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B級会社員のOFF日記(現在無職です)

尻毛助左衛門と尻毛又丸の珍道中の日記を公開しています。

定年サラリーマンのOFF日記もあります。

南九州への旅(その19)・・・・・・又丸、清楚な巫女さんに近づく

2016-05-03 22:28:05 | 南九州への旅

南九州への旅(その19)・・・・・・又丸、清楚な巫女さんに近づく

平成28年4月28日(土) 

いつもの日のように7時には、起床。

松枝さんのマンションで朝食を頂く。

トースト、ゆでたまご、ハムエッグ、サラダ、コーヒー。

まるで東海地方のモーニングである。

宮崎に嫁いでも、モーニング文化はこの地で花開いている。

 

みやざき中央新聞の25周年記念講演会は開演時間まで時間があるため、拙者と又丸はブラブラする。

宮崎は神話の国、数々の神話に彩られている。

宮崎神宮駅は宮崎駅の隣駅。乗車しなくても駅間ウォーキングが楽しめる距離であるが、

列車に乗りたくて8時49分発延岡行き普通列車に乗る。8時52分、宮崎神宮着。アッという間に着いてしまう。運賃160円。

次の日豊線上り列車の時間9時59分を確認して宮崎神宮をめざした。

 

鳥居をくぐり、樹木の多い玉砂利の参道を歩くと、いつの間にか石畳に変わり、拝殿と庭が広がっていた。

参拝を済ませると、又丸は清楚な巫女さんに近づき、何かを話して、その巫女さんの指さす方向に真剣に走りだした。

いつもの又丸にはない真剣な顔であった。

暫くすると、とても爽やかな顔をして戻ってきた。

又丸に詳しい理由を聞く必要もない。

時間があまりなかったので、宮崎神宮駅に急いで戻った。

駅に戻ると少し時間があった。又丸はお守りを母への土産に買うべきであったと後悔する。

9時59分宮崎神宮発普通列車延岡行きに乗る。

又丸は日豊線のビデオを自宅に持っていて、日豊線を地元の人間のようによく知っている。

二両連結の先頭車両の一番前に陣取って、ビデオと変わりないか真剣に見ていた。

佐土原には10時14分。運賃280円。

会場の宮崎市佐土原総合文化センターは駅から5分もかからない場所にあった。

拙者と又丸は「ほか弁」のカツどん450円を買い、会場の隣の市立図書館に向かった。

 

(次回へ続く)

 

 

 

 

 

 

 

 

 


南九州への旅(その18)・・・・・・いつもの夕食と違うけれど

2016-05-02 20:15:27 | 南九州への旅

南九州への旅(その18)・・・・・・いつもの夕食と違うけれど

平成28年4月22日(金) 夜

中部国際空港から僅か1時間、ここは南九州宮崎である。列車の旅なら時間と距離の感覚がわかるが、飛行機は全く分からない。

拙者と又丸は不思議なおとぎの国にきたのであろうか。

同日19時過ぎ、宮崎ブーゲンビリア空港の駅ビルの和風レストランでごちそうになる。

(松枝) 「助左衛門さんも又丸さんも遠慮なく注文してくださいね」

又丸は遠慮もなく、2500円松弁当を注文。拙者は少し遠慮して竹弁当2000円を注文した。

(松枝) 「岐阜はどうですか」

(又丸) 「母は元気ですよ。先日も高さ50センチのベットから夜中落ちてもピンピンしています。寝相が悪いのです。」

(松枝) 「本当ですか。」

(又丸) 「テレビを見ながら寝てしまい、寝返りで落ちるのです。以前も落ちたそうです。」

(松枝) 「大丈夫ですか。92歳でしょう」

(又丸) 「落ちた日も朝、昼、晩食事の準備。掃除。洗濯。庭掃除。母上はスーパーばあちゃんですよ。」

 

