南九州への旅(その16)・・・・・・又丸、褌を熱く語る
平成28年4月22日(金) 夕方
(拙者) 「又丸! どうしてフライト前に褌なのじゃ?」
(又丸) 「この日本的な模様が良いのです」
又丸は袋から褌を出して見せる。
(拙者) 「これは青海波の模様じゃないか。光源氏と頭の中将が御前で舞を披露したあの・・・青海・・・」
(又丸) 「そう、正解なのです。」
(拙者) 「いくら払ったのでか?」
(又丸) 「1512円。お手頃価格と思いませんか、助左衛門殿」
(拙者) 「先ほど、節約しましょうと約束したばかりではないですか」
(又丸) 「節約は節約。これはこれ。」
「褌はゴムの締め付けはなく、むくまないので風通しは追いのです。血液の流れはよくなります。リンパの流れも良くなり健康には良いのです。」
いつの間にか周囲の人々は又丸の話に耳を傾けてきた。
(又丸) 「日本フンドシ協会も設立されていますよ。フンドシの日を知っていますか?」
(拙者) 「そんな日知るはずはないだろう」
(又丸) 「2月14日ですよ。何となくわかるでしょう。女性の愛好家もいますよ。」
近くの女性はクスクス笑ったり、感心しはじめた。
(ANA) 「全日空より宮崎へご出発のお客様にご案内します。全日空17時50分発宮崎行き347便のご利用のお客様は10番ゲートよりご搭乗・・・・・・・」
(拙者) 「褌の効用は兎も角として。又丸、搭乗だ。」
(又丸) 「おお! 搭乗だ!。搭乗だ!.」
(次回へ続く)