愚ダメ記、真誤付き、思い津記

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鳥待ちの人々

2020-11-29 | 日記

夕方、久々に東の干拓地を訪れた。かつては猛禽の写真を撮る人々が毎日のように張り込んでいた場所だが、ここ数年は目当ての鳥が姿を見せず、いつ通りかかっても人影もなく寂しい限りだった。

 ところが、行ってみると車が数台、人影が5・6人の人影がある。別な一角にはさらに車が4台、3・4人の人影が。ありゃ、これは久々に例の鳥が現れたのか? と思って脇道を通りかかった。薄暗い中こちらに手を振る人影を見て車を停めると、それは知り合いのご夫妻だった。

 「○○が来てるのか?」と聞くと、「そうそう、数日前に見掛けて、昨日も見た」との返事。それは嬉しい、数年ぶりに例の鳥を見ることができるかもしれない。そして待つこと30分、暗くなり掛った干拓の畑にその鳥が現れた。しかも、まん丸い月をバックにハヤブサと絡んでバトル。

 写真を撮るには暗すぎてあいにく月をバックのシルエット写真になったが、「さすが猛禽!」と思わせるシーンを楽しみながらシャッターを切り続ける。帰ってパソコンで確認すると、やはり暗すぎて鳥の姿は分からない。しかし目にははっきりとその姿が残っている。皆で「随分久しぶりだねぇ!」と言い合う声に嬉しさが表れていた。

 その鳥の姿の懐かしさに加え、かつて冬の日の習慣になっていた午後の干拓での鳥待ちの時間を思い出す。この冬、しばらくはまたその鳥の出現を待つワクワク感を味わえる、という嬉しさを胸に暗い道を帰路に付いた。


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