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B級会社員のOFF日記(現在無職です)

尻毛助左衛門と尻毛又丸の珍道中の日記を公開しています。

定年サラリーマンのOFF日記もあります。

エミレの鐘 新羅・大韓民国(下)

2018-10-12 09:10:08 | 各国の民話

その女性は捜し出され 

役人は 泣く赤ん坊を 都へ連れて行きました。

 

一典という臣下は

王に鐘を作ることを中止した方が良いと

進言しましたが

王は聞き入れませんでした。


一典の反対にも 関わらず

女の子は鉄の釜に入れられました。

一典は たくさんの涙を流し

目が見えなくなってしまったと 言われています。

 

やがて鐘は完成し 王や臣下や沢山の人が

集まって 打鐘式を行うことになりました。


鐘は打たれました。

すると 

鐘がエミレ~と鳴いて(泣いて)いるのです。

母はいいます。

「あれは 我が子が 母を恨む声です。」と。


こうして この鐘は「エミレの鐘」と

呼ぶようになりました。


エミレの鐘は高さ333センチ、直径227センチ。

慶州博物院に保存されています。

因みに 国宝第29号です。


(完)


(参考) ものがたり 韓国史 一 国書刊行会

 


エミレの鐘 新羅・大韓民国(中)

2018-10-11 23:13:19 | 各国の民話

 

この鐘は5年間で6回 試みながら

良い音はしませんでした。

腕の良い職人が作りましたが、

なかなか 良い音はしませんでした。

 

責任を取り 職人は身を投げて

自殺してしまいました。

 

ある晩 一人の住職の夢に

「どうして 女が赤ん坊をお布施にしようとしたのに 断ってしまったのか

赤ん坊を銅と一緒に溶かせば 鐘は鳴るだろう。」

 

住職たちは その女性を探しました。

 

(続く)


エミレの鐘 新羅・大韓民国(上)

2018-10-11 21:35:52 | 各国の民話

大韓民国には昔 新羅という国がありました。

 

新羅34代の孝成王は 先王の冥福を祈るため

鐘を作るように 指示しました。

しかし 王は完成を見ることなく 世を去りました。

 

35代もできませんでした。

 

36代 になり

鐘を作るために 民から 材料を出させようとします。

 

ある村の貧しい女性は

「お布施する金物はない。」と困り果てる。

 

役人が来ると 

「この赤ちゃんをお布施するしかありません。」

さすがに 役人は

「馬鹿を言うのではない」

と帰ります。

 

(続く)

 

 


なぐさめ峠

2017-11-09 08:37:45 | 各国の民話

なぐさめ峠

昔昔 幼くして 父母をなくした 兄妹が仲良く暮らしていました。

気立てが良く 仲良しだと 評判になり 誰もが褒めていました。

 父母がいないこともあり、年頃になっても 結婚は出来ませんでした。

ある蒸し暑い夏の日 兄妹は峠を越えて 畑に仕事に行きました。

汗を流しながら仕事を終え、昼食に食べようと帰る道すがら 峠でにわか雨にあいました。

突然の雨で 避ける人家もありません。

二人は大きな木の下で立っていましたが、

着物はびしょびしょに なってしまいました。

雨に濡れた兄弟は見られた格好ではありませんでした。

麻の着物を着ていましたが、雨に濡れた着物が肌にぴったりと くっつき

裸体が丸見えのようでありました。

 兄は妹に新たな事実を発見しました。

いままで 感じたことのないような 複雑な感情に 掻き立てられました。

雨に濡れた肌と髪の毛 丸く出ている乳房を見ると こらえきれないほどの興奮を覚えました。

しかし 兄はその気持ちを抑えねばなりません。

 雨があがると 兄は妹に 「早く家に帰れ」と言いました。

妹は自分の肌が見えるのが 恥ずかしくて 道を急ぎました。

 妹は家に帰り 着物を着換え 昼食を作りました。

しかし 兄はなかなか 帰ってきませんでした。

妹は心配になり 雨宿りをした峠へ行きました。

そこで兄は血まみれになり 死んでいました。

 兄は妹を先にやっておいて 肉親に情欲を感じて興奮したことを恥ずかしく思い

かつ すまない思いで 石を拾って 自分の性器を打ち 自殺していました。

この有様を見た妹は 「死なないで!。 死なないで、私を慰めて。」

と言いながら泣いたと言う。

こんなことがあってから村の人たちは この峠を

「なぐさめ峠」と言うようになりました。


(韓国)





夫婦と餅

2017-11-08 22:43:44 | 各国の民話

夫婦と餅

昔昔 あるところに若い夫婦が住んでいました。

ある日 隣の家からもらった餅はとても おいしい餅。

若い夫婦は餅を美味しく食べました。

瞬く間に餅はなくなり 最後の一個。

 この夫婦はどちらかが 先にしゃべった者は 餅を食べられないという賭けをした。

夫婦は口をつぐんで 賭けに入る。

話したいことがあったが、お互いにじっと我慢する。

この時泥棒が家の中に・・・。

泥棒が二人を見て 口がきけない夫婦と思った。

若い夫婦は残った最後の餅を食べるために、物を言うことを まだ我慢していた。

 泥棒は室内の金目の物をすべて包んで持ち、若い妻までを背負って行こうとした。

それでも夫は何も言おうとしなかった。

妻は怒って「この薄情者が、これでも何も言わないのか?」

と大声を張り上げた。

すると夫はその餅を口に入れながら、

「これで 餅は俺の物だ」と初めてしゃべった。

 

(韓国の民話)