B級会社員のOFF日記(現在無職です)

尻毛助左衛門と尻毛又丸の珍道中の日記を公開しています。

定年サラリーマンのOFF日記もあります。

骨折リハビリ日記 其の十一 老前整理は進まない

2018-06-18 21:41:12 | 骨折リハビリ日記

平成30年6月8日 土曜日

 雨。八時半 電気引き込み業者の車が3台やって来た。10時頃には完了しています。

新しい家の内部を見ると、完成も近い。

引き渡しは今月26日。

楽しみであるが資金等不安もある。

 

母と又丸は待ち遠しいようだ。

引っ越しの準備を進める。

老前整理。

しかし老前整理は進まない。人は不他人には不必要と思う物?

 本人は大事にしている物になる場合が多い。

又丸の古いVTRテープ 韓流ドラマの本。

又丸の大事にしている物は尊重したい。ああ進まない。

(続く)


骨折リハビリ日記 其の十 まるで丹下左膳

2018-06-18 21:06:35 | 骨折リハビリ日記

平成30年6月7日

母を連れて近くのかかりつけ医院へ行こうと思う。

しかし何回エンジンをかけても

動かない。

バッテリーが上がってしまった。

三ケ月運転していないので 放電した。

ケーブルを持っていないので 隣のSさんに借りる。

「隣人は有難きかな」である。

介護保険の申請の為

母を連れていき 健康状態を確認する。

待ち時間が長い。

拙者は改めて足を見る。

右足首は丹下左膳である。

醜い赤茶けた 腫れたシロモノ。

左足は中肉中背で正に健康的。

二本の足を並べると 違う人間の足の様である。

リハビリをこなして 美しくなくてめも 普通の足に戻したい。

右足首を妻や知人に見せる時は

普通の足を見せたい。

それまでは 実は見せたくないのである。

妻に見せれば きっと言うだろう。

「階段から落ちるなんて 本当に馬鹿なんだから」と。

(続く)

 

 


貉(むじな)

2018-06-17 21:50:48 | 紳士・淑女の昔物語

芥川龍之助 「貉」より

 

貉は神武東征の昔から山野に住んでいたらしい。

人を化かすこともあったのだろう。

 

陸奥の汐汲みの娘が 汐焼の男と恋をした。

男は毎夜磯山を越えてやってくる。

娘もやってくる。

 

しかし 娘は毎夜来ることが出来ない。

 

娘には母が一人いて なかなか 来れない。

 

ある夜 一番鳥が鳴いても 娘はまだ来ない。

 

そんなことが何度かあった。

 

男は屏風のような岩のかげで待っている。

寂しさを紛らすために 高らかに歌を歌った。

波の音に消されないように 一所懸命 唄う。

 

潮を浴びて 男の声は 涸れていた。

 

これを聞いた母親は そばで寝ている娘に

「あの声は何だろう」と言った。

始めは寝たふりをした娘も答えない訳には行かない。

「人の声では ないのでは・・・」

狼狽したあまり 娘は誤魔化した。

「人ではなくて 何が歌うのか」と母は問う。

「貉かもしれない。」と答えたのは 娘の機転である。

 

夜が明けると 母は近くの蓆(むしろ)織りに話した。

蓆織りは この話を 蘆(あし)刈りの男に話した。

話は伝わり伝わった。

・・・中略・・・

 

(続く)


骨折リハビリ日記 其の九 早朝の筋肉は硬い アフガンのテロ

2018-06-14 14:26:22 | 骨折リハビリ日記

平成30年6月6日

六時起床。

昨日の拙者はリハビリをしっかりやった。

しかしながら 朝起きると 右足は硬い。

一夜のうちに 筋肉は戻ってしまったようだ。

・・・これでは 危ない。・・・

ベットの上で 準備体操をする。

身体をほぐして ベットより起きて立つ。

部屋の中を歩き 歩けることを確認する。

準備体操など 骨折前は 不要であった。

 

テレビでアフガニスタンの自爆テロを報道している。

幼い子供たちが 足を失う。

何人も 足を切断しなければ ならない子もいる。

両足を切断した男の子は 泣きながら勉強していた。

 

現在の日本は改めて平和と思う。

拙者の転落骨折事故は不注意な愚かな事故と知る。

 

 

 

(続く)


骨折リハビリ日記 其の八 「桜の森の満開の下」

2018-06-14 14:23:31 | 骨折リハビリ日記

平成30年6月5日

7時の朝食を済ませ 近所を散歩する。

お父さんと子供が話していた。

(父) 「あそこに桜の木があった家は 新しくなりましたよ。」

(子) 「どうして 桜の木はなくなったの?」

(父) 「道幅を広くするためと 聞いていますよ。 虫もいてね。」

(子) 「桜に虫はいても・・・いいじゃん」

(父) 「自治会で決めたこと。幼稚園のバスも走るし・・・」

(子) 「ジチカイ?」

(父)「大人になれば わかるよ・・・大人になれば」

(子) 「・・・・・」

 

正確には拙者の家の桜ではない。隣の家の桜。

その桜が大部分 拙者の土地に侵入していた。

町の道路にも 侵入していました。

 

拙者は声を大にして 「切ること。反対!!」と言いましたが 力不足でした。

 

坂口安吾の「桜の森の満開の下」を読む。

傑作と言われているが 残酷すぎます。

あらすじは・・・

昔 鈴鹿峠に山賊がいた。通りがかった旅人を身ぐるみ剥がして、連れの女を女房にする。

亭主を殺された女は 山賊を恐れず あれこれ 指示をする。

女は山賊に 家に住まわせていた7人の女房を次々に殺させた。

ただ一人足の悪い女だけを女中代わりに残した。

わがままな女は都を恋しがり 山賊は女と共に都に移る。

都で女がしたことは 生首を集めることであった。

さすがの山賊も嫌がり 山に帰ることを決める。

山賊は女を背負って山に帰ると 桜は満開であった。

風の吹く中 桜の下をゆき 女を振り返ると 女は醜い鬼になった。

老婆の鬼は山賊の首を絞めた。

山賊は必至で鬼を振り払い 鬼の首を絞めあげる。

山賊は 我に返ると 鬼は元の女になって 桜の花びらにまみれて死んでいた。

山賊は 桜吹雪の中 声を上げて泣いた。山賊は女に触れようとするが

女はただの花びらだけになっていた。

そして花びらを掻き分けようとする山賊自身の手も身体も消えて花びらだけが残った。

 

参考:Wikipediaより

好きな作品ではありません。

短編です。

昭和50年 映画化されています。

 

 (続く)