平成30年5月29日
退院の日である。
A療法士が 最後のリハビリをしてくれた。お礼を申しあげた。
A看護婦は 退院に際して 特にお世話になった。お礼を申しあげた。
建設会社のWさんに 車で荷物の運搬をお願いした。お礼を申しあげた。
心配であった 玄関の段差は 難なく 昇れた。
手すりのない トイレも へっちゃら。
自宅の風呂は工夫が必要だ。松葉杖を二本 浴室に入れる。
拙者の家はリハビリ施設のような椅子はない。
この小さな椅子に腰を落とすには 注意が必要。
一本の松葉杖を浴室に入れて
斜めに立てて、座ること 立つことの 介助とする。
ゆっくり小さな桶に 尻毛の尻を 導く。
小さな桶に乗って 始めて安心である。
石鹸で体を洗い 痒いことろまで 洗えた。
シャワーで石鹸を流せば いよいよ入浴。
浴槽に手すりはないため 浴槽にもう一本の松葉杖を渡す。
浴槽に溺死することは ないだろうが
念のため 湯が少なめの状態で右足を入れ
松葉杖を支えにして 腰を落とす。
浴槽にお尻が降りてから 湯を適量まで 入れ足す。
湯船から出るときは 浮力が働くので 容易いが
慌てては いけない。拙者の浴室にはリハビリ用の椅子はなし。
バランスよく両足を踏ん張って 右の痛い手足を入れてから
左の手足に移る。
二本の松葉杖をお脇に抱えて 浴室を出ると
安心した顔を見せることができた。
(続く)