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スポーツカーグラフィック  イラストレーター 溝呂木陽  60-70年代のスポーツカーを愛するすべての人に。

1/24C1モデル MGBGT 製作開始

2021-04-24 08:14:59 | 模型

イギリスC1モデルの新作、MGBGTを製作しています。
イギリスのクリスさんに連絡を取り、新製品を友人の分も注文し送ってもらいました。先日到着、早速製作を開始しました。


こちらがキットのトランズボディ。アオシマのMGB対応です。





ボディは非常にシャープで、とても薄い成形、柔らかさがあるボディです。
プラに近いですね。




元のボディと比べても収縮はありません。元の型から反転してコピーしているわけではなく、3Dスキャンしてモデリングしたものを原型にしているので
サイズが小さくなっていないんですね。トランスキットの場合、ここは重要です。



レジンの欠けはごくわずか。ここは瞬着で埋めました。






グリルはMGBGTにしたいのでたてのバーを抜いて網を貼りました。



ルーフ裏の湯口は彫刻刀で削除。表側もサンディングしておきます。








インテリアは後半がレジンパーツなので、インストに沿ってシャーシやインテリアを切除
合わせてみます。




ここで思いつきでリヤゲートを切り開いて、内側にプラ板でフランジをつけてみました。
モールドの厚みが薄いのでやりやすいですよ。エッチングソーとカッターで切り抜きました。







こちらは内側にコの字型の真鍮線と真鍮パイプでスライド式のヒンジをつけ、支えもつけてみます。




このようなスライド式のヒンジになっています。少しコの字は開き気味にして抜け防止になっています。




キットにボーナスで付属するV8ホイール(4種類から選べました)を組み合わせて車高調整。
キットの足回りよりリヤのみ落としました。板バネをまっすぐにして、取り付け穴を切り飛ばして調整しています。



ホイールは彫刻が素晴らしいので、黒サフを吹いてからタミヤラッカーのスパークリングシルバーを筆塗り。このキラキラしたシルバー好きなんです。



ボディは中性洗剤で洗った後ミッチャクロンを拭いてグレーサフとボディカラーを。
ボディカラーはアサヒペンクリエイティブカラーのカナリーイエロー。好きな色です。
しかしボンネットに強烈なクレーターがたくさんできてしまい、なんどもサフとペーパーをやり直すことに。
ここはパーツクリーナーを拭いてしっかりと脱脂をすると良いそうです。


シャーシも塗り分け。


インテリアもミッチャクロンを吹いて、オキサイドサフに軽くブリリアントオレンジを吹きました。


内張や荷台の滑り止めに色差しして組んでみます。



ダッシュボードはテンションロッドの穴を平らにしてから光パテで埋めています。



黒サフを吹きスパークリングシルバーで色差ししてあと、キットのデカールを貼りUVクリアジェル。
ステアリングは手持ちのものに替えました。


このインテリアは素晴らしい



何度かペーパーとサフを繰り返し、その度に傷をつけたりしながらなんとか復活。クリヤーを吹きました。





一晩たってクリヤーも乾き、軽くコンパウンド。
上下合体は非常にタイトで、なんとかすぽっと入りました。これはボディが薄くて柔らかい意味がわかります。




佇まいはバッチリ。いい感じです。




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ヤフオクに水彩画出品 「赤いダウントンミニ」「アルピナB7ターボクーペ」

2021-04-23 07:37:08 | オークション

ヤフオクに久しぶりにB5サイズの絵を出品中です。
どちらも岡崎宏司先生の「クルマ備忘録」の長期連載より、最近の水彩画になります。




こちらの絵は、岡崎先生がダウントンのエンジニアリングを訪ねた時の思い出より。
赤いミニは先生のリクエストです。
B5サイズの絵をA4サイズの額に入れてお送りいたします。

ヤフオクはこちら


こちらも岡崎先生の連載より。岡崎先生がアルピナを訪ねた時の思い出です。

B7ターボクーペ、かっこいいですね。




こちらもヤフオクに出品中です。

他にも雑誌スポーツカーズモデリングなど出品中。
よろしくお願いいたします。



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1/24イタレリ改造 フェラーリ250GTO ライトに手を入れました。

2021-04-21 10:50:23 | 模型

先日完成したイタレリのGTO。ボディや顔周りに手を入れましたが
完成後もどうもライトがひとまわり小さな印象がありました。
ここはやはり手を入れましょう。

こちらが先に仕上がった形状。顔だけ見るといい感じですが、ボディに対して小さい印象があります。


主に外側へ、ボディ側を削っていきます。


ライトカバーは再度作りなおし。またペットボトルの底から合う部分を切り出します。


1.5リットル炭酸の底の部分のプラスアールからマイナスアールへ変わる部分です。


ハサミで切り出して合わせます。










少し感じが良くなったでしょうか。イタレリのGTOは基本プロポーションが良いので、ぜひいじってみてください。

5/1-16に、静岡ホビースクエアにて開催予定のモデラーズクラブ合同作品展に、
ダックテイルズブースで参加予定です。こちらのGTOも持って行こうと思います。よろしくお願いいたします。
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1/24イタレリ改造 フェラーリ250GTO 完成!

2021-04-17 19:10:21 | 模型

イタレリ改造のフェラーリ250GTO完成です。
まずはワイパーから。


キットのワイパーは左右共通パーツでごつくて短く、印象が良くないですね。


ブレードを切り飛ばして、プラ板からブレードを作り直しました。



塗装して貼り付けします。



ボンネットのインテイクに網を貼りました。


ノーズにはキットのグリルを貼り付けます。






キットの小パーツを取り付けしていきます。接着にはハイグレード模型用接着剤を使用。
キットのメッキパーツは意外に出来が良いです。


このキットにはベルト部分のパーツがないので、手持ちのパーツを漁ると
先日購入したFPPモデルの550スパイダーに使用しないベルトのエッチングを発見。



少し曲げて表情をつけて、革の部分の色を筆塗りします。






これにてボディはほぼ完成。


エンジンはイタレリのパーツは名品ですね。
ここまで組んでシルバーを吹きます。

こちらは東急ハンズの傘コーナーで随分前に買った補修用のハトメ。



キャブレターの横の繋がった部分に切り込みを入れて



虫ピンを接着します。


カムカバーにはボルトのモールドに色差ししました。



キャブレターの穴は拡大して彫り込み、そこに傘補修用のハトメをハイグレード模型用接着剤で植え込んでいきます。
イタレリのエンジンは彫刻的で素晴らしい。




FPPモデルから取り寄せた、金属線編み込みホイールを使用します。
シャーシを組んでみて、ホイールの穴を2ミリに拡大し、ボディに合わせてみます。車高やホイールベースなどもいい感じです。



シャーシはここまで組んで黒サフを吹き付けます。



インテリアを仮付けし、マスキング。


シルバーを吹いてからチタンゴールドを吹き重ねます。


インテリアを一旦取り外して、エンジンを流し込み接着剤でガッチリと取り付けします。
フロアマットはグレーで筆塗りしました。



この段階でエンジンにエキパイを組んでいきます。CADのない時代に狭いスペースに器用にきっちりと角度が出る設計、名品ですね。



シフトレバーなどもキットのパーツ。いい感じです。
ファイヤウォールを取り付け、ドアの内張も取り付けします。
ドアの内張の上側はボディカラーを吹きました。



エンジン周りが寂しいので、フジミのGTOでスロットカーを作った時に使わなかったパーツから使えそうなものを見繕って接着しました。
ごちゃついていい感じ。




メーターにはアルミテープをポンチで抜いて貼り付けしました。
そこに手持ちのZモデルのメーターデカールを貼り付け。
ステアリングはキットのものが径が小さく握りも太かったので、フジミのものに交換。電装板もフジミのパーツです。