助左衛門は2,3日前にも「注文の料理が揃いましたよ。食べてください。」と言ったことを思いだした。

汲おばあさんと又丸を連れて「餃子の王将」でいつもの注文をした。内容は次の通りである。

「餃子のシングル定食、ラーメン、チャーハン、唐揚げ」を食べるのである。注文した料理がすべてそろうと各自、好きなものを食べる。3人は腹一杯。

汲おばあさんは唐揚げを一つ残して、紙に包んで持ち帰り、翌日食べるのだある。

料金は割引食事券(50円引き)、餃子倶楽部会員特典(5%引き)を駆使して2000円でお釣りがくる「ささやかな食事」

 

(又丸) 「三人で、温泉へ行き、帰りは王将 これがやめられない。」

拙者は又丸のこの発言に助けられた。

 

(松枝) 「明日のホテルは宮崎観光ホテルを予約しました。」

(又丸) 「宮崎では一二を争うホテルではないですか」

(松枝) 「二人の急な予定の変更で今日はホテルが確保できず、会社の和室を用意しました。」

(又丸・拙者) 「屋根があれば、どこでもよいのです。」

拙者と又丸は会社に案内されて、清潔な布団に寝るのであった。

 

(次回へ続く)

 

 

 

 

 

 

 

 


南九州への旅(その17)・・・・・・又丸の「やったね」とあたり前田のクラッカー

2016-05-01 22:31:43 | 南九州への旅

南九州への旅(その17)・・・・・・又丸の「やったね」とあたり前田のクラッカー

ANA347便は定刻17時50分 AIRBUS A320で中部国際空港より宮崎を目指す。座席数は166。7割くらいの乗客。

拙者も又丸も電車はプロだが、飛行機は若葉マーク。

拙者は窓側。又丸は通路側。

二人とも機内に入ったが落ち着かない。

又丸はシートベルトにてこずり、拙者はテーブルは戻してくださいと注意される。

飛行機はすごい音を出して、飛び出そうとしている。

(拙者) 「又丸。キヤンディは持っていますか。」

(又丸) 「褌はありますが、キヤンディはありませよ。どうしてキヤンディが必要なのですか?」

(拙者) 「持病の耳鳴りがひどくなりました。20年くらい前に飛行機に搭乗した時は飛行機の入口でキヤンディをくれましたよ。」

(又丸) 「昔の話をしないでくださいよ。そんなサービスはカットされました。」

(拙者) 「両手で耳をふさいで、休んでいますので宜しく」

(又丸) 「はいはい。休んでください。話かけませんよ。」

 

飛行機はいつもの水平飛行を始めた。

又丸は暇を持て余し機内をあちこち見ている。

暫くするとキャディン・アテンダント(C・A)が近づいた。

(C・A) 「ひざ掛けは必要ですか」

(又丸) 「はい、ひざ掛けください。」

(C・A)   「こちらのひざ掛けをお使いください。隣の方はどうですか?」

(又丸) 「助左衛門さんは休んでいますので、必要ありませんよ」

(C・A) 「スケザエモン・・・・・ですか?」

(又丸) 「スケザエモンのスケは助っ人と本人は言いますが、実は助べえの助。僕は又丸。」

(C・A) 「二人とも楽しい名前ですね。まだ仕事がありますので、失礼します。」

 

シートベルトを外してもよいとのアナウンスが流れると、拙者はようやく耳から両手を下ろした。

又丸はC・Aと会話ができたことに気をよくして、飲み物を気楽に注文していた。

(又丸) 「あのC・Aはおいらに気がありそうですよ。やったね。」

(拙者) 「そんなはずはありませんよ。ただ、困った人を助ける仕事をしているだけ。お金に困っているでしょう。お嫁さんに困っているでしょう。」

(又丸) 「こんなところで、お金とかお嫁さんの話は勘弁してくださいよ」

(拙者) 「又丸こそ、スケザエモンのスケは助べえの助と言いませんでしたか。」

(又丸) 「聞こえましたか」

(拙者) 「あたり前田のクラッカー(注1)

二人はいつもの会話をしていると、飛行機はいつもの着陸をはじめ、無事に宮崎空港に着いた。

 

(次回へ続く)

(注1) 「あたり前田のクラッカー」は大昔テレビのコマーシャルの宣伝文句。50代後半または60代以降の方は覚えていると思います。

 

 

 

 

 

 


