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「デジタル化」の怪

2023-09-26 | 日記
日本では、内閣改造も終わったし、来年度以降の計画や予算などの議論も始まったし・・・。と思っていた。「積み残された課題」の感が払しょくできない「デジタル化の推進」は、新型コロナ・第5類指定以降あまり喫緊の課題じゃないのか、大きく報道される機会が減って来た。
 もちろん、「保険証紐づけ問題」や何やかやもあり、未だに話題として復活することはありそうなのだが。
 政府にしても、「保険証紐づけ過程でのミス」を槍玉に挙げる野党・マスコミにしても、「果たしてデジタル化とは何なのか?」という本質に立ってミスを検証しようという気はないように思われる。「デジタル化」の声が大きく轟くようになって以来、問題の本質を理解しているのか?と気になっては居たのだが、「紐づけミス」の釈明と糾弾の姿を見ていて、ますます違和感は強くなり、そして確信に変わりつつある。今の日本では、「紐づけ作業をコンピュータプログラムで進めろ」という声は出て来ないらしい、ということ。
 パンデミック感染症への対応で表面化した「デジタル化後進性」の本質は結局議論されないまま、「コンピュータへの入力=デジタル化」と理解して進められているようだ。コンピュータへのデータ入力はとっくに済んでると思ってた。だって、保健も税金も補助金や給付金に至るまで、住所も名前も番号もコンピュータから出力されたとしか思えない書類が郵送されて来ているから。
 人間の手でパソコンに入力したから、デジタルデータファイル同士の紐づけも人間がやるべきだって?。人の手で「データの紐づけ操作を進める」のは、次に来るべきデジタル化なのか?。むしろ、それってアナログ化の継続じゃないの?って、せめて報道・解説者の誰か一人くらいはっきりと口にして欲しいのだ。今のままじゃ、少なくとも作業のデジタル化(コンピュータ化)は望みなし。
 自分としては、「デジタル化」とは、その「紐づけ作業を行うプログラム」の開発・利用の事だと理解していた。それがなんと、「元々の紙データ」を人が読んで、人が判断して、手作業で「デジタルデータベースに紐づけ操作をすること」だったと。デジタル化を進めるとは、既にある2つのデジタルデータベースをコンピュータプログラムで「互いにリンクさせること」だと思っていたのに。
 これまで健康保険やマイナンバー関連のデータをデジタルデータ化(コンピュータに入力)したのは、唯々書類印刷の際にコンピュータを使いたいという目的だったのか?と聞きたい。そう聞いたら、世界の人々はきっと驚くだろう、それでは、世界の歩幅に付いて行けるわけが無い。
 ・・と思うのは自分だけだろうか?。「紐づけ作業のミス」騒動以来、どこのニュース報道も解説も「紐づけ作業自体のデジタル化」に言及しない。何故なのか?。日本のプログラム開発力への見限り?、「そりゃあ、アナログ手作業の方が早いし、確実」なんて思って見ているんじゃあたまらない。

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