私は、外資系旅行会社に食い物にされました。
●「あなたを食い物にした」旅行会社
・事情により公開しません。
●「食い物にされた」手口、具体的な内容
・専属ガイド募集ということで、事務の仕事を辞めて応募した。
実際は春と秋に数本の9日のツアーがアサインされるが年に半年以上仕事のない状態だった。(よその旅行会社のツアーはしないでくれと言われていた。)
本社はアメリカ(ロスアンジェルス)、オペーレションは台湾で日本事務所はなくベテランガイドがラインで連絡をしてくる。オーナーは台湾人で顧客は中国系アメリカ人が多い。
英語と中国語で日本ツアーをしているが中国人ガイドは通訳ガイドの資格を持っていない。採用となってもすべて口約束で雇用契約等はあってないようなものだった。
給料は払われずツアーの最後にお客からもらうチップがガイドの収入だった。おすすめの金額は提示するがお客さんしだいである。
お客さんはガイドが会社から給料をもらっていないことは知らないのでチップの額は人によって変わる。(チップの額の合計が基本のガイド代金1日あたり25000円X日数分を下回る場合のみ、会社が補てんしてくれるシステムだった。)
・シーズンは30人以上のツアーを完全に一人で担当する。
日本事務所がないのでツアーの3日前までにすべてメールでツアー情報がデータで送られてくる。予約の確認等もすべて3日前から家で連絡する。3日間ずっと働くがこの間の仕事はすべて準備ということでお金は支払われない。通信費ということで3500円支払われるが完全に持ち出しである。
行程や顧客名簿、地図、アンケートなどはすべてガイドが自宅で印刷して用意する。
ツアーは前半(関東)、後半(関西)に分かれていて、通しツアー、前半のみ、後半のみと3パターンのお客に分かれるが、出迎え、送り、案内など細かい仕事が多く変更も多い。
また事務方のミスも多いがすべて現場のガイドが謝ることになっている。
ツアー後に回収するアンケート結果を郵送で担当者に送る。会社は顧客サービスが第一でガイドの言い分はほとんど聞いてくれない。中国人のガイドやほかの日本人ガイドはやはりップのこともあるので顧客サービスに熱心である。
ツアーもシーズンはホテルやレストランが取れないことがあり、初めての場所へ行く場合も多い。行程も変わることもあり、お客さんがホテルで休んでいる間にガイドは下見をするように要求される。
会社からは給料をもらっていないのに要求は多く、とにかくお客を喜ばせることが第一であるとされていた。
酷い使われ方をしていくらなんでもおかしいのではないかと思ってもみんなやっているといわれていた。我慢して何とか続けていたが突然お客からのアンケート結果がよくなかったとして突然ツアーから外させてしまった。
ガイドの言い分は聞いてくれない。さんざんこき使っておいて電話1本で終わりにされてしまった。日本の会社ではないので文句の持って行き場もない、多分日本では税金なども払っていないと思います。
腹立たしいが離れてみて異常さが改めでわかりもう〇〇では仕事はしたくないけれども、慣れてきて不満を持つようになると首にして次々に新しいガイドを採用して同じことを繰り返していると思うと注意喚起したほうがよいと思いました。
おかしいなと思ったら立ち止まって考えてみることも必要だったと思います。結局簡単に首にされてしまいましたので。
結局外資は特に人を育てる余裕はないので出来るという人を次々にとり働かせる。ダメだと思ったらすぐにとりかえるということを繰り返しているのだとわかりました。アメリカの事務所も台湾の事務所も担当者は頻繁に変わっていて、混乱しつけはすべて現場のガイドに来ていました。
●被害金額
・会社からの支払いではないですが、チップで報酬は貰ってはいました。
●「食い物にされないためのアドバイス」
・仕事があまりないのでチャンスと思い採用後につぎつぎにえっ?と思うようなことがあってもそのつど問題にせずにきたことが良くなかった。
実際オーナーは台湾、アメリカと飛び回っていて年に数回ミーティングで会うだけでした。 担当が分かれていても実質的な責任者はおらずいつも現場の人間につけがきていました。
担当者もいつも業務が多くいっぱいいっぱいで連絡もぎりぎりだった。
結局使い捨てされてしまいました。
仕事を失うかもしれないが不当な要求にはきちんと抗議するべきであったと思います。
●その他
通訳ガイドの資格を取ってもなかなか仕事には結びつかず、経験ということでボランティアをやったり、仕事があっても過酷な条件だったりして、本当にブラックな業界です。東京オリンピックを控えて夢を持ってガイドの仕事を始める方も多いと思います。中には酷い働かせ方をするところもあることを知っていただきたいと思い自分の経験を書きました。参考にしていただけたらいいと思います。
以上