B級会社員のOFF日記(現在無職です)

尻毛助左衛門と尻毛又丸の珍道中の日記を公開しています。

定年サラリーマンのOFF日記もあります。

南九州への旅(その16)・・・・・・又丸、褌を熱く語る

2016-04-30 18:29:04 | 南九州への旅

南九州への旅(その16)・・・・・・又丸、褌を熱く語る

平成28年4月22日(金) 夕方

(拙者) 「又丸! どうしてフライト前に褌なのじゃ?」

(又丸) 「この日本的な模様が良いのです」

又丸は袋から褌を出して見せる。

(拙者) 「これは青海波の模様じゃないか。光源氏と頭の中将が御前で舞を披露したあの・・・青海・・・」

(又丸) 「そう、正解なのです。」

(拙者) 「いくら払ったのでか?」

(又丸) 「1512円。お手頃価格と思いませんか、助左衛門殿」

(拙者) 「先ほど、節約しましょうと約束したばかりではないですか」

(又丸) 「節約は節約。これはこれ。」

     「褌はゴムの締め付けはなく、むくまないので風通しは追いのです。血液の流れはよくなります。リンパの流れも良くなり健康には良いのです。」

いつの間にか周囲の人々は又丸の話に耳を傾けてきた。

(又丸) 「日本フンドシ協会も設立されていますよ。フンドシの日を知っていますか?」

(拙者) 「そんな日知るはずはないだろう」

(又丸) 「2月14日ですよ。何となくわかるでしょう。女性の愛好家もいますよ。」

近くの女性はクスクス笑ったり、感心しはじめた。

 

(ANA) 「全日空より宮崎へご出発のお客様にご案内します。全日空17時50分発宮崎行き347便のご利用のお客様は10番ゲートよりご搭乗・・・・・・・」

 

(拙者) 「褌の効用は兎も角として。又丸、搭乗だ。」

(又丸) 「おお! 搭乗だ!。搭乗だ!.」

 

(次回へ続く)

 

 


南九州への旅(その15)・・・・・・又丸はフライト前に褌(ふんどし)を買う

2016-04-30 13:52:00 | 南九州への旅

南九州への旅(その15)・・・・・・又丸はフライト前に褌を買う

平成28年4月22日(金) 午後

12時30過ぎ自宅を出て、JRの穂積へ行く。13時02分新快速豊橋行きに乗車し、岐阜には13時08分着

名鉄岐阜まで歩き、13時32分の中部国際空港行きの特急ミュースカイ。中部国際空港まで料金1430円。指定席料金360円。

駅構内に入り、気づいたことがある。

(拙者) 「指定券なんて必要ないじゃないか」

(又丸) 「そうかもしれないね」

(拙者) 「平日の午後。始発駅だから、確実に座席は確保可能。二人とも金持ちそうな面はしていないし、節約が肝心!」

(又丸) 「そうだ!。節約だ!」

(拙者) 「指定券360円は不要。瑞穂市にある「岐阜県で一番安い定食屋さん」を覚えているか?」

(又丸) 「覚えているよ。メインは千切りキャベツにコロッケ。煮物小鉢と味噌汁の定食。値段はなんと290円。」

(拙者) 「290円で腹が満たされれば、大満足。」

(又丸) 「大満足。大満足。  そうか360円あれば、あの定食を食べて70円のおつりがくる。家の近くの50円自販機でお茶を買っても20円残る」

(拙者) 「拙者の大失敗でござる。」

(又丸) 「大を付けるほどではありませんよ」と拙者の肩を軽くたたく。

 

しかし、ミュースカイの指定券を買い座席に座れば、旅気分は盛り上がる。

名鉄名古屋は14時ちょうど。

金山、神宮前に停車し、常滑線に入り、太田川、尾張横須賀、朝倉、新舞子、常滑と続く。

終点中部国際空港には14時36分。

宮崎行きは17時50分。

 

(まだまだ時間はあるので、拙者はコーヒーを飲みながら、持参のA4ノートに源氏物語の本文を書き写すことにした。

場面は「明石」である。)

 

又丸は飛行機を見たり、お店を見たりすると言う。

 

暫くすると、又丸は、嬉しそうに手に紙袋をもっている。

(拙者) 「何を買ったのですか?」

(又丸) 「よく聞いてくれました。褌です。」

 

(次回へ続く)

 

 

 


南九州への旅(その14)・・・・・・少し小さいが我慢しなさい

2016-04-29 10:47:04 | 南九州への旅

南九州への旅(その14)・・・・・・少し小さいが我慢しなさい

平成28年4月22日(金)

