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スポーツカーグラフィック  イラストレーター 溝呂木陽  60-70年代のスポーツカーを愛するすべての人に。

1/24ハセガワ マツダコスモスポーツ 完成!

2018-02-26 08:24:05 | 模型

ハセガワの名作、マツダコスモスポーツを製作しました。
皆様お察しのとおり、トヨタ2000GTと同時発売されたフィギュア付きのキット、近所のジョーシンで3000円で売っていたのでお持ち帰り。すぐ夕方から作りはじめて、2日後の午前中に完成です。
かなり前に出たキットの再版ですが、今の目で見てもよく出来たキット、この頃のハセガワも素晴らしいですね。名作コスモスポーツ、初めて作って感激しました。




まずキットのパーティングラインの段差をならしていきます。かなり型がお疲れ目で、フェンダーのパーティングの段差もガリガリ平やすりで。悠長にペーパーを使っていると段差は消えませんよ。段差が消えたらペーパーを使います。
フェンダースリットやウィンドウ前のスリット等が抜けているところ、今見ても素晴らしい設計です。ルーフにもきついパーティングラインがありますよ。


ライト部分は別パーツ。透明ランナーなので表裏から白サフを吹いておきました。これが黒ランナーじゃないところにハセガワの心意気と愛情を感じます。黒ランナーから白くするとぼてっとなるし心折れます。



最近は明るいボディカラーなら表にグレーサフを吹きません。裏からグレーサフの缶を吹き、裾についたサフは薄め液をつけたティッシュで拭き取り。
表には若干傷が残っているので白サフをややたっぷり、何回か吹き重ねてから1番の白を2回吹きました。まだ傷が残っていたのでクリヤーでコートしました。




1時間ほどで面の張りがひけてくるので、タミヤ赤キャップのコンパウンドで磨いて面の張りを復活させます。ここでペーパーを当てずに磨いておくと、あとで艶がひけてくるのが少ないように思います。ルーフに大きな埃があったので、そこはペーパーで削り取ってから赤キャップで磨きました。




ここで使ったのが、4ARTISTMARKERというペイントマーカーの細字タイプ。Amazonで手に入ります。
メッキの光沢が強く、さらさらタイプなので中身を出して筆でタッチアップも出来ます。べたついて手につきやすいので、よく乾燥させてあまり触らないようにすること。
マスキングせずにペン先で色をおいていき、ペン先が入らないところは筆でタッチアップ。はみだしたところはエナメル溶剤をつけた面相筆でなでてあげるとエッジがくっきりとなりますよ。
筆洗いもエナメル溶剤で。中身の感じは昔のハンブロールに近いかも。

Pebeo 不透明油性ペイントマーカー 4アーティスト マーカー 4mmラウンド シルバー
クリエーター情報なし
ぺべオ

黒や白やあかもそろえています。ちょっとしたタッチアップに最高です。
ここで初日の作業は終了、夕方からはじめて、だいたいボディの基礎は出来上がっています。







最近はここでウィンドウとインレットもつけていきます。ウィンドウははみだしても綿棒で拭き取れるセメダインハイグレード模型用接着剤。初期接着力が弱いので部品保持の必要がありますが、はみだしても拭き取れるしエポキシのようにべたつかない、強度もあるということで外装部品や透明部品はもっぱらこれを使っています。

セメダイン ハイグレード模型用接着剤 CA-089 P20ml
クリエーター情報なし
セメダイン

一晩乾燥させてからひけたところと傷が復活したところに、赤キャップのコンパウンドで磨きを入れます。
ハセガワはこの頃から既に質の良いインレットを用意。エンブレムデカールと選択式で、この質感が素晴らしいです。タミヤよりも接着力が強いようで、マツダの文字ロゴもばっちり貼りやすかったです。
裏紙をはがして透明部分ごとボディに貼付けてからピンセットの頭等丸みがあるものでこすりつけて透明部分をやや鋭角に持ち上げてそっとはがします。タミヤはこのときにインレットごとはがれやすい気がします。
フロントのおむすびエンブレムはデカールの上に貼る指示ですが、デカールごとインレットがはがれてしまったので、デカールはクリヤー層の中に封じるか、塗装で描いたあとにインレットを貼った方が良いですね。
はがれたデカールはインレットごとボンドで貼り直しました。
インレットの上からマニキュア用UVクリアジェルを盛って、UVライトで硬化させました。クリアジェルと大型ライトのセットでも楽天のマニキュア屋さんで2000円しなかったです。







