岡寺を紹介した時に、飛鳥寺に行ったにもかかわらず、
観光記録を書いていないことに気づきました。
というわけで、ずいぶん遅くなりましたが(行ったのは6月2日!です)、
日本最古のお寺、飛鳥寺の紹介です。
飛鳥の名所を持つお寺ですから、おのずとその価値も想像できます。
もともとは非常に大きなお寺だったそうで、
現在の境内の20倍もの規模を誇ったそうですよ。
車でアプローチすると、ここまでの道は狭いところが多く、少し苦労するかも。
お寺の前に無料の駐車場があり、
辿り着ければちゃんと駐車できると思います。
それほど激混みにはならないので…。
今の境内のサイズは、まあ、普通のお寺だよね、というくらいでしょうか。
飛鳥大仏が置かれている本堂の位置は、1400年間同じ場所にあるそうです。
本堂は焼失して再建されたものですが、大仏はずっと同じ場所に鎮座しているんだそうですよ。
これが日本最古の大仏、飛鳥大仏(釈迦如来像)です。
15トンの銅と30kgの金で造られたそう。
左右で表情が異なる(厳しい顔と優しい顔)のが特徴。
全てが当時の作ではなく、一部のみ焼け跡に残っていてそうで、
重要文化財であっても国宝ではないのはそのためだそうです。
阿弥陀如来坐像に、
聖徳太子孝養像が飛鳥大仏の両脇を固めます。
飛鳥寺の旧境内西門付近に、
蘇我入鹿の首塚があります。
これですね。
中大兄皇子にはねられた蘇我入鹿の首が、ここまで飛んできたとの伝説があります。
まあ、この手の話は何ヶ所もあるのですが、
この写真の奥に見える小山は、当時蘇我入鹿の父親である蘇我蝦夷の家があったとされている場所です。
そう言われると信憑性が増しますね。
最後に入館料350円を払うといただけるパンフレットを…。
歴史上、非常に重要な寺院であることは間違いないのですが、
なぜかこのお寺だけの公式ホームページは無く、
宣伝広告不足は否めません。
平城遷都の際に元興寺として奈良に移転し、大仏だけが取り残され、
本元興寺として残ったのが現在の飛鳥寺なのですが、
火事による消失、さらに規模もどんどん縮小、
1800年代になって本堂が再築されるまでは、大仏さまも雨ざらしだったとか。
古くからの建築物がそのまま残る長谷寺や岡寺と違って、
歴史的価値は高くても建築物にそれほどの希少性がない飛鳥寺、
さらに国の史跡の指定名称は「飛鳥寺跡」であることからも、
波乱万丈の歴史を感じますね。
撮影禁止の神社仏閣が多い中、本堂の中も写真を撮り放題だし、拝観料も350円と安いです。
行ってみる価値はありますよ。
ぜひ奈良に来たら、飛鳥寺を訪問してみてください。
それではまた おやすみなさい
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