いよいよフライトの日である。礼服姿の又丸がやってきた。

下着と靴下以外は助左衛門のお古である。やはり少し大きい。

少し大きいことなど全然気にしないで笑顔を見せている。

(拙者) 「その蝶ネクタイどうしたんだ」

(又丸) 「へへへへ。朝一番で近所の100円ショップで買ったんだ。」

(拙者) 「なかなか蝶ネクタイが似合うぞ。」

(又丸) 「言いにくい話なんですが、靴はありますか」

(拙者) 「靴もないのか。拙者は24・5。大丈夫かな」

(又丸) 「助左衛門さんは小さな足ですね。おいらは25」

(拙者) 「二人の足のサイズが逆なら良いが、・・・・・・・・」

心配した汲おばあさんがやってきた。

(汲)  「又丸や。少し小さいが我慢しなさい。」

(又丸) 「0・5の差なら許容範囲です。」

又丸は私の靴は履いてみる。

(又丸) 「お!  ぴったしカンカンです。」

(汲)  「二人とも、飛行機に乗り後れますよ。早く行きなさい。」

拙者と又丸はいつもの汲の心配性が又始まったと思いながら、家を後にした。

 

 

 


南九州への旅(その13)・・・・・・少し大きいが我慢しなさい

2016-04-28 20:42:56 | 南九州への旅

南九州への旅(その13)・・・・・・・少し大きいが我慢しなさい

平成28年4月21日(木)

出発を明日に控え、助左衛門は午前中、又丸の母、汲おばあさんにメールをする。

 

(汲)    「又丸! 助左衛門さんからメールが届いているよ。読んでごらん。」

(又丸)  「どれどれ、・・・・・私の若い時のYAサイズの服はどうでしょうか。・・・・・なるほどこれで問題は解決だ」

(汲)   「又丸 お金は大丈夫かい?」

(又丸)   「OKBのお姉さんの銀行からカードで預金を引出し、旅行の資金はこれで完璧!」

汲は使い古した財布から札を少し又丸に手渡す。

(汲)    「助左衛門さんから離れないで、迷子にならないように、行くのですよ」

(又丸)  「わかりました。しかしこの又丸は乗り物のプロですよ」

(汲)    「又丸は乗り物だけのプロですね。」 

(又丸)  「その言葉、棘がありますよ。」

(汲)    「それはそうと、助左衛門さんは遅いね」

(又丸)   「あ! 助左衛門さんのポンコツ車の音がする。」

 

 

(拙者)  「今晩は。助左衛門です。」

(又丸)  「待っていました。大統領!」

(拙者)  「大統領ではなく、B級社員です。」

(又丸)  「それは兎も角。服を見せてください。」

助左衛門は自宅の部屋から古い礼服を持ってくる。

(拙者)  「この礼服はいかがですか」

又丸には選ぶ余地はなかった。

(汲)    「馬子にも衣装だね。少し大きいが又丸我慢しなさい。」

(又丸)  「私は孫ではありませんよ。息子ですよ。子と孫の違いもわからないのですか。母上は」

(汲)    「安心しなさい。まだボケていません。又丸には本当にガッカリしますよ」

(又丸)   「・・・・・・・・・・・明日は宮崎だ」

因みに拙者は身長168センチ体重61キロ。一方又丸は身長160センチ体重52キロ。

明日の夜は信じ難いことに、宮崎である。

 

(次回へ続く)

 

 

 


南九州への旅(その12)・・・・・・又丸、服装に悩む

2016-04-27 22:13:13 | 南九州への旅

南九州への旅(その12)・・・・・・又丸、服装に悩む

平成28年4月20日(水)

宮崎へ行くのを明後日に控えて、又丸と母汲の騒々しい会話が聞こえてる。

(汲)  「又丸! 宮崎へはどんな服装で行くのかね。」

(又丸) 「いつもの普段着で行きますよ。」

(汲)  「普段着は駄目。母に恥をかかせるのかい。昔作ったスーツがあったでしょう。」

(又丸) 「そうだ。そうだ。あのスーツがあった。」

(汲)  「何から何まで、いつまでも。死ぬまでも、又丸は心配ばかりかける息子だよ。」

(又丸) 「大丈夫。まだまだ死なないと思いますよ。」

(汲)  「又丸! 母さんの歳を知ってるかい?」

(又丸) 「92歳ですね。」

(汲)  「違いますよ。まだ91ですよ」

(又丸) 「そんな年の話よりも、このスーツ虫だらけで、下のシャツが見えますよ。やはり普段着が一番。」

(汲)  「どうしましょう」

(又丸) 「あきらめましょう」

暫く考えている親子であった。

 

(汲・又丸) 「困った時は助左衛門さんだ。そうだ。そうだ、」

 

(又丸) 「助けてください。服を貸してください!」

(拙者) 「又丸とはサイズが違うよ。」

(又丸) 「サイズなんかどうでも良いです。」

さてさて、又丸殿の服装はどうなるだろうか。

次回へ続く。