ラカリエール   

訳 幸田 礼雅氏

発行 新評社 


五代目クロイソスの運命

2019-02-07 20:47:58 | 各国の民話

リュディア国王クロイソスは新興国ペルシアと

戦をする。

当時アジアにおいては 勇気や戦力の点では

リュディア国に凌ぐ民族はなかった。

 

戦はリュディア国の都サルディスに

近い平原で行われた。

 

信じられない話であるが

リュディア国の駱駝が ペルシア軍の馬を見ると

踵を返して 戦場から逃げ出してしまう。

リュディアの兵は城内に逃げ帰って防戦する。

 

クロイソスは包囲され援軍を頼んだが 

時 遅しであった。

 

こうして ペルシア軍はクロイソスを捕虜にした。

捉えられたクロイソスは14人の子供と

巨大な薪の山に登らされた。

 

ペルシア王キュロスは今回の戦争の獲物の

初穂として 神に捧げる積りであった。

 

クロイソスはこの時 ソロンの言ったことを

霊感の満ちた言葉であることと 思い至った。

「人間は生きている限り 幸福であるとはいえない。」

三度 ソロンの名前を呼んだ。

 

クロイソスが こんな話をしている間に

薪には火が付けられ 縁の方から燃え始めた。

 

キュロスは通訳から話の内容を聞くと

気持ちが変わり 自分も同じ人間でありながら

生きながら 火あぶりをされていることを

無情なことと思い 燃えている火を早く消すように指示をだした。

 

しかし 火はなかなか 消えなかった。

キュロスはクロイソスと14人の子供を降ろすように命じた。

家来は命じられた通りにするが 火勢を制することができない。

クロイソスは涙を流し 神の名前を呼ぶ。

 

この時 突如雲が集まり 嵐が巻きあがり

大雨が降ってきた。

薪の火は消え クロイソスは降ろされた。

 

(続く)

 

 


ソロンとクロイソスの幸福問答(下)・・・松平千秋 訳

2019-02-05 16:53:18 | 各国の民話

あなたが 莫大な富をお持ちになり 多数の民を統べる王で

あられることは 私にも よく判っております。

 

しかしながら 今お訊ねのことについては あなたが

結構なご生涯を終えられたことを承知するまでは

私としましても まだ何も 申し上げられません。

 

どれだけ 富裕な者であろうとも 万事結構ずくめで一生を終える運に

恵まれぬかぎり、その日暮らしの者より 幸福であるとは決して申せません。

 

腐るほど 金があっても 不幸な者も 沢山おれば、

富はなくても 良き運に恵まれる者も又 沢山おります。

 

人間の身として すべてを具足することは できぬことで ございます。

 

国といたしましても 必要とするすべてが 足りているようなところは

一国たりとも ございません。

 

あるがあるが これはない、というのが実情で、

一番ある国が、最も良い国でございます。

 

いかなる事柄についても それがどのように なっていくのか、

その結末を見極めるのが 肝心でございます。

 

神様に幸福を垣間見させて もらった末に 

一転して 奈落に 突き落とされた人間は

いくらでもいるので ございますから。

 

(続く)