愚ダメ記、真誤付き、思い津記

日記?趣味?妄想?

首都震度5強

2021-10-07 | 日記

夜遅くになって東京・埼玉で震度5強の地震があった。東京で震度5強を記録するのは東日本大震災以来のことだという。これまでNHKでは、地震が発生すると予定の番組が無くなってすべて地震ニュース一色になっていたが、今回は民法各局も番組が変更されテレビ番組のすべてが一時的に地震ニュースや特番一色となった。確かにテレビ番組の多くは東京の放送局制作なので、やはり東京で地震があればどこも地震ニュース優先になるのだと納得。

 東日本大震災の震度5強から10年、建物の耐震など地震対策は進められても交通機関の停止による帰宅困難者などは避けられない。それを首都圏の「交通網の脆弱性」と表現していたが、それよりも「フル稼働を続けギリギリ支えられている」首都圏の交通事情の異常さを認識すべきだろう。電車の運転間隔の短さを「奇蹟的」と表現して「日本人の優秀さ」の表れと褒めるの悪くは無いが、日常的に「綱渡り状態」の交通に依存して辛うじてされる生活や仕事の方がどうかしている。地震直後に「全運転区間の安全点検を行うための運休」が発生するは当然で、その全区間・前設備の安全点検が30分や1時間で完了しないのは当然のこと。それが「脆弱性」と受け取られる事自体が、道理に合わない気がして首都圏の報道陣の感覚に違和感を抱いてしまう。

 それら地震報道の中で、今回の「首都直下型地震」を関東大震災と一括りにするような発言に気付いた。関東大震災は小田原付近か相模湾を震源とする「相模トラフに沿う大地震」であり、関東平野に震源を持つ直下型地震とは異なる地震と扱われてきた。首都圏の地震を伝える報道関係者が、関東大震災を首都直下型地震に含めて認識しているとすればいかがなものか。地震の報道番組でメインキャスターから「東京の直下型地震と言えば関東大震災を思い浮かべる」という類の発言を聞かされると、その報道の底の浅さが感じられて仕方ない。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする