B級会社員のOFF日記(現在無職です)

尻毛助左衛門と尻毛又丸の珍道中の日記を公開しています。

定年サラリーマンのOFF日記もあります。

又丸も詠む「りんりん」

2019-02-22 22:52:32 | 又丸

又丸が 部屋にやって来た。

拙者のブログを見て

又丸が 「りんりん ですか

難しいですね。」

 

「リンリンという語を入れて

歌を詠めば 好きな どら焼きを 進ぜよう」 と。

「どら焼きが 欲しい」と

又丸は 頭を抱えて 部屋を出て行く。

 

 暫くして 又丸は 戻る。

「又丸よ。どうした 涙を流して

まるで 小娘の ようだ。

胸の中を はっきり 言ってくれ

 

すると 又丸は 「りんりんは

難しいよ。言葉遊びしかできないよ。」

そして 拙者に メモを渡す。

メモは 次の通り。

 

『リンリンと 確か ランラン 思い出す

インデアン今 幸せですか 』

メモを見ながら 思い出す。

そんな アイドルが いたなあ。

 

添削は 必要なしと 判断す。

拙者のどら焼きも 又丸に渡す。

 

(完)  

 

(参考) ホメロス 「イリアス」

   松平 千秋 訳 岩波文庫

   第十六歌 アカイア勢の苦戦を見かねた パトロクロスは アキレウスに嘆願する。

   下線部分は 第十六歌の 冒頭部分です。

(追伸) 又丸は どら焼きが好きですが 泣いてはいません。

 

(その後の梗概) パトロクロスはアキレウスの武具を借りて 戦場に向かう。

        しかし 敵の槍を受け ペクトルに 止めを刺される。

 


又丸   中学の友達の妹が・・・

2018-10-01 10:20:10 | 又丸

平成30年9日24日

拙者は母と映画を見るために トイレに近い席を探していた。

着席すると 前の女性が

母に話かけてきた。

80台の女性である。

その女性が言うには

「今年の七月 娘は他界しました。

又丸君にはお世話になって、ありがとうございました。」

拙者は唖然とした。

病名はすい臓がん。余命半年と言われ

2ヶ月でなくなってしまった。

 

この話は初耳である。

又丸の中学生の同級生の二つ下の妹さんである。

拙者は又丸とよく話をするが この話は知らなかった。

 

(続く)

 


雪の布袋像と又丸の綿菓子

2018-01-10 22:41:42 | 又丸

雪の布袋像と又丸の綿菓子

 北条霞亭(かてい)は江戸時代後期の備後福山藩の儒者。

霞亭が九歳の時 珍しい雪が降りました。 弟(この時五歳)と二人で雪で布袋像を作り 

それを部屋に運んで置いたところ 一夜明けて朝になると その布袋像は解けてしまった。

「・・・翌朝起きて 布袋和尚の所在を問うに 既に消釈(せうちゃく)し 尽きたり。

弟啼泣(ていきふ)して 之を塑(そ)せんことを求めて已まず。

而して雪は得べからず。

母慰め諭して止む。後十余年、弟病に罹りて没す。爾来雪ふるごとに・・・」

 

これは森鷗外の北条霞亭の史伝です。 

 

この史伝を読む機会があり 又丸の綿菓子を思い出しました。

毎年八月十日は円鏡寺の千日参り。

この日にお詣りをすると千日お詣りをしたことになると言われています。

「美濃の三弘法」の円鏡寺には境内に夜店が並び、老若男女が行き交います。

又丸は 母からおこずかいをもらい 急ぎます。

お詣りはそこそこに 夜店を周ります。

小銭を握りしめ 少し迷い 又丸は綿菓子を買いました。

少し食べましたが、母にお土産として残しました。

 

夜店から自宅までは歩いても僅かですが・・・

母は一人で夜店に行った又丸が心配になり 私を迎えに行かせました。

私も少し心配になり 又丸を捜しに出かけました。

境内にはたくさんの店。

アセチレンの匂いがしてきました。

「どこに いるだろうか」とあちこち探す。

すると 泣きながら歩いてくる又丸がいます。

(拙者) 「どうしたんだよ」

(又丸) 「大きな綿菓子だったのに こんなに小さくなって・・・」

(拙者) 「食べたら 小さくなるよ」

(又丸) 「少ししか 食べてないよ」

(拙者) 「早く帰るぞ」

(又丸) 「・・・分かったけれど・・・」

家に帰るなり 母に綿菓子を渡し 何か話しています。

母は息子の頭を撫ぜながら 笑っているのか 泣いているのか わからない顔をしていました。

 

今は綿菓子を買うとビニール袋に入れてくれます。綿菓子が小さくなることはありません。

あの頃をふと思い出しました。アセチレンも懐かしい匂いです。

 


