南九州への旅(その14)・・・・・・少し小さいが我慢しなさい
平成28年4月22日(金)
いよいよフライトの日である。礼服姿の又丸がやってきた。
下着と靴下以外は助左衛門のお古である。やはり少し大きい。
少し大きいことなど全然気にしないで笑顔を見せている。
(拙者) 「その蝶ネクタイどうしたんだ」
(又丸) 「へへへへ。朝一番で近所の100円ショップで買ったんだ。」
(拙者) 「なかなか蝶ネクタイが似合うぞ。」
(又丸) 「言いにくい話なんですが、靴はありますか」
(拙者) 「靴もないのか。拙者は24・5。大丈夫かな」
(又丸) 「助左衛門さんは小さな足ですね。おいらは25」
(拙者) 「二人の足のサイズが逆なら良いが、・・・・・・・・」
心配した汲おばあさんがやってきた。
(汲) 「又丸や。少し小さいが我慢しなさい。」
(又丸) 「0・5の差なら許容範囲です。」
又丸は私の靴は履いてみる。
(又丸) 「お! ぴったしカンカンです。」
(汲) 「二人とも、飛行機に乗り後れますよ。早く行きなさい。」
拙者と又丸はいつもの汲の心配性が又始まったと思いながら、家を後にした。