南九州への旅(その16)・・・・・・又丸、褌を熱く語る

2016-04-30 18:29:04 | 南九州への旅

南九州への旅(その16)・・・・・・又丸、褌を熱く語る

平成28年4月22日(金) 夕方

(拙者) 「又丸! どうしてフライト前に褌なのじゃ?」

(又丸) 「この日本的な模様が良いのです」

又丸は袋から褌を出して見せる。

(拙者) 「これは青海波の模様じゃないか。光源氏と頭の中将が御前で舞を披露したあの・・・青海・・・」

(又丸) 「そう、正解なのです。」

(拙者) 「いくら払ったのでか?」

(又丸) 「1512円。お手頃価格と思いませんか、助左衛門殿」

(拙者) 「先ほど、節約しましょうと約束したばかりではないですか」

(又丸) 「節約は節約。これはこれ。」

     「褌はゴムの締め付けはなく、むくまないので風通しは追いのです。血液の流れはよくなります。リンパの流れも良くなり健康には良いのです。」

いつの間にか周囲の人々は又丸の話に耳を傾けてきた。

(又丸) 「日本フンドシ協会も設立されていますよ。フンドシの日を知っていますか?」

(拙者) 「そんな日知るはずはないだろう」

(又丸) 「2月14日ですよ。何となくわかるでしょう。女性の愛好家もいますよ。」

近くの女性はクスクス笑ったり、感心しはじめた。

 

(ANA) 「全日空より宮崎へご出発のお客様にご案内します。全日空17時50分発宮崎行き347便のご利用のお客様は10番ゲートよりご搭乗・・・・・・・」

 

(拙者) 「褌の効用は兎も角として。又丸、搭乗だ。」

(又丸) 「おお! 搭乗だ!。搭乗だ!.」

 

(次回へ続く)

 

 


南九州への旅(その15)・・・・・・又丸はフライト前に褌(ふんどし)を買う

2016-04-30 13:52:00 | 南九州への旅

南九州への旅(その15)・・・・・・又丸はフライト前に褌を買う

平成28年4月22日(金) 午後

12時30過ぎ自宅を出て、JRの穂積へ行く。13時02分新快速豊橋行きに乗車し、岐阜には13時08分着

名鉄岐阜まで歩き、13時32分の中部国際空港行きの特急ミュースカイ。中部国際空港まで料金1430円。指定席料金360円。

駅構内に入り、気づいたことがある。

(拙者) 「指定券なんて必要ないじゃないか」

(又丸) 「そうかもしれないね」

(拙者) 「平日の午後。始発駅だから、確実に座席は確保可能。二人とも金持ちそうな面はしていないし、節約が肝心!」

(又丸) 「そうだ!。節約だ!」

(拙者) 「指定券360円は不要。瑞穂市にある「岐阜県で一番安い定食屋さん」を覚えているか?」

(又丸) 「覚えているよ。メインは千切りキャベツにコロッケ。煮物小鉢と味噌汁の定食。値段はなんと290円。」

(拙者) 「290円で腹が満たされれば、大満足。」

(又丸) 「大満足。大満足。  そうか360円あれば、あの定食を食べて70円のおつりがくる。家の近くの50円自販機でお茶を買っても20円残る」

(拙者) 「拙者の大失敗でござる。」

(又丸) 「大を付けるほどではありませんよ」と拙者の肩を軽くたたく。

 

しかし、ミュースカイの指定券を買い座席に座れば、旅気分は盛り上がる。

名鉄名古屋は14時ちょうど。

金山、神宮前に停車し、常滑線に入り、太田川、尾張横須賀、朝倉、新舞子、常滑と続く。

終点中部国際空港には14時36分。

宮崎行きは17時50分。

 

(まだまだ時間はあるので、拙者はコーヒーを飲みながら、持参のA4ノートに源氏物語の本文を書き写すことにした。

場面は「明石」である。)

 

又丸は飛行機を見たり、お店を見たりすると言う。

 

暫くすると、又丸は、嬉しそうに手に紙袋をもっている。

(拙者) 「何を買ったのですか?」

(又丸) 「よく聞いてくれました。褌です。」

 

(次回へ続く)