
六方沢橋である。
六兵衛は考えた。
窪みの龍を苛らせるために
六兵衛は汚れた薪などを
沢山 集めたそうだ。
大きな窪みの前で
庄屋は汚れた薪を燃やした。
さすがの龍も 苛り狂い
とんでもない 嵐を起こした。
長良川の各所の堤防は
決壊してしまった。雨が降り終わると
龍は空高く 飛び上がり もどらなかった。
庄屋は増水した川に流れてしまい、戻らなかった。
六兵衛の冥福を祈り
毎年8月1日祭りが行われる。
最近では窪みもなくなり
花火祭りは行われている。
(完)
(参考) 美濃市の長良川 説明板 より
長良川の中流には美濃市がある。
ある大雨の日
上流から大きな岩が流れ付いて
美濃市に落ち着いた。
雨の長良川はこの岩に流れを阻まれ
岩の窪み付近で大渦巻きを作っていた。
普段の長良川は優しく
窪みはいつも清く澄んでいる。
窪みの底には 龍の姫が住んでいると言われた。
この龍の姫は 村に雨をもたらしていた。
三百年ほど前には 大変な干ばつの時があった。
村民が皆 雨を願ったが
雨は降らなかった。
庄屋が 祈っても
雨は降らなかった。
庄屋六兵衛は最後の手段を取った。
(続く)
お坊さんは 帰ってきました。
娘は 恐る恐る 謝りました。
お坊さんは ガッカリしました。
謝っているので どうする こともできません。
そこで お坊さんは それぞれ
「りんりん」という 語を入れ
歌を詠めば 許すと言います。
三人は 互いに 見合わせて 頷きます。
まず 刀屋の 娘は
りんりんと こぞりにしょった 小なぎなた
一振りすれば 敵はりんりん
と 読みました。
すると 花屋の娘が
りんりんと こぞりにしょった 梅の枝
一枝折れば 花はりんりん
と 続けました。
最後は 魚屋の娘です。
りんりんと こぞりにしょった 小鰯も
十四 五 食えば 腹はりんりん
と 読み終えました。
お坊さんも 感心して
りんりんと 理(ことわり)ないこと 持ち出して
この梨 やるは あかんべろりん
土産の梨は 一人で 食べたそうです。
(完)