ここで、完成品を見て気になっていたライトレンズのゆがみ。キットのライトカバーに厚みがあるので正面から見るとライトが歪んでしまいます。
ここは薄い素材に置き換えたいところで、こういうときに僕はいつも大きめの透明ペットボトルを用意しています。これは1.5リットルのスプライト。500もあると各サイズに対応します。
この底の部分にキットの透明パーツをあてがい、合う曲面を探します。いろいろな曲率があるので、大概のキットのライトカバーに適応しますよ。
あとは極細マッキーでなぞってはさみで切り出すだけ。微妙に合わない場合は手で曲げると曲率も変えられます。
今回はこれの端面にGクリヤーの糸引きの部分をつけてライトに接着しました。ライトカバーのふちのメッキ部分がボディ側にモールドされているので出来た技ですね。
ライトやレンズはハイグレード模型用で接着しています。クリヤーな目の目力が出ますよ。おススメです。



テールライトは4つに別れているので番号を間違えやすい。赤いレンズはランナーのまま表裏からタミヤアクリルのクリヤーレッドで筆塗りし、一つずつ切り離してランナーのままのメッキベゼルにハイグレード模型用に貼り込みます。
さらに乾いてから一つずつメッキパーツを切り出してボディ側に貼り込むと間違えにくいでしょう。メッキライトベゼルが、珍しく上側にゲートあとが出るので、4ARTISTマーカーを押し当てておいてから接着しました。








ここで外装小物も接着です。ワイパーはブレードとアームが埋まっていたので、ランナーについたまま表裏から魁リュータに細いビットをつけて削り取りました。リューターがあるとこの作業もあっという間です。ペーパーを当てずにフィニッシュ出来ますよ。魁リューターは遅い回転でも芯がぶれず、この作業に最適です。このワイパーも断面に4ARTISTマーカーを塗り込んでから、はさみで部品を切り出します。細かい部品は大概はさみで切り出します。部品が飛びづらいし、狙ったぎりぎりでの切り取りも出来て、細い部品にもストレスを与えづらい気がします。
フェンダーミラーもルームミラーもインレットなのが嬉しいところ。フェンダーミラーもハイグレード模型用で接着しました。ランナーからミラーの足を切り取るさいに、ゲートを長めに切り出すと、接着代が稼げますよ。



コスモスポーツのてっちんは明るめのシルバー。8番のシルバーの缶スプレーを吹いたあと、タミヤの高い缶スプレーのメタルシルバーを吹き重ねています。このメタルシルバーは黒の上に吹いたりシルバーの上に吹いたりして色味を調整出来ます。シルバーの上に吹くとアルミっぽい明るい輝きになります。黒の上だと金属風の重たい質感。手軽だし一度にたくさん吹かないので長持ちしますよ。
ホイールキャップもハイグレード模型用で接着。センターのエンブレムは黒を墨入れしています。







ここでシャーシを組んでいきます。黒成型なので色を塗らすに組み上げ、エンジン部分は筆塗りでタミヤのフラットアルミのアクリルをおいています。エキパイはスプレーで塗装。
瞬着や流し込み等でガシガシ組んだあとで、まとめてタミヤのフラットクリヤーを吹いています。塗装していないと接着強度もあがりますよ。
タイヤはポリキャッップの遊びでがたつき、ハの字になりやすいのでブレーキ側に穴に瞬着を垂らして角度が垂直になるように固定します。フロントのみややトレッドを広げました。車高は良い感じですね。

ここで2日目終了です。





3日目はインテリアから。インテリアはランナーごと黒サフを吹き、シートにはデカールを貼り込みます。
チェックのデカールは上からアクリル溶剤を筆塗りして少し軟化させてから、ティッシュで押さえて密着させて、テカリをフラットクリヤーをスプレーして押さえます。
床の切り抜き済みの起毛シールが嬉しいですね。シフトノブやブレーキは筆塗りやペイントマーカーでタッチアップ。ステアリングには細い黒いウッドのリングがデカールになっていて驚きです。
ステアリングはスポークにペイントマーカーでシルバーを塗ってから、黒い穴とセンターハブをつや消し黒で筆塗り、最後にウッド部分をアクリルで筆塗りしました。ステアリングポストに先にステアリングを接着してしまうと塗装が楽です。細い黒デカールは定着にこつがいりますが、端から丁寧になじませましょう。ティッシュでおさえて密着させてからクリヤーの筆塗りでコートしました。メータ部分もクリヤーでコート。良いインパネですね。



上下合体して3日目の午前中に完成。3デイズモデリングいかがでしたか?

















ライトの目力アップ、意外に簡単に出来るのでおススメです。


このあと、もちろんフィギュアも作りますよ。お楽しみに。











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