こちらがキットのステアリング。インパネはフジミのものです。こちらをスロットカーに取り付けました。




シャーシの組みあがりです。ドアの内張には金属線を追加しました。
イタレリのシャーシ、手を入れると見違えますね。



こちらはPLUSALFAさんの3Dパーツ。特徴的なマフラーエンドです。
塗装してみました。


イタレリのホイールスピンナーはご覧のように左右が同じ向きのエラー品なので、フジミのパーツを使用しました。


ナンバーも取り付けて


これにて完成。




思っていた形に収まってくれました。














明日は朝から横浜産貿ホールのおもちゃの蚤の市 「横浜ワンダーランドマーケット」に出店します。
朝10時から3-4時ごろまでですね。
こちらに割引券があります。
感染予防に配慮しての開催です。このGTOも持って行って展示しますのでぜひみてください。
本のバックナンバーやTシャツ、模型なども販売します。
PLUSALFAさんの3Dトランスキット、コブラルマントップもデカールと一緒に販売いたします。お楽しみに。
PayPayも使えますので、ぜひ皆様のお越しをお待ちしております。










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1/24イタレリ改造 フェラーリ250GTO 製作開始

2021-04-15 15:17:37 | 模型

イタレリから90年頃にリリースされた懐かしい250GTOのキット、フジミがある今となっては誰も見向きもしないですが、
久しぶりに落札して作り始めてみましたよ。




イタレリの250GTO、グンゼとプロターしかなかった頃、イタレリが出た時は決定版と言われてものです。
今見ても特にボディ後半のリヤフェンダーの捉え方は絶品ですね。
ライトが細長く顔が四角いのでその辺りを直していきます。
ボディも少し痩せた感じですね。






サイドの肩から上を削り込み、すその辺りを手で曲げて広げていきます。ボディ断面の下広がりの感じを強調します。
顔はほっぺたやあごの部分を削り込み、フロントの四角いライトの上下もかなり削り込んで四角い感じを無くしていきます。






ほおのあたりは裏から瞬着で裏打ちして、ボディの穴が開くくらい削り込みます。逆に三連ダクトのあたりは
指で曲げて膨らませていきます。



変な感じのボンネットのバルジは粗めのスポンジやすり(ダイソーの爪やすり)で削り込んでいきます。





だいぶ削り込みました。





前後をさらに削り込み、リヤフェンダーも面を削っていきました。


ライトは細長いのでこの辺りまで削り込んで、正面から見たらタレ目になるようにします。




1.5L炭酸ペットボトルの底の曲面から、ライトに合う部分を切り取り、周りを削って局面は指でしごいてボディに合わせます。






これでボディ整形の終了です。
フジミがやや丸っこく寸詰まりな印象なので、これくらい伸びやかな方が好みですね。







サフを吹いて傷を消していきます。




グレーサフの上から直接シャインレッドを吹いていきます。




さらに3番の赤を重ねて深みを出します。





クリヤーを吹いて、コンパウンドで磨きました。


フロント窓枠につや消し黒フィニッシュを貼って






ベアメタルフォイルで窓枠表現です。






前後の窓は厚みもあり、さらに黒いゴミのようなものが一緒に成形されていたので、透明部品を型にヒートプレスしてみました。
部品を浮かせて両面テープで固定して、板に穴を開けたところに塩ビ板を画鋲で裏から固定して、コンロで炙って
ふやけてきたら押し付けます。熱で白化してくる前に押し付けるのがいいみたいです。
ボディにGクリヤーで貼り付けしました。


キットのライトは小さいので、ジャンクパーツから大きいものをチョイス。



この段階でボディの穴を拡大して、ライトをハイグレード模型用接着剤で固定しました。


ペットボトルのライトカバーは最初アルミテープで枠を切り出そうとしたのですが、汚くなってきたので
タミヤラッカーのスパークリングシルバーを筆塗りしました。内側のラインがガタつくので、薄め液をつけた綿棒で調整しました。






ボディにハイグレード模型用接着剤で固定します。




細かいライト部品を取り付けて、エンブレム台座と、ウィンカー(モールドだったので薄く削り込んでおきました)台座
にスパークリングシルバーを塗り、ウィンカーにはUVクリアジェルを盛り付けてからクリヤーオレンジを。エンブレムには
ヒロの盛り上がったシールを貼りました。






フロントは思った感じになったでしょうか。
イタレリともフジミとも違った感じになり、満足しています。






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