バレンタインデー、近年は二人で食べるチョコを買いに行くことにしていたが、当日は諸事に紛れ忘れてる間に通り過ぎ、普段のスーパーで買った袋入りのチョコを食べている。覚えている限り生涯で意味深なチョコを貰ったのは2回、二人ということになる。「告白付き」じゃ無かったものの、明らかな義理チョコでもないはず、と勝手に信じている。結局その真意は聞かないままで終わったが、そんな記憶も遠い忘却の彼方に消えそうなほど「バレンタインチョコ」との縁も切れてしまった。
最近は特にチョコでなくても良いのだとも聞くが、元々「チョコを渡す」などという決まりもなく、単にチョコレート産業の口車に乗せられて楽しんでいただけに過ぎない。ただ、「花を贈る」となると(日本人なら特に)男性から女性へということになる。「チョコを贈る」というのは、おそらく女性からのアプローチ手段として初期のラジオ深夜放送の「恋愛相談」か何かで拡がったのだと思う。口実はどうでも良いが、この時期に店先に並ぶいろいろなチョコレートを見て歩くのは楽しい。しかし男一人でそれを買うのはまだまだ憚れるので、二人で選んで買って来ることにした。一応それぞれの好みの品を買えばお互いへのプレゼントとなるものの、支払う財布は一つなので気分は微妙なところである。
今年は14日を逃がしてしまい、今更行ってもまだ残っているかどうか。すでに片付けられてしまったかもしれない。祭りに遅れ、売り場の片隅に片付け残ったチョコレートが置いてあれば、それを買うのもまた一興。明日にでも出掛けてみようか。