母のおかしな一言。
大相撲の中継を見て、 母は言った。
「世の中は変わったね。あんな小さな子供が行司をしているよ。」
拙者は答えた。「背の低い行司さんですよ。子供ではありません。」
次は大きな鎌倉の大仏です。
連休の鎌倉のテレビ放送を見て
「鎌倉の大仏がどうした!! どこか別の場所に引っ越したんですか?」
拙者は落胆し 返答する。「銅像ですから 動きません。」
「・・・花も嵐も踏み越えて、行くが男の生きる道・・・」
夜の8時頃である。母は昔の歌を床で歌っている。
確か 愛染かつら という昔のドラマの主題歌である。
昔の歌は良く知っているものである。
拙者もそういえば 最近 テキストを読んでも
なかなか 覚えられない。しかし
大学受験時代 覚えた中国の戦国七雄。
「斉 楚 秦 燕 韓 魏 趙」と今でも
直ぐに 口から出る。
母と同じではないか。笑えない老老介護の一例である。
(完)