三尺一本 金百五拾円也

2017-12-11 13:21:19 | 又丸

平成29年12月10日

又丸は助左衛門とウォーキングに出かけた。

名鉄電車主催である。

名鉄電車津島線の勝幡駅をスタートして、津島神社を過ぎてゴールは津島駅である。

又丸は足の遅い助左衛門を時々確認しながら 前を軽快に進む。

津島神社を二人で参拝。

ゴールはもうすぐである。

又丸は助左衛門を置いて歩みを速める。何かを見つけた模様である。

小間物屋さんである。店頭の品を真剣な目でみつめる。

(店主) 「お客様 何かをお探しですか」

(又丸) 「手ぬぐいを探して、今日も旅を」

(店主) 「手ぬぐいですか。いろいろありますよ。」

(又丸) 「ガーゼ手ぬぐいではなくて 『日本手ぬぐい』ありませんか。」

(店主) 「奥の棚にありますから こちらにお座りください。」

(又丸) 「棚とはおそれ入りました。」

店主は棚の一番上の反物を出してくれました。

又丸は驚いた顔で 

(又丸)「一反も要りませんよ」

(店主) 「津島の夏のお祭りに使う 反物の手ぬぐいです。」

(又丸) 「あの三大川まつりの天王祭りですか。」

(店主) 「よくご存知で。いかほど御入用ですか。」

又丸は財布の中を確認する。

(又丸) 「ご主人。三尺一本いくらですか。」

(店主) 「お客様、粋な数え方ですね。」

(又丸) 「手ぬぐい収集家として 当然ですよ。」

(店主) 「気に入りましたよ。三尺一本 150円にしましょう。」

横で聞いていた助左衛門は「これは安い」と思った。

又丸も財布の小銭を真剣に探す。

店主は物差しで三尺を測り 鋏(はさみ)で切る。

良い鋏の音がする。

拙者は手ぬぐいをこのように買ったのは初めてある。

店主に聞くと祭りが近づくと 地区の人が反単位で購入すると言う。

切り売りするのは余り例がないとの亊。又丸の人格が成せる技かもしれない。

最後に店主が言った。

(店主) 「来年の夏にはまた来てください。」

(又丸) 「この手ぬぐいを巻いて又来ます。」

小春日和のこの日 又丸と店主には心地よい笑顔あった。

 

 

 


18切符(浅草・飯田線)取材メモ・・・一部加筆

2016-08-20 07:43:47 | 又丸

18切符(浅草・飯田線)取材メモ ・・・一部加筆

青春18きっぷ 1日分 2370円

八王子0535発大月行き普通・・・一番電車・・・大月着0619

大月0623発甲府行き普通・・・甲府着0712

甲府0725発松本行き普通・・・岡谷0842着

(岡谷では長野0631発の飯田行きが0829到着している。)

岡谷0843発  飯田線に入る飯田到着予定1113

先頭車両に陣取る

辰野 山峡の良き駅・・・0853着

(行き違いのため下り列車 天竜峡発松本行き普通が 0852から待っている)

伊那松島0912着 

(伊那大島発の普通電車と行き違い)

伊那市 高遠の桜はこの駅・・・0928着

(行き違いのため下り列車 平岡発伊那松島行きが 0924より停車している。)

宮田0943着 

(行き違いのため下り列車 中部天竜0615発伊那松島行き 普通電車と挨拶)

駒ヶ根0950着 山美しき駅 1000発

七久保1029着 

(行き違いのため下り列車 飯田0945発上諏訪行き 普通電車と会う)

飯田1113着 下車

昼食 駅前 五平餅そば定食500円

缶コーヒー 120円

飯田1250発 豊橋行き 544M列車 

この列車は上諏訪を0919発車し豊橋に1616到着する 約7時間乗車できる夢列車

先頭車両には少なくとも5名の鉄ちゃんがいた。

鉄ちゃん同志は会話はない

会話なけれど、皆幸せ顔

少しずつ高度は増していく。

良く晴れ、車窓に飯田の町がゆっくり過ぎていく。

天竜峡1248着 1250発

(行き違いのため 豊橋10時42分発 岡谷行き 普通電車と出会う)

 

「・・・・・何年か前に晩秋のこの駅に停車時間を利用して、駅前の店で、リンゴを1個買う

150円 少し高いと思ったが購入。

車中で食べるため、おばさんに剥いてくださいと頼む。

美味しかった。もぎたては格別なり。・・・・・・」

 

田本1310着

為栗1318着

平岡1325着 駅隣りに宿泊施設あり いつか宿泊したい

中井侍1336着

小和田1342着

佐久間1408着

中部天竜1410着 1417発

 

「・・・仕事に行き詰まると、遠くに行きたくなる。

以前に豊橋から中部天竜駅行きの普通電車に乗り、終点のこの中部天竜駅に降り立つ。

豊橋に戻る電車には時間がまだあるので、隣の佐久間駅までウォーキングを思い立つ。

駅間距離は1.3キロである。実際には2.5キロぐらい。

しかし線路の上を歩く訳にはいかない。天竜川の橋をわたり、少し広い道に出る。

誰も歩いていない。少し雨が降ってきた。

不安を抱きながら、少し早歩きで佐久間を目指した。不安だらけのトンネルを抜けると佐久間の集落に出た。

ひと安心。やがて佐久間駅を知らせる標識があり、無事に駅に着く。

佐久間の駅は図書館が併設されていた。

女性司書のほか誰もいなかった。

暫くして地元のおばさんが入ってきた。拙者は佐久間の資料もらい、雑誌を読む。

おばさんと司書の話には方言が混じっている。信州の方言。

紅葉はすでに終わり、冬は近づいていた。

佐久間駅は無人(?)であるが、アナウンスがあり、豊橋へ行くお客様を困らせない。

佐久間発1408豊橋行きで帰途につく。・・・」

 

今回の旅行は偶然その時と同じ列車。

前回はいなかった又丸が、少し疲れているが、先頭車両からの特等席の景色に夢中である。

 

本長篠1505着 1512発

(豊橋1342発中部天竜行きと交換)

新城1533着1542発

若い女性客が増える。しかし鉄ちゃんはグッタリ。

豊橋1616着

豊橋1621発新快速穂積1742